Gross Beatの使い方1
Chillout with Beats の yosi です。
Gross Beatの特徴と使い方について数回に渡り紹介していきます。
FLStudioに関する記事は他にも色々書いていますので、是非こちらものぞいてみて下さい。
Gross Beatで出来ること
出来ることは主に以下の通りです。
- スタッター
- ゲート
- リバース
- リピート
- スクラッチ
上記にある出来ることは2つの共通点があります。
それはVolumeとPitchを時間軸に沿って変化させることで出来るという事です。
その為、Gross BeatにはVolumeとTimeを時間軸に沿ってコントロールするGUIがあります。
以下の画面の上部がTime で下部がVolume です。ここにプリセットが36個ずつならんでいます。
最初はドラムループを流してこのプリセットを選択して遊ぶだけでも楽しいです。
ちょっと遊んでみました。これはTimeのみをMaschineからMIDIノートで操作してます。こんな感じの効果が簡単に作れます。
Gross BeatのFLStudio内蔵版とVST版の違い
FLStudio内蔵(以下Native版と記載)とVST版では仕様が異なっているようです。
比べて判ったのは、Native版では基本オートメーションClipで操作するのに対して、VST版ではMIDIノートで操作出来ます。
大体のDAWはEffectでMIDIを受け取れますので、簡単に操作可能です。
個人的にはVST版のMIDIノートでプリセットを操作した方が楽でいいなーって感じます。
ただNative版でもMIDIノートで操作する方法がありました。以下の記事にしています。
GrossBeatのTimeの使い方
GrossBeatは2小節分のバッファを持っています。その2小節分についてはさかのぼって再生させる事が出来ます。
GrossBeatの縦軸と横軸
横軸は再生する時間軸です。
縦軸は2小節分のバッファの時間軸です。
GrossBeatの垂直線
多分文章だけだと何のことやらわからないと思うので、以下の画像と音を聞いて見て下さい。
まず、オリジナルの音声です。解りやすい用にロボットさんに1~8まで数えてもらっています。
次に上の図の設定をしたGrossBeatの音声です。
One、One、Three、Four、Five、Five、Seven、Eight と聞こえたと思います。
に小節目の線を-2に下げると2泊目から2泊分戻って再生します。
よってOne、Eight、Threeのようになります。
本来オリジナルの音声だとTwoが再生されるのですが、2泊目の所で1拍分戻ってバッファから再生し始めます。そして1拍分再生した後、オリジナルの音を再生します。その為、Three、Fourと続くのです。
例えば、3泊目で戻さなければどうなるでしょうか。
そのままバッファを再生しますので、
One、One、Two、Threeとなります。
縦軸を下に-1下げるとバッファの1拍前から再生します。
ですから動画では二泊目以降-1ずつしていくと結果的にOne、Eight、Eight、Eightとなります。
では今度は16分音符単位で変化を加えてみます。
わ、わ、わ、わ、two、わ、わ、わ、わ、fourとなります。
縦軸がバッファのどの位置を再生させるかなので、3泊目で2泊分戻って再生させると上のようになります。
この辺の仕組みがしっかり解っていれば、狙ってスタッターの効果を入れる事が出来ます。
斜め線
斜め線は「下から斜め上に進む」と、「上から斜め下に進む」の2パターンです。
「下から斜め上に進む」の場合はバッファを1倍速以上で再生します。
「上から斜め下に進む」の場合はバッファを1倍速以下で再生し、マイナスになると逆再生になります。
下から斜め上の線
まず「下から斜め上に進む」です。
「下から」という事はバッファを再生して、斜め上に向かうという事は、オリジナル音近付くことを意味します。
(縦軸はバッファの再生位置)
早速以下の画像と音を聞いて見て下さい。
1前のバッファを再生し、1拍で丁度オリジナル音に追付くという事は2倍の速度で再生されます。
2泊目でバッファの1拍目と2泊のOneとTwoが2倍の速度で再生される為、ピッチが上がって聞こえます。
そして3泊目でオリジナル音になるので、ThreeとFourがそのまま再生されます。
上から斜め下の線
次は「上から斜め下に進む」場合はどうなるのでしょうか。
2つのパターンに分かれます。
判りやすく説明する為に、GrossBeatのグリッド(ます目)の数で説明します。
以下の画像の2泊目の様に縦方向に8グリッド、横方向に8グリッドの斜め線の場合、バッファの再生スピードは0になります。(再生されない)
縦方向に4グリッド、横方向に8グリッドの時、再生速度は0.5倍速(半分)になります。
One、Two(半分の速度)、Three、Foreとなります。
逆再生
縦方向に16グリッド、横方向に8グリッドの時、再生速度はマイナス1倍速になります。(1倍速の逆再生)
One、One(逆再生1倍速)、Three、Foreとなります。
縦方向に32グリッド、横方向に8グリッドの時、再生速度はマイナス2倍速になります。(2倍速の逆再生)
GrossBeatのデモ
FLStudioの付属のDrumaxxを使って以下のようなシンプルで1小節だけのドラムンベースのドラムを作りました。
これにGrossBeatだけで変化を加えてみました。
こんな感じのドラムがGrossBeatのプリセットを少し変えながら作っただけで簡単に出来ます。
オリジナルが以下の通りです。シンプルなギターのアルペジオです。
GrossBeatで変化を加えたものです。直線と斜め線だけです。あとはドラムを足しました。
これだけでもかなりの変化を加えられます。
GrossBeatの購入方法
結構色々な所で売っていますが、ポイントやReward Tokensが貰えるPluginBoutiqueがおすすめです。
Reward Tokensの使い方はこちらの記事を参考にして下さい。
GrossBeatまとめ
如何でしょうか。
次回はもう少し深く説明していきます。
本当に素晴らしいPluginですが、認知度はまだ低いような気がします。
もっと利用ユーザが増えるように頑張って解説していきます。
コメント
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