前回の続きで今回はMcDSP EC-300に搭載されている3タイプの中から「Digital Delay」を解説していきます。
無料配布の記事と前回までの内容は以下からどうぞ。
個人的に一番好きなタイプです。
といいますのもスピーカシミュ的な機能を内蔵しており、フィードバックの音質を簡単に変えることが出来る為です。
頑張ればPatcherを使って出来ますが、かなり面倒です。
こんな感じです。
シンセはFL Studio付属の「3x Osc」です。
「3x Osc」は前々回位のアップデートでHQモードが追加されてエイリアシングが大幅に減ったので使いやすくなりました。
ドラムとベースとコードを足すとこんな感じです。
McDSP EC-300に搭載されている3タイプの特長
「McDSP EC-300」には以下の3つのタイプが搭載されています。
・Digital Delay(デジタルディレイ)
・Analog Delay(アナログディレイ)
ディレイタイプの変更は以下のから行います。
Digital Delay(デジタルディレイ)
Digital Delay(デジタルディレイ)の特徴配下です。
②Bit Depth
③Modulation Rate
④Modulation Type
⑤Modulation Depth
①SIM
「McDSP EC-300」一番注目すべき機能です。
多分IR何でしょうが、90種以上のSIMキャラクターが内蔵されており、クリック一つで種類の変更が出来るのはかなりメリットだと思います。
デフォルトはOFFになっていますので、有効にするには画面上部の「ON」、「OFF」スイッチで変更出来ます。
また画面下部の「DELAY CHARACTER」から変更も出来ます。
動画も用意しました。
SIM Position
SIMをディレイフィードバックループの内側に置く(インループ)か ディレイフィードバックループの後(ポストループ)
これはフィーバックする際に再度SIMに通すか(LOOP)、フィードバックの後にSIMを通すか(POST)の違いです。
例えばですが、「SIM Position」を「LOOP」にするとフィードバックの音が繰り返しSIMを通ることになるため、SIMの周波数特性が色濃く反映されます。
(発振しやすくなります)
以下の動画では「SIM Position」を「LOOP」にして発振させています。
その際に、キャラクターによって発振する周波数帯が異なるのがお判りになると思います。
これはキャラクターの周波数特性が異なる為で、フィードバックを繰り返す事でピークの周波数が大きくなり発振すると言う訳です。
SIM Feedback Reduction
キャラクターの周波数特性が極端だと少しのフィードバックですぐ発振してしまいます。
そこで「SIM Feedback Reduction」によって発振をコントロール出来ます。
動画を用意しました。
最初は低いフィードバックでも発振していましたが、「SIM Feedback Reduction」を上げていくと発振しなくなります。
②Bit Depth
デジタルディレイ信号経路のデジタル解像度を設定します。
ビットクラッシャーと同じです。
ノブを右に回すとビット深度が低くなり、粗い音になります。
③Modulation Rate、④Modulation Depth
Modulation Rate –Delay 1とDelay 2のディレイ長をモジュレートするために使用する低周波発振器(LFO)の周波数です。
Modulation Rate –Delayの変調量
ディレイに対してモジュレートする事が出来ます。
テープディレイでテープがよれている様な効果を出す事が出来ます。
「Modulation Rate」とだけ変更しても音は変わりません。
「Modulation Rate」でLFOのスピードを決め、「Modulation Depth」を変更する事でモジュレーション量を決める事が出来ます。
⑤Modulation Type
低周波発振器(LFO) 波形形状 (サイン、トライアングル、ランダム)
モジュレートする際の波形を選ぶ事が出来ます。
サイン波、三角波、ランダムから選べます。
テープディレイの様な感じにするなら、ランダムが良いです。
まとめ
しかしこれを無料配布するってなんか意図があるような気がしてなりません。
次のバージョンが出るとか、クロスグレードを提供するとか。
意味なく無料で配るには良過ぎます。
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