概要
Chillout with Beats の yosi です。
VCV Rackの記事第八回目です。
前回の記事はこちら
前回に引き続きおすすめモジュールを紹介します。
今回もMutable Instruments がベースとなったAudible Instrumentsです。
Tidal Modulator(Tides)
Tidal ModulatorはいわゆるLFOです。ただ標準に付属するような単純な波形ではなく、もっと複雑な波形を出力する事が出来ます。
そして簡単にクロックと同期が出来る為、シーケンサーやDAWと一緒に動かす時にはとても便利です。
Tidal Modulatorのポイント
LFOとして使う場合に必要な所だけ簡単に解説します。
Tidal Modulatorは独特なので、SCOPE等のオシロスコープを見ながら作業した方が良いです。
(これ実機だとオシロスコープ買うのか・・・まさに沼だ)
ちょっと脱線しますが、オシロスコープはGratrixのSCOPE-G1か標準のSCOPEがおすすめです。
Cのノブでスピードが変わり、Eのノブで波形が変わります。
重要なのはLFOの出口で⑩~⑬です。
E、F、Gのノブで反映されるのは⑫と⑬です。
⑫と⑬の違いはユニポーラ出力とバイポーラ出力なのですが、簡単に言うと出力電圧位置の違いです。
以下のサイトの説明がとても判り易かったので、引用します。
引用元:株式会社インタフェース
⑫ユニポーラ出力
⑬バイポーラ出力
Tidal Modulatorの各パラメータ
A.モードスイッチこのボタンはTidesの3つの動作モードを切り替えます:ADエンベロープ(緑色のLED)、サイクリック(LEDオフ)、ARエンベロープ(赤色のLED)。 ADエンベロープ(またはARエンベロープ)をトリガするには、トリガパルス(またはゲート)をTRIG入力に送信する必要があります。
B.レンジスイッチこのボタンはTidesの3つの周波数範囲の間を行き来します:低(20分から5 Hz – 緑色LED)、中(0.05 Hzから300 Hz – LED消灯)、そして高(8 Hzから10kHz – 赤いLED)。 「高」モードは可聴周波数に最適化されており、形状/スロープ設定にはこれに最適化された異なる応答曲線があります。いくつかの悟りについては「時間領域対周波数領域」の節を読んでください!
C.主周波数制御このノブは+/- 4オクターブの範囲です。このノブの隣にある出力2色LEDは、生成された波形の振幅を反映しています。 LEDはアタック段階では緑色で、ディケイ段階、サステイン段階およびリリース段階では赤色です。
D. FM入力アッテネータ。このノブはFMインプット(7)からの周波数モジュレーションの極性と量をコントロールします。この入力にパッチケーブルが接続されていない場合は、0.1 Vの一定信号が内部で切り替えられるため、このノブは細かい周波数コントロールのように動作します。
E.形状制御このノブは波の形を調整します – 上昇部分と下降部分に異なる組み合わせの曲率を提供します。
F.スロープコントロール。このノブは立ち上がり時間と立ち下がり時間のバランスを調整します。反時計方向いっぱいに回すと、立ち上がり時間はゼロになり、減衰セグメントはサイクルの全期間を占めます(減衰エンベロープ)。完全に時計回りに回されると、攻撃セグメントはサイクルの全持続時間をとり、そして転倒は即座に起こります。ノブが12時の位置では、両方のフェーズのデュレーションは同じです。
G.滑らかさ制御12時に設定すると、ウェーブシェイパーによって生成された波形はそのまま出力されます。ノブを反時計回りに12時から7時の方向に回して、信号の高周波成分を徐々に減衰させます(2極ローパスフィルタ)。ノブを12時から5時まで時計回りに回して、波の折りたたみによって高周波成分を徐々に豊かにします。
1. 2. 3. Shape、Slope、SmoothnessのCV入力。 Shape / Slope / Smoothnessノブは、これらの入力に追加されたオフセットとして機能します。
4.ゲート/トリガー入力。サイクリックモードでは、この入力にパルスを送信するだけで発振器の位相がリセットされます。 ADおよびARモードでは、この信号はエンベロープを駆動するトリガ/ゲートです。検出しきい値は0.7Vです。
5.入力をフリーズします。この入力の信号がハイのときはいつでも、発振器またはエンベロープはその入力が0Vに戻るまでそのトラック内で停止します。検出しきい値は0.7Vです。
6. V / Oct周波数入力。潮はデジタルで、よく追跡します。そうでない場合は、これを修正するために「キャリブレーション」セクションに進んでください。
7. FM入力この入力の信号は(D)だけ減衰します。
8. LEVEL入力。この入力は、UNIおよびBI出力をスケーリングするためのVCAとして機能します(入力範囲:0V〜8V – より高い電圧を許容およびクリップ)。この入力は一定の8V信号に標準化されています – パッチコードがこの入力に接続されていない場合、UNIおよびBI出力は最大振幅になります。
9.クロック入力。発振器周波数またはAD / ARサイクルタイムは、外部デジタル信号(検出スレッショルド0.7V)に同期させることができます。これについては「クロック/ PLLモード」のセクションを参照してください。
10.高潮出力です。この出力はアタックフェーズの終了時にハイ(約+ 5V)になり、サイクルが再開するかエンベロープが再トリガされるまでこのレベルに留まります。
11.干潮時の出力。この出力はディケイ/リリースフェーズの終わりにハイになり(約+ 5V)、エンベロープが再トリガされるまでこのレベルに留まります。満潮と干潮の両方の出力をエンベロープのチェーンに使用できます。
12. 13.ユニポーラおよびバイポーラ出力。ユニポーラ出力は0..8Vの範囲、バイポーラ出力は+/- 5Vの範囲です。注意してください。これらの出力は非常に異なる形をしています – それは単にスケールとオフセットの問題ではありません – 結局のところ、バイポーラ波からユニポーラ波を取得するためのCVプロセッサユーティリティモジュールがあり、またその逆もあります。
クロック/ PLLモード
信号周波数を外部クロックソースにロックするには、レンジスイッチ(B)を1秒間押します。 Range LEDが点滅して、モジュールがクロック/ PLLモードで動作していることを示します。このモードでは、周波数ノブはもはや信号の周波数を制御しませんが、代わりに出力周波数とクロック入力周波数の間の比率を制御します – クロック分周と逓倍の両方を可能にします。
利用可能な比率は次のとおりです。
1⁄16 ; 1⁄12 ; 1⁄8 ; 1⁄6 ; 1⁄4 ; 1⁄3 ; 1⁄2 ; 3⁄5 ; 2⁄3 ; 3⁄4 ; 4⁄5
1
5⁄4 ; 4⁄3 ; 3⁄2 ; 5⁄3 ; 2 ; 3 ; 4 ; 5 ; 6 ; 8 ; 12 : 16
Tidal Modulatorまとめ
最初マニュアル見ずにTidal Modulatorを使った時はさっぱりわかりませんでしたが、大分理解が進みました。そしてAudible Instrumentsの製品はどれも本当に奥が深いです。
実機買った人は本当の意味で使いこなすのかなり苦労するんではないかと思います。
(普通オシロスコープなんて持ってないですから)
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