NativeInstrumentsのMaschineからMIDI系プラグインを使う方法

通常ですとMaschineはプラグインのMIDI outのルーティングが出来ません。

一見出来るように思えるのですが、Maschineに入力されたMIDIをそのままルーティングする事は可能ですが、Cthulhuの様なプラグインが出力するMIDI情報を他の音源に出力する事は出来ません。

これはもう大分前からの問題で多分ですが、MaschineがVer3で実装されるんじゃないかと勝手に予想しています。

しかし少し手間は掛かりますが、裏技的な方法を使うとCthulhuの様なプラグインでMIDI出力を他の音源に送る事が出来ます。

その方法はFLStudioやMinihost ModularといったMIDIを内部で扱えるVSTiを使うやり方です。

こんな感じです。

この記事ではFLStudioを使ってMaschineでCthulhuを使う方法を解説します。

MaschineでFLStudioを音源として読み込みCthulhuを使う方法

手間が掛かるだけでやる事は至って簡単で以下の３つです。

では解説していきます。

MaschineでFLStudioを音源として読み込む

まずは「Maschine」から「FLStudio」を読み込みます。

エディットのアイコンをクリックしてFLStudioを開きます。

以下の様な画面が出ますので、ニンジンのアイコンをクリックします。

これでFLStudioが開きます。

FLStudioを開くと以下の様に既に「Sampler」等が読み込まれていますが、今回は不要です。

ブランクのテンプレートを開きます。

「File」->「New from template」->「Minimal」->「Empty」をクリックします。

「Empty」を開くと以下の様に１つだけ「Sampler」が読み込まれた状態になります。

FLStudio内でCthulhuと鳴らす音源を読み込む

ここでは音源として「Serum」を使っていきます。

「Cthulhu」と「Serum」を読み込み、「Sampler」は削除します。

なおMaschineからのMIDI入力は一番上の音源にルーティングされるようです。

ですから「Cthulhu」が一番上になる様にして下さい。

以下のようになります。

CthulhuとSerumのMIDIのInとOutを設定する

「Cthulhu」と「Serum」を開き歯車アイコンからMIDIのInとOutを設定します。

「Cthulhu」を開き開き歯車アイコンをクリックします。

「Output port」を「0」に設定します。

「Serum」を開き以下の様に「Input port」を変更します。

あとは「Maschine」から音が鳴るか確認しましょう。

音が鳴れば完成です。

なおFLStudio側の保存は不要です。

MaschineのSongファイルにFLStudioの状態が保存されます。

まとめ

同じ要領で他のMIDI系プラグインも使えます。

勿論Maschineのパッドで鳴らす事も出来ます。

例外としてChordjamのパッドとは連携出来ません。
（ChordjamのパッドはMIDI CCの為）

パッドを叩いてコードが鳴るのは良いですね。

普段のワークフローでは作れないようなリズムだったり、展開が思い付きます。