HY-SeqCollection2の「Euclid Seq」の解説です。
これが最後のシーケンサーです。
(あとエフェクトとか全体の機能なんかは書きます)
このシーケンサーは他と違いリズム用です。
(色々駆使すればシンセとかでなんか出来るかもしれませんが)
こんな感じです。
Polyplexとの相性が良いので、お持ちの方はまずはPolyplexを使ってみる事をお勧めします。(MIDIマップの設定しなくてもそれなりになります)
テクノ系との相性が良いかと思います。
他のSeqについも書いていますので、こちらもどうぞ。
https-chilloutwithbeats-com-hy-plugins-hy-seqcollection2-m5816-seq-tutorial/
HY-SeqCollection2は有料ですが、無料で使える機能制限版もあって記事書いています。
こちらの記事も是非どうぞ。
この記事は以下の内容でお送りします。
・Euclid Seqのパラメータ解説
Euclid Seqの概要
このシーケンサーモードは、ゴッドフリート・トゥーサンの「The Euclidean Algorithm Generates Traditional Musical」にインスパイアされています。
ユークリッドリズムはFL STUDIOでも一応使えて以下で記事を書いています。
(ちょっとデモ音とかがレベル低いので書き直したいな)
FL STUDIOの場合はシンプルでリアルタイムでとかモジュレートするとかは一切出来ません。
テクノの様な曲ならかなり活用出来ますし、普通の楽曲でも一部分だけリズムを変えたい時なんかに合うまでランダマイズするという手もあるかと思います。
Euclid Seqのパラメータ解説
②Track Panel Parameters
①Sub Panel Parameters
①Shuffle: シャッフル量±100
シャフル機能です。
タイミングが変わります。
②P-Shift: シーケンサーの出力ピッチ値のシフト
単位はセミトーンなので+-12で1オクターブ上下です。
全体の音程をコントロールする事が出来ます。
もしMIDIエフェクトで「Scaler」を使っている場合はMIDIエフェクトが優先されます。
もしスケールを設定している場合、スケールの音階でしか音程は変わりません。
「Euclid Seq」の場合ドラムマップがずれて結構不思議な効果が得られます。
ライブとかでリアルタイムでやるとカッコいいかもしれません。
③Velo: 出力ベロシティレベル
ベロシティに対応している音源で出力する際のベロシティを調整出来ます。
SerumやVitalでのベロシティ設定の記事も書いていますので、判らんという方は是非読んでみて下さい。
「Step16 Seq」でも「Global」(全体)と「Step」(ステップ単位)を選択可能です。
「Step」を選択すると下図のように各ステップで値を設定出来るようになります。
「Euclid Seq」の場合各パートの音量調節として使えます。
④Gate: ゲートタイムファクター 0~100
ベロシティ同様「Step16 Seq」でも「Global」(全体)と「Step」(ステップ単位)を選択可能です。
「Step」を選択すると下図のように各ステップで値を設定出来るようになります。
「Gate」を調整出来るのですが、これは音源側が対応していないと何も変化しません。
ドラムの場合はワンショットが多いので、使えないケースが多いかと思います。
⑤Reset: シーケンサーのリセットカウントを設定します。このカウントの後、シーケンサーは最初のステップから再開します。
これは説明のままです。
最大は1024で、ステップ数です。
結構面白い効果が得られるのですが、残念なことにこの値ってノブで動かせないんですね。
ですからLFO等でモジュレートも出来ませんでした。
(出来たら面白そうなんですが)
手作業で値をリアルタイムで変えてみました。
②Main Panel Parameters
①トラックのオン/オフを切り替え
トラックの有効、無効の切り替えです。
②ステップ値及びパルス値のランダム化
ランダマイズされるのは③④⑤のパラメータのみです。
③総ステップ数(オンステップ+オフステップ)の設定
そのトラックのシーケンサーの長さです。
Clockにもよりますが、1/16の時は総ステップ数16で丁度1小節です。
例えば総ステップ数を10にすると6ステップ1小節に足りないので、その分はループします。
そうすると毎回6ステップずつリズムがずれていくので、不思議なリズムが出来ます。
④オンステップ数の設定
総ステップの中の幾つ発音するかを設定します。
10ステップ中10発音すればずっとなりっぱなしですし、10ステップの内1発音なら10ステップに1回だけ発音します。
⑤リズムシーケンスを回転させる
シーケンスを回転させる事でタイミングを調節出来ます。
例えば1拍目を発音させないようにする場合、開始位置に〇が来ない様にします。
(12時の位置が開始位置)
開始位置をずらして発音させてみました。
⑥このトラックのトリガーノートのピッチを設定する
ここでドラムマップを調整します。
ドラムマシン等によって異なりますが基本4トラックなので、Kick、Snare、Hihat、その他で調節すると良いかと思います。
⑦ 相対的なピッチモードの切り替え
これ目的が良く判らないのですが、トラック1に設定されている値を基に他のトラックに設定してある「P-shift」と足され音階が相対的に決まるという設定です。
マニュアルの画像をそのまま貼ります。
以下の設定だとトラック1が「C3」で、トラック2は「P-shift」が「-9」なので「C3」の9度下は「D#2」という訳です。
仕組みは判ったのですが、使い道がちょっと判りません。
⑧ピッチモジュレーションの範囲を設定します(1~5オクターブ)
これはピッチモジュレーションの範囲を1~5オクターブの範囲で設定出来ます。
例えばNIのBatteryの様なセルが大量にあり、MIDIノートを数オクターブ単位で受けられる場合に有効です。
Polyplexの場合は1オクターブに収まっているので1オクターブを選びモジュレートすると良いです。
まとめ
HY-SeqCollection2搭載のシーケンサーの解説を一通り書きましたが機能が豊富ですね。
6つもシーケンサーが搭載されているって凄過ぎです。
そういえばHY-Pluginsさんの無料プラグインでHY-ESGを全然使っていなかったので使ってみようかと思います。
基本的な操作方法がHY-SeqCollection2と同じなので理解が速そうです。
(使い方記事にするかはちょっと見当します)
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