前回の記事はこちらからどうぞ。
今回はFLStudioを使いドラムループで「Laser」を効率的に使う方法を解説します。
「Laser」のサイドチェインに入ってくる音はKickならKickだけが望ましいです。
スレッショルドに掛かる音で判断されるため、Kickと同程度の大きさの音がループ内にあると正しくサイドチェインを掛ける事が出来ません。
ドラムループからKickを抽出する
ドラムループからKickの部分だけ抽出して「Laser」に送ります。
抽出といってもフィルターでKick以外の周波数をカットするだけです。
ただ、サイドチェインのルーティングを行う関係上、EQを挟む為にはミキサーか「Patcher」を挟む必要があります。
ここでは「Patcher」を使った方法を解説します。
前提条件
まず前提条件としてドラムループとBassのトラックが別々のミキサーに割り当てらている状態からスタートします。
ミキサー1にBass、ミキサー2にドラムループが割り当てられている事とします。
サイドチェインを設定する
ミキサー2のドラムループをミキサー1のBassのサイドチェインインプットにルーティングします。
やり方はミキサー2を選択した状態でミキサー1の▼で右クリックから「Sidechain to this track」をクリックします。
一応動画も用意しました。
Patcherを設定する
ミキサー1に「Patcher」を読み込み、「Laser」を追加します。
サイドチェインのインプットを用意していきます。
「From FL Studio」の上で右クリックから「Output」->「Audio」から「DrumLoop」※をクリックします。
※「DrumLoop」の部分はミキサーの名前が表示されるため、ミキサーに名前を付けていない場合は「Insert 2」等と表示されます。
次に「Laser」の上で右クリックから「Input」->「Audio」->「Add one」をクリックします。
サイドチェインのインプットが出来ますので、以下の様に接続します。
「Laser」を開き右上の歯車アイコンから「Processing」->「2.Sidechain」をドラッグして「1」にします。
EQを用意する
EQは何でも良いですが、極力切れが良いEQの方が調節し易いです。
ここではFLStudio標準の「Fruity parametric EQ 2」で解説していきます。
ブラウザから「Fruity parametric EQ 2」を「Patcher」のサイドチェインのルートにドラッグアンドドロップします。
言葉だと判りずらいので動画を用意しました。
あとはEQで「HighSelf」を使ってがっつり高音を削ってしまいます。
ここでは実際に「Laser」を使って調節した方が良いです。
「Kick」の所だけ反応するように設定していきます。
まとめ
EQでの処理だとたまにスネアや他の音が引っ掛かる事があります。
シビアに追い込むならSlicexに読み込んでKickだけパラアウトが良いかと思います。
しかしLaserは素晴らしいですね。
コメント