2021-12-06 リライト
バージョン2がリリースされましたので、リライトしました。
2019-07-03 追記
Ver1.1に合わせてアップデートしました。
正直需要あるか判りませんが、勝手にシリーズ化してしまいます。VCV Rack
(と言うより自分でやりたい)
オフィシャルのサウンドデモを貼っておきます。
1回目はそもそもVCV Rackって何?とインストールして音を出す所までを解説していきます。
VCV Rackの記事をまとめました。
DAWとの連携や各モジュールの解説など30記事以上あり、増え続けています。
多分日本で一番しっかり記事書いてます。(ちょーマイナーですけど・・・)
VCV Rackとは?
VCV Rackは最近話題?のEurorackモジュラー・シンセサイザーをソフトウェア化したものです。
無料で使えるので、まずはこれを足掛かりに使えるようになったら有料版のソフトウェアを購入すると良いかと思います。(私自身がそのつもり・・・はは)
オープンソースで開発されており、Windows、Mac、Linuxで動作します。
有料のモジュールも存在しますが、無料でもかなり使えます。
Eurorackについてはいつもお世話になっているg200kgさんのサイトから引用させて頂きました。
ドイプファー社が提唱するモジュラーシンセサイザーの規格の名称で、パネルの大きさや電源のコネクタが共通化されている。多数のメーカーが「ユーロラック規格」対応のそれぞれ特徴あるモジュールを開発/販売しており、異なるメーカーのモジュールを混在してラックに納め、独自のモジュラーシンセサイザーシステムを組み上げる事も可能となっている。
なお、「ユーロラック(Euro Rack)」という名称はこの規格とは無関係な製品で製品名として使用されているケースもあるため、注意が必要である。
モジュールの大きさはラックマウントシステムで言う3Uの高さ(128.5mm)で、幅はHP (Horizontal Pitch = 1/5インチ = 5.08mm)の倍数で表される。ドイプファー社では古くよりこのフォームファクターでモジュラーシンセサイザーを開発しており、これがデファクトスタンダード化したものである。
1つのモジュールのサイズが初期のモーグ・モジュラーシステムなどで使われているものよりもかなり小型であり、入出力ジャックは 3.5mm のミニプラグ/ジャックを使用している。また電源は大型のモジュラーシステムが ±15V を使用するのに対し、ユーロラックでは ±12V および +5V を使用する。
アナログ・モジュラーシンセサイザーは1970年代末のテクノブームの後、一度は過去のものとなったが2010年前後からブームが再燃し、このユーロラック規格のシンセサイザーモジュールに参入するメーカーが増加している。
VCV Rackのインストトール方法
インストール方法を解説していきます。
VCV Rackサイトからインストーラーをダウンロードします。
基本的にWindowsかMacを使っていると思いますので、該当のOSをクリックします。
ダウンロード出来たらインストールします。
Winだと以下の様な画面が出ますが、「詳細情報」をクリックします。
「実行」をクリックします。
あとは最後まで特に設定を変えずインストールします。
VCV Rackの起動方法とオーディオ設定
VCV Rackの起動方法
Windowsの場合スタートメニューの一番上の「最近追加されたもの」にショートカットがあるかと思います。
もし無ければ、「V」まで行くと以下のように「VCV Rack」のショートカットがありますので、ここから起動しましょう。
VCV Rackのオーディオ設定
起動すると以下の様な画面が出てきます。
「Close」をクリックします。
メニュの「File」から「New」をクリックします。
Audioのモジュールの赤い枠辺りをクリックします。
PCにインストールされているオーディオドライバの一覧が表示されますので、普段使っているものを選択します。
キーボードを適当に押してみて下さい。
音がなると思います。
鳴らない場合は、Audioモジュールの設定を見直して下さい。
キーボードと音階の割り当ては以下の通りです。(USキーボードの為、多少の違いあり)
VCV Rackで音を変化させる
VCV Rack オシレーターを変更する方法
下図の赤枠部分がオシレーターです。
左から2番目にある「VCO-1」のアプトプットを変えてみて下さい。
最初は「SAW」から出力されていますが、これを「SIN」や「TRI」等に変更するだけで音が変わります。
「SIN」はサイン波、「TRI」は三角波です。
それぞれの音の違いを聴いて、SCOPEで見て確認してみて下さい。
以下の画像は左から順にサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波です。
動画を用意しました。
SCOPEの表示を変える時は「TIME」で拡大縮小が出来ます。
動画では「VCO-1」のアナログ、デジタルスイッチを変えていますので、音とSCOPE上表示の違いも判るかと思います。
VCV RackでFilterで音色を変化させる
FilterのFREQを調節する(カットオフ)
Filterを使うと音を暗く(こもった感じ)に出来ます。
減算方式と呼ばれる所以で倍音(高音)をLowPassフィルターで削ります。
動画を用意しました。
フィルターで削るとスペアナの右側(高い周波数)が削れていくのと同時にSCOPE上も波形が丸くなっていくのが判ると思います。
FilterのRESを調節する(レゾナンス)
レゾナンスは共振・共鳴を意味するのですが、カットオフのカットする周波数の際の部分を持ち上げる事で音に独特の変化が起こります。
動画(GIF)を用意しました。
これはノイズをフィルターに入れてスペアナで見ています。
際の部分が持ち上がっているのが判ると思います。
VCV RackでLFOを足す
LFOのモジュールを追加します。
右クリックで左上の検索窓に「LFO」と入れます。
出てきた「LFO-1」をクリックします。
今回はLFOをPWMに入れてみます。
PWMとはPulse Width Modulationの略でモーターや光の制御なんかでも使われます。
周期は変えずにパルス幅を変更(モジュレート)する事で独特の音が出ます。
LFOを使ってPWMをモジュレート出来ます。
動画を撮りました。(LFOを足すところが見切れてるのはすみません・・・)
動画の解説
「VOC-1」は「SQR」で出力しています。
「PWM」の入力はパルス幅へのモジュレーションなので、「SQR」でしか使えません。
(他の波形では何も変化しません)
また、「PWM」に入ったLFOでモジュレーションするには「PWM CV」で量をコントロールします。初期は0なので、いくらLFOを入れても変化しません。
「FLO-1」の「UNI」と「BI」はユニポーラ出力とバイポーラ出力の略です。
ユニポーラ出力とバイポーラ出力については以下の記事を参考にして下さい。
VCV Rackインストール方法と音出しまでのまとめ
如何でしょうか。
私としてはかなり面白くて色々遊んでしましました・・・
自分でケーブルを接続してルーティングするので、かなりシンセサイザーの勉強になります。
私はLFOがオシレーターになるって知らなかったし、ADSRってフィルターみたいに通すのではなく、ボリュームフェーダーにオートメーション掛ける感じだとは知らなかった。(きっと多くの人が同じなんじゃないかと。)
シンセの勉強をしたい人には良い教材だと思います。
ソフトシンセを触ってても理解は出来ますが、学習速度が間違いなく、モジュラーの方が早いです。
この記事の後はモジュール追加の記事がおすすめです。
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