Soundspotの次世代ウェーブテーブルシンセUnion徹底レビュー

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Soundspotの次世代ウェーブテーブルシンセUnion徹底レビュー

Chillout with Beats の yosi です。

Soundspotの次世代ウェーブテーブルシンセUnionの徹底レビューです。

このレベルのシンセが驚きの千円切るというのは驚きです。

デモで触ったら音の良さとエディットのし易さで即購入しました。
(一つ文句を言うならマニュアルが無い事でしょうか・・・)

結論から言いますとSoundspot Unionはこんな方におすすめです。

・Futurebass系の音楽を作る人
・サクッと音作りを楽しみたい人
・DTMを始めたばかりの人
・マニュアルを読まない人

逆にこの様な方にはあまりおすすめ出来ません。

・PCのスペックが低い人
・DubStepの様な激しいBass音が欲しい人
・色々な合成方式を駆使して音作りをしたい人
・モノシンセを求めている人
 
このレビューは以下のポイントを中心に書きます。
・CPU負荷
・使い勝手

Soundspot Unionの概要

UnionはSoundSpotの次世代ウェーブテーブルシンセサイザーオーディオプラグインであり、ユニオンのメインオシレーターの出力から調和的に豊かなウェーブテーブルセットを作成できるユニークなウェーブテーブルジェネレーターを備えています。これは、世界の最高のサウンドデザイナーが豊かで深いサウンドを作成するために頻繁に使用する手法です。 Unionでは、ボタンを1回クリックするだけでこの合成手法を利用できます。

Unionプラグインには、オシレーターごとの独立したフィルターなど、サウンドのシェイピングをより詳細に制御できるユニークな機能と、1回のノートプレイで最大96ボイスを実行できるユニゾンエンジンが付属しています。

主な機能

  • パッド、プラーク、リード、パーカッション要素、トランジションを作成するための直感的で簡単なワークフローが、サウンドのあらゆる側面を詳細に制御します。
  • 6つの波形、最大32ボイスのユニゾン、スペクトルアンチエイリアシング、さまざまなクリエイティブエフェクトを備えた2つのアナログスタイルオシレーター。
  • osc 1および2の出力に基づいて完全にステレオのウェーブテーブルセットを生成できる1つの高解像度ウェーブテーブルオシレーター
  • ホスト同期やミディリトリガーなど、FXコントロールを複数のMOD ADSRおよびLFOに接続できる、非常に直感的な変調システム。
  • 9種類のドラッグ可能なエフェクトのマスターチェーンにより、Unionの外部でさらに後処理する必要のない完全に洗練されたサウンドを作成できます。
  • さまざまな作成者、銀行、カテゴリなど、SoundSpotの新しいプリセットマネージャーを使用して簡単にナビゲートできる300以上のプリセットをすぐに使用できます。

システム要件

OS

  • MAC OS X 10.7 to 10.14 (32 & 64-bit)
    Formats:
    • AAX 
    • Audio Units (AU)
    • VST
    • VST3
  • Windows 7, 8 and 10 (32 & 64-bit)
    Formats:
    • AAX 
    • VST
    • VST3

Soundspot UnionのCPU負荷

結論を言ってしますとUnison、エフェクト、モジュレーションを多用すると負荷はかなり高くなります。

回避策として作っているときはUnisonとエフェクトを切ると少しましになります。

CPUはCore i7-4770K 3.5GHzでの計測です。

FLStudio起動時です。

Unionを読み込んだ際の負荷です。

 

初期化した状態(2OSCでユニゾン、エフェクトなし)で4音鳴らした際の負荷が7%程でした。

ウェーブテーブルを生成して3OSCで4音鳴らしても負荷は変わらず7%程度です。

試しにUnisonを全てのオシレーターで3にしたところ、負荷は10%になりました。

音の違いもかなりありますので、聴いてみてください。

前半は3OSCでUnisonなし、後半は3つのオシレーターのUnisonを3にしています。

負荷自体はUnisonとエフェクトとモジュレーションによる影響が強いようです。

 

Soundspot Unionの使い勝手

まず全体像です。

GUIのサイズ変更

残念ながらGUIのサイズ変更はできません。

サイズはTyrellN6の横幅と殆ど同じです。

縦は以下のように少しTyrellN6より大きいくらいです。

 

