HY-PluginsのMIDIシーケンサープラグインHY-SeqCollection2(Acid Seq)の使い方
HY-SeqCollection2のAcid Seqの解説です。
HY-SeqCollection2は有料ですが、無料で使える機能制限版もあって記事書いています。
こちらの記事も是非どうぞ。


アシッド好きの方はもうこれでしょうという感じのシーケンサーです。
D16のPhoscyonはもちろんVital、Serumなんかも相性が良いです。
(正直に言いますとPhoscyon内蔵のシーケンサは使い辛過ぎて10秒で嫌いになりました)
・Acid Seqのパラメータ解説
Acid Seqの概要
このシーケンサーモードは、Roland TB-303シーケンサーにインスパイアされています。
各ステップにはアクセントボタンとスラー/タイボタンがあり、アシッドベースのシーケンサーを再現しています。
「Acid Seq」はランダムも出来ますが、TB-303の様なフレーズを作るのに向いています。
実機ベースシーケンサーは過去のUIですので、非常に使い方が面倒です。
その煩わしさを解消しつつTB-303らしさを出せるのが「Acid Seq」かと思います。
Acid Seqのパラメータ解説
以下の3つのパートに分けて解説していきます。
②Sub Panel Parameters
③Main Panel Parameters
①Running directions
シーケンスの進む方向です。
>: 進行方向にシーケンスが進みます。: 1 > 2 > 3 > 4
<: 進行方向とは逆にシーケンスが進みます。: 4 > 3 > 2 > 1
><1: は次の様に進みます。: 1 > 2 > 3 > 4 > 3 > 2 > 1 > 2…
末尾まで進んだ後、すぐ戻る為、全体としては1つ少なくなります。
ですからシーケンスを1周する毎に1ステップずれていきます。
><2: は次の様に進みます。: 1 > 2 > 3 > 4 > 4 > 3 > 2 > 1 > 1 > 2…
こちらは末尾のステップを2回再生しますので全くズレません。
R1: Random1: シーケンサーは完全にランダム化されています。
「R1」は毎回すべての値からランダムで次に進むステップを選出します。
R2: Random2: このモードでは、ステップの順番がランダムになります。
「R2」は一度進んだステップには全部のステップを再生するまで選ばれなくなります。
「R2」は偏りを排除したランダムです。
②Sub Panel Parameters
①Shuffle: シャッフル量±100
シャフル機能です。
同じ音にして試してみました。
②P-Shift: シーケンサーの出力ピッチ値のシフト
単位はセミトーンなので+-12で1オクターブ上下です。
全体の音程をコントロールする事が出来ます。
③Start: シーケンサーのスタートステップを設定
シーケンスのスタート位置を設定出来ます。
一拍分だけ再生さえたい時なんかに使うかと思います。
シーケンスの位置については<>でずらす事が出来ます。
④Size: シーケンサーの開始ステップポイントからの長さを設定します。
シーケンサーの長さを設定出来ます。
「Size」をLFOでモジュレートすると少しランダムとは違ったパターンを作る事も出来ます。
⑤Velo: 出力ベロシティレベル
ベロシティに対応している音源で出力する際のベロシティを調整出来ます。
⑥Gate: ゲートタイムファクター 0~100
Phoscyonでは殆ど変化しませんが、SerumやVitalの様なDecayの設定が出来る音源を使うと顕著に効果が表れます。
⑦Acc: アクセントレベル
アクセントがOnの時のベロシティの増加量をパーセンテージで設定出来ます。
ただし、「⑤Velo」が最大の時はそれ以上上がりませんので意味がありません。
⑧Reset: シーケンサーのリセットカウントを設定します。このカウントの後、シーケンサーは最初のステップから再開します。
これは説明のままです。
最大は1024で、ステップ数です。
③Main Panel Parameters
①ステップ値のシフト
②ステップ値のランダム化
③ステップピッチ(13半音)
④ステップオクターブ±2オクターブ
⑤ステップアクセント
⑥ステップスラー
⑦ステップ オン/オフ
⑧ステッププロバビリティ
⑨オクターブ、アクセント、アライド、プロバビリティのモジュレーションコントロール
⑩ステップロック
①ステップ値のシフト
ステップを左右に動かす事が出来ます。
②ステップ値のランダム化
「All」のサイコロアイコンをクリックすると下図赤枠のサイコロアイコンがあるパラメータをまとめてランダマイズする事が出来ます。
カギアイコンが有効(ロックされている)パラメータはランダマイズされません。
ある程度良い感じのパターンが出来たら変えたくないパラメータをロックしてランダマイズする事でレパートリーを作り出す事が出来ます。
全部ランダマイズして失敗する様子と、その後一部のパラメータに絞りランダマイズする様子を動画にしてみました。
③ステップピッチ(13半音)
ステップのピッチを決定します。
MIDIエフェクトの「Scaler」を使っている場合は、「Scaler」の設定がステップピッチに影響します。
「Scaler」を使うとスケールの音に強制的に変更されます。
またルートノートを変更する事も出来ます。
④ステップオクターブ±2オクターブ
オクターブを+-2変更出来ます。
「⑥ステップスラー」と一緒に使う事でスラーの効果を強める事が出来ます。
⑥ステップスラー
TB-303的に言うとグライドです。
OnとOffを動画にしました。
このグライドの機能がもしTB-303に無かったら多分もっとマイナーな機材として消えていたのかもしれません。
⑦ステップ オン/オフ
対象のステップの鳴る/鳴らないを設定出来ます。
リズムが決まっている場合は最初に設定してからロックして、他のパラメータをランダマイズすると言った使い方も出来ます。
⑧ステッププロバビリティ
このパラメータはリアルタイムでステップのオン/オフが確率で決まります。
他のパラメータと違い確率なので毎回再生する毎に変わります。
以下の動画では100%、50%、25%を設定してみました。
⑨オクターブ、アクセント、アライド、プロバビリティのモジュレーションコントロール
各パラメータをモジュレートする事が出来ます。
「+」にLFO等をドラッグアンドドロップすればモジュレートする事が出来ます。
詳しくは別途記事を書く予定です。
⑩ステップロック
各ステップ毎にランダマイズの影響を受けない様にロックする事が出来ます。
拍の頭等キーポイントはロックして他はランダマイズする事である程度狙ったランダマイズをする事が出来ます。
まとめ
いや~良いですね。
もう超がんばって解説記事書きました。
マニュアルより詳しくなってます。
1つしっかり理解すると他のシーケンサの理解もし易いかと思います。
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