NativeInstrumentsのFORMの使い方でMOTIONの解説です。
前回までの記事はこちらからどうぞ
FORMのMOTIONの解説
MOTION セクションはフッターにあり、FORM のモーションカーブ用のコントロールが含まれています。
このコントロールを使って、プレイヘッドとモーションカーブの動作を定義します。MOTIONセクションのパラメーター MOTIONセクションのパラメーターは、モジュレーションのデスティネーションとして割り当てることはできませんが、モーションカーブ自体をモジュレーションソースとして使用することができます。はモジュレーションソースとして使用でき、他のパラメーターに割り当てることができます。
左したから右上に直線の時は「SPEED」で決定した速さでサンプルが再生されます。
この下がサンプルの開始、上がサンプルの終了です。
ですから以下の様な「MOTION CURVE」だと「SPEED」が「BPM」の設定が「1」の時、4分の長さで2回サンプルを再生します。
FORMの「SPEED」と「MOTION」は密接な関係にあります。
「MOTION CURVE」と「SPEED」で実際にサンプルの再生速度が決まります。
動画を用意しました。
「CURVE EDITOR」については別途詳しく書こうと思いますのでここでは割愛します。
CURVE PRESETS
CURVE PRESETSです。このボタンをクリックすると、メインセクションにCURVE PRESETSが表示されます。CURVE PRESETSでは、保存されているすべてのモーションカーブを見ることができ、また、WRITE MODEに入って自分のモーションカーブを保存することもできます。CURVE PRESETSでは、保存されているすべてのモーションカーブを見ることができます。
最初は「CURVE PRESETS」からプリセットを選んで仕組みになれた方が良いかと思います。
プリセットの選び方は「MOTION」の右側にある「CURVE PRESETS」をクリックすると選択出来ます。(又は上下の矢印で切り替わり)
「CURVE PRESETS」をクリックすると以下のようにプリセットがずらっと表示されます。
全部で3ページあります。
LEGATO
LEGATO(RETRIGモード時のみ有効)。このスイッチをオンにすると、LEGATOモードが有効になります。このモードでは、最初のMIDIノートオンのみでMotion Curveの再生がリトリガーされます。
「RETRIG」が有効の時に「LEGATO」モードが使えます。
「RETRIG」が有効ですから通常はノートオン毎に「Motion Curve」がトリガーされますが、「LEGATO」が有効だとノートが重なっている場合、最初のノートオンにのみ「Motion Curve」がトリガーされます。
動画を用意しました。
「LEGATO」を使うケースですが、例えばループを再生する際に、ループしたままピッチを変える場合に有効です。
動画を見てみて下さい。
RETRIG
RETRIG:このスイッチをオンにすると、MIDIノートオンで自動的にMotion Curveの再生がリトリガーされるRETRIGモードになります。また、PERFORMセクションのPerform SettingsでNOTE RETRIGを有効にすると、パフォーマンススロットを切り替えたときにもモーションカーブの再生がリトリガーされます。
MIDIノートオンで「Motion Curve」がトリガーされます。
また、「PERFORM」を切り替えた際にリトリガーさせたい場合は以下のパラメータを有効にすると「Motion Curve」がトリガーされます。
動画を用意しました。
「NOTE RETRIG」が有効の場合は、「PERFORM」を切り替えた際に「Motion Curve」がトリガーされています。
「NOTE RETRIG」が無効にすると「PERFORM」を切り替えた際に「Motion Curve」が最初に戻らず途中から再生されているのが判るかと思います。
FREE
FREE このスイッチをオンにすると、FREEモードになり、Motion Curveが連続して再生され、ループします。MIDIのノートオンメッセージは無視されますので、MIDIキーボードのキーを押すと MIDIキーボードのキーを押すと、プレイヘッドが置かれているMotion Curveの位置からサンプルが再生されます。その時のモーションカーブの位置からサンプルが再生されます。
これは「Motion Curve」とMIDIノートが連動されなくなります。
毎回異なるパラメータ設定になる為、ランダマイズとして使えます。
動画を用意しました。
Loop
Loop(RETRIGモードでのみ使用可能)。モーションカーブのループ動作をコントロールします。ループするモーションカーブの範囲は、モーションカーブディスプレイにオーバーレイとして視覚的に反映され、CURVE EDITORで調整することができます。
▪ Off:
▪Continue loop on note-off:ノートを離した後も、プレイヘッドはループ範囲内でループし続けます。
▪Leave loop on note-off:ノートを離すと同時にプレイヘッドがループを抜ける
「RETRIG」モード時に利用出来ます。
「Loop」については「CURVE EDITOR」で詳しく書こうと思うので、ここでは簡単な解説で詳しくは割愛します。
要はサンプラーのループと同じです。
プリセットだと以下の様に重なっている部分がループ範囲です。
「Loop」には3つのモードがあって「OFF」、「Continue loop on note-off」、「eave loop on note-off」です。
Off:ループしません。
Continue loop on note-off:ノートを離した後も、プレイヘッドはループ範囲内でループし続けます。
Leave loop on note-off:ノートを離すと同時にプレイヘッドがループを抜けます。
動画を用意しました。
「OFF」、「Continue loop on note-off」、「eave loop on note-off」の順番です。
Loop direction
ループの方向性(RETRIGモードでのみ有効)。FREE/RETRIGモード時のループ動作を設定します。とRETRIGモードのループ動作を制御します。ループの方向を3つのモードから選択します。
「Loop direction」は「LOOP」だけではなく「Motion Curve」自体の動作にも影響します。
Forward:左から右へ。
Backward:右から左へ
Pendulum:左から右、右から左の順に繰り返します。
動画を用意しました。
SYNC
SYNC(FREEモード時のみ有効)。有効にすると、すべてのポリフォニック・ボイスのモーションカーブにおけるプレイヘッドの位置が同時に同期されます。
「FREE」モードの時に使えるパラメータで、複数のMIDIノートをタイミングをずらして鳴らすとその度に「Motion Curve」がずれる事があり、それを補正する事が出来ます。
毎回なる訳では無く、以下の動画でも1回目の再生では揃って2回目の再生でずれています。
「SYNC」を有効にすると毎回ちゃんと「Motion Curve」が揃うようになります。
FLIP
FLIP:クリックすると、モーションカーブ全体が水平方向に反転します。
単純にモーションカーブを反転出来る機能です。
まとめ
理解出来ていなかった部分もあったのでかなり良い勉強になりました。
ほんとエディットが楽しくて使い易いサンプラーを弄っているような感覚です。
唯一「FORM」で残念なのはFilterが弱いんですよね。
いっそのことFORMのBLOCKも使えるようにしてくれれば最高なんですけど。
次はOSCです。
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