オシレーター

Soundspot Unionのオシレーターは3つ搭載されています。OSC1とOSC2は良くある波形を選択するタイプのオシレーターです。

OSC3が今までに無いタイプで、OSC1とOSC2とFXの設定に基づき生成することが出来ます。

意外ですが、シンセにはほぼ必ずといって良いほど付いているレガート(ポルタメント)の機能がありません。

OSC1、OSC2

OSC1とOSC2は独立していてそれぞれに以下の設定が出来ます。

必要な機能は一通りあります。ユニゾンがオシレーターごとに32個中々強力です。
ただ、FMや他の合成方式は一切ありません。

・OCT:音の高さをオクターブ単位で変更
・SEMI:音の高さを半音単位で変更
・FINE:音の高さを100分の1半音単位で変更
・COARSE:音の高さを10分の1半音単位で変更
・UNISON:ユニゾン数の変更(最大32)
・WAVE SELECT:オシレーター波形の変更(7種類)

OSC波形(7種類)

SINE:サイン波
SQUARE:矩形波
SAW:のこぎり波
TRIANGLE:三角波
NOISE:ノイズ
ORIGAN:オルガン
METALLIC:メタリック

それぞれOSC1のみ鳴らした動画を撮りました。
2巡目はUNISONを32(最大)にして鳴らしています。
(ちょっと動画コーデックの影響で音が少し悪いのとモノラルです)

一応Mp3版も用意しました。

各パラメータ設定

各オシレーターには虫眼鏡アイコンからパラメーターの設定が出来ます。

パラメーター一覧

・CUTOFF:フィルターのカットオフ。
   ▼のアイコンからフィルターの種類を選択
・RES:フィルターのレゾナンス。
・PHASE:オシレーターの位相
・DETUNE:デチューン
・BLEND:Unisonのブレンド
・M/S:MSバランス
・PAN:パン
・LEVEL:レベル

フィルターの種類(8種類)

各パラメータは3種類のモジュレーションソースが用意されています。

・ADSR
・MOD ADSR
・LFO

 

OSC3

ポイントは新しい波形を生成する所にあります。

ただ生成したWaveTableは途中の音色変化が乏しく、Serumに代表されるWaveTableをモーフィングして使う用途は向かないです。

以下の様にWaveTable内の波形変化が少ない為、音色変化が乏しいです。

OSC1とOSC2のパラメータをベースにWaveTableを生成出来ます。

「GENELATE WAVE TABLE」をクリックする度に異なるウェーブテーブルが生成されます。

生成される傾向としてはウェーブテーブルの端(開始と終了)が変化量が多いようです。

真ん中あたりはあまり変化しません。

一度生成したウェーブテーブルは一切変更出来ません。

各パラーメーターを変えると変わる為、色々変えて生成して気に入った音を探す使い方かと思います。

オシレーター3には1と2のパラメータの他にWaveTableの再生場所やモジュレーションする機能が付いています。

パラメーターは同じなので解説は端折ります。

ウェーブテーブル

左と右のウェーブテーブルはそれぞれPanの左と右です。

リンクを切ると左右それぞれ別の位置のウェーブテーブルを選べますが、特別な使い方をしない限りリンクは切らない方が良いです。

左右別々の波形が鳴るので、位相がずれた感じになり気持ち悪いです。

ステレオでないとわからないのでMp3で用意しました。

ウェーブテーブルの読み込みが一切出来ないのはマイナスポイント
Ver1.0.2でウェーブテーブルを読み込めるようになりました。

モジュレーションソース

モジュレーションソースは大きく分けるとオシレーター用とエフェクト用に分かれます。

・各オシレーターに独立したモジュレーションを各2機搭載
・エフェクトに対して使えるモジュレーションを4機搭載
オシレーターのモジュレーション

使い方は3つのオシレーター共通です。

・ADSR(オシレーターにのみ有効)
・MOD ADSR
・LFO

ADSR(オシレーターにのみ有効)

ADSRと言うよりサスティンレベルの調整が出来ないのでADRかと思います。

それ以外は普通のシンセと同じです。
(分かり易くするため、オシレーターは一つだけ使用しています)

 

MOD ADSR

ADSRと同じですが、全てのパラメーターに割り当て可能です。

割り当て方法は割り当てたいパラメーターの左下にある〇をクリックすると割り当てられる。
(色でどちらを割り当てているか判断する。「MOD ADSR」は紫で「LFO」は青)

