無料で使えるVCV Rackの使い方⑥Macro-oscillator
Chillout with Beats の yosi です。
VCV Rackの記事第六回目です。
おすすめのモジュールを紹介します。
おすすめのモジュール
無料でも結構な量のモジュールがあります。
特におすすめなのが、「Audible Instruments」のモジュール達です。
これハードウェア(Mutable Instruments)がベースとなっているんです。
Mutable Instrumentsからオーサライズを受けて作成されているので、実物にそっくりなんです。
(ソフトで使って貰えば実物欲しくなるでしょ?という事でしょう・・・確かに欲しくなる)
以下はmacro oscillatorですが、操作系は全て同じです。
順番にと言うか量が多いので、少しずつピックアップしてご紹介します。
Macro-oscillator(Braids)
特徴はなんと言っても40種類以上のオシレーターモデルを搭載している点かと思います。
CS-80といったクラシックからWavetableといったデジタルならではのオシレータモデルまで搭載しています。
実物の動画貼っときます。
オフィシャルの画像を使わせて頂きます。
A: LEDディスプレイとロータリーエンコーダーです。LEDには有効になっているオシレータモデルが表示されています。
B, C: Fine と Coarse はピッチ(音の高さ)の変更です。Fineがノブを最大まで動かして半音の変化です。
D: FM(周波数変調)です。③のCV input でモジュレーションが掛かる量を調整出来ます。
E: Timbarは音色のコントロールが出来ます。オシレータモデルによって変わりますが、例えばSquare Waveであれば、パルス幅の変更が出来ます。④でモジュレーションが掛けられます。
F: ④でモジュレーションを掛けた際のモジュレーション量を調整出来ます。
G: Colorはサウンドの2次元をコントロールするノブです。これもシンセモードによって変わりますが、オシレーターの対称度が変化するようです。(オシロスコープを見ているとオシレータモデルによってかなり動きが異なります。)
マニュアルのリンクはこちらです。
Macro-oscillator2(Plaits)
オフィシャルの画像を使わせて頂きます。
Macro-oscillatorは既に販売終了しており、このMacro-oscillator2は後継機種に当たります。
ただし、Mk2的なものではなく、一から作り直したそうです。
見掛けはシンプルですが、前機種より操作も簡単で、より複雑な音が出せるようになっています。
前機種では40以上あったオシレータモデルが16オシレータモデルに集約されました。
マニュアルを読まないとシンプルな見掛けに騙されます。
この小さいモジュールにかなり詰め込んであり、マニュアルは必読です。
A. オシレータモデルセレクトボタン。左右で8モデルずつあり、左はシンセ系で右はノイズとパーカッシブ系の音です。前機種では出来ませんでしたが、①によってオシレータモデルをWavetableのように連続で変化させることが出来るようになりました。
B. Coarseノブ。デフォルトで8オクターブです。変化幅を最小で14セミトーンまで調整出来るようですが、マニュアルに記載されているAを押しながらという動作がソフトウェア上え出来ない為、やり方が不明です。(右クリックでも該当する項目はありません)
C. D. E. 音色コントロールノブ。オシレーターモデル毎に振る舞いが異なりますが、 通常TIMBREはダーク/まばらな音色から明るい/濃密への音色コントロールです。MORPHは横方向の音色コントロールです。HARMONICS は周波数の広がりをコントロール出来ます。②の一番右はHARMONICS のCVインプットです。
F. TIMBRE, FM ,MORPHのCVインプットのコントロール量を変更出来ます。12時の方向だと変化しません。
③はトリガーインプットです。内部のディケイエンベロープが使われます、パーカッシブ系の音を使う際に、トリガーを入力することで発音出来ます。
④はレベルのCVインプットです。(実際には内部のローパスゲートを開く)パーカッシブタイプのオシレータモデルではアクセントとしても使用できます。
⑤はV/OCTです。 -3 to +7オクターブの操作が可能です。
⑥はアウトプットです。
⑦はAUXでオシレータモデルによって出力されるものが変わります。サブオシレータであったり、ローファイであったり、コードのバリエーションだったりと全く出力される内容が変わります。
マニュアルのリンクはこちらです。
まとめ
今回紹介してみて改めて思ったのが、マニュアルは読まないとダメですね。
適当に触って音が出て楽しんでいましたが、表面上の部分しか使っていませんでした。
特にPlaitsはシンプルな見掛けからは全く想像出来なかった奥深さがありました。
コメント