小ネタ兼ニュース
zOne.skのステレオフェイズ問題を修正してくれるArx Oneの紹介
Arx Oneはモノ互換を失ってしまうような素材やループを4バンドに分けて修正する事が出来ます。
昨日紹介したVoxengoさんの「Correlometer」を使えば視覚的に確認をしながら特定の周波数帯だけモノ互換に対応させる事が出来ます。
こんな感じです。
概要
Monoの互換性。気にする必要があるのでしょうか?
モノラルで音楽を再生する場合だけでなく、ステレオスピーカでも重要なことです。スピーカに完全なステレオ音場は存在しません。ある一定の距離と角度で理想的な音場がありますが、スピーカーはヘッドホンとは違い、音が直接耳に入るものではありません。スピーカーでは、常に音声のサミングが行われ、基本的にはモノラルが崩れた状態で聴くことになります。そこに頭の動きや回転が加わると、効果はさらに大きくなります。また、サブウーファーの信号が常にモノラルであることも忘れてはなりません。
左右のチャンネルの位相が大きくずれている場合、ミックスの中のどの要素もかなりの音量で再生され、最悪の場合、チャンネルが完全にずれている場合、その要素はモノラルで合計されると完全に消滅してしまうかもしれません。また、位相のずれたオーディオは、位相差やコーミングの効果をもたらし、あまり良い音ではありません。
Arx Oneは、このような問題を解決するためのツールです。信号を4つの周波数帯に分割し、個別に調整することができます。各帯域のパンを調整し、出力に使用するソースチャネルを選択することができます。この個々のバンドのパンニングのおかげで、Arx はモノラルソースからステレオを作成することもできます。
ミキシングにおける位相相関の問題は、特に異なるサウンドを重ねたときに、結果として互いを打ち消すような問題を引き起こすことが多くあります。しかし、レイヤーやミキシングを行わず、1つの楽器を置いて演奏しただけで、すでに位相の問題が発生している場合、特にアンサンブルの場合はどうでしょう。多くの開発者はサンプルを修正しないか、その巨大で広い音であなたの財布をだましたいのです。どんな理由があるにせよ、何とかして直したいものです。
最も重要な質問です。Arx One を使って、ステレオ幅に影響を与えずに位相を修正することは可能でしょうか?
答えは簡単です。できません。どう考えても無理です。Arx は音を調整し、ステレオ幅を正規化するためのものです。もしあなたがヘッドフォン(バイノーラル)リスニングのためだけに音楽を作っているのなら、Arxのことは忘れてください。モノラルと互換性のあるミックスをしたいのであれば、Arxはあなたのためのツールになるでしょう。
特徴
– 4つの調整可能な周波数バンド
– 各バンドに左、右、またはステレオの入力が可能
– 各帯域のソロ・プレビュー
– オーディオの回転
– デュアル・マスター・パン、左右のチャンネルを個別にパンすることが可能
– デュアル・マスターは低周波をパンしないので、低音は常にモノラルになります。
– 原音と比較するためのバイパス処理(ARXのロゴのXを押してください)
– 位相トレース機能により、位相の相関性を確認できます。
バージョン1.1
– フェーズトレースが有効な場合に、CPU使用率が高くなる問題を修正しました。
– フェーズトレースにおいて、秒あたりのフレーム数を変更するオプションを追加しました。
– バイパス処理の視覚的なフィードバックが改善されました。
ダウンロード
ダウンロードは登録不要で出来ます。
上記リンクより遷移し、右上の「Download」をクリック
「static.kvraudio.com」をクリックします。
これでダウンロードが出来ます。
インストール
インストールはVST3に対応しているので、解凍して出てくる「ArX (64).vst3」を以下のフォルダに入れれば完了です。
C:\Program Files\Common Files\VST3
まとめ
zOne.skさん無料ながら侮れないプラグインが多くて良いです。
他にもアイデアをお持ちで、新しいプラグインを作成中だそうです。
ただ本業では無いので、リリースはいつになるかは判らないとのことです。
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