動画を撮りました。
(分かり易くするため、オシレーターは一つだけ使用しています)

 

LFO

LFOは自由度が高く色々なモジュレーションカーブを作る事が出来ます。

また同期タイミングも変更可能で、付点や三連にも対応しています。

動画を撮りました。
(分かり易くするため、オシレーターは一つだけ使用しています)

LFOの波形の変種はダブルクリックで新しいポイントを作成し、ポイントをダブルクリックすると削除できます。

LFOのプリセットがないのは残念です。

同期タイミング(lfo time)、付点や三連(lfo feel)はDAWからオートメーション可能なので、ダブステップのベースのような事も出来ます。(下記はFLStudioの画面)

マスターエフェクト

全部で9種類のエフェクトが搭載されており、全て順番入れ替え可能です。

数千円以上のシンセでは当たり前の機能ですが、この価格でこの機能は素晴らしいです。

搭載エフェクト
・Chorus
・Distortion
・Delay
・Reverb
・Dynamics
・EQ
・Flanger
・Phaser
・Filter

 

 

とてもエフェクトが充実していていいのですが、LFO同様エフェクトに関するプリセットが一切ないのは残念です。

 

Chorus

Distortion

多分、Ravageと同じアルゴリズムを使用していると思います。
ただ、いまいち掛かりが悪いというか、入力が大きいと全然かからなくなります。

ですから前段でDynamicsを置いて少し入力を下げるとうまく歪みました。

動画を撮りました。

まずはDistortionのみで効果があるかどうか判るようにするためにモジュレーションを掛けてます。

次に前段にDynamicsを入れ、コンプで入力を抑えた場合です。

明らかにこちらの方が歪みます。

ディストーションを使う時は前段にDynamics入れて調節すると良さそうです。

スレッショルドを変えて歪み具合を調べました。

スレッショルドが真ん中位が一番歪みました。

Delay

普通のディレイかと思います。

全部に言える事ですが、ちょっとHPとLPが判り辛いですね。

Reverb

個人的には金属っぽい音が強いので好きではありません。

 

Dynamics

シンセについているコンプとしては本格的かと思います。

真ん中のメーターで掛かり具合も確認出来るので使いやすいです。

 

EQ

流石エフェクトメーカーですね。

EQもかなり本格的で判り辛いですが、4バンドあります。
ただ、場所が判り辛いです。(最初気付きませんでした)

動画を撮りました。

Filterとしても十分使えます。

Flanger

これは特に可もなく不可もなくといった感じかと思います。

エフェクト全体に言える事ですが、プリセットが欲しいです。

 

Phaser

個人的には結構好きな音です。

動画を撮りました。

Filter

個人的にかなり好きです。
Filterの種類も多く、気持ち良い音がします。

拡張音源

定価は1,600円程度高いですが、セールで500円以下なら買いです。

拡張音源にはそれぞれMIDIファイルとWAVも付いているので、動画で流れている音がほぼそのまま手に入ります。

 LEADS 1 EXPANSION

Plucks 1 EXPANSION

Stabs 1 EXPANSION

Pads 1 EXPANSION

 

Soundspotの次世代ウェーブテーブルシンセUnion徹底レビューまとめ

まとめます。

・セール価格がかなり安い(千円切る)
・ウェーブテーブル生成は簡単に違う波形を生成出来る
・全体的に判りやすく直感的に操作出来る
・シンセのエフェクトとしては質が高い
・モジュレーションが簡単に設定出来る
・CPU負荷が高い
・ウェーブテーブルのインポート、アウトポートが出来ない
・生成したウェーブテーブル内の音の変化が少ない(生成後に変更不可)
・レガート(ポルタメント)の機能が無い
・マニュアルが存在しない
 

コメント

  1. より:

    UnionとLEADS 1 EXPANSIONを購入しました。
    LEADS 1 EXPANSIONのインストール方法を検索しましたが、ヒットしませんでした。
    分かるようでしたら、よろしくお願いします。

    • yosi より:

      コメントありがとうございます。
      EXPANSIONの追加方法ですが、
      インストーラーをダウンロードしてインストールすると「PRESET MANAGER」の「ARTIST BANKS」の中に入ります。
      実際にやってみまいたが、特別な設定はありませんでした。
      1月2日7時公開の記事で書きましたので、宜しければ参考にしてみて下さい。