バーチャルモジュラーはSoftube、VoltageModular、VCV Rackの三つ巴でしたが、ここに来て第四の勢力登場です。
VCV Rackのv2がまだリリースされない現時点では一番バランスが良いバーチャルモジュラーだと思います。
CPU負荷が非常に低く、音も十分で、操作性が良くと三拍子そろっているのです。
SoloRackは無料では無いですが、非常に面白いのでご紹介です。
デモ版ですが、鳴らしてみました。
定期的にノイズが入ります。
この動画で鳴らしているプリセットでもCore i7-4770K 3.5GHzの環境で最大3%程度のCPU負荷でした。(超軽い!)
プリセットを高速で切り替える様子を録りました。
これでもCPU負荷は2%~5%空程度です。
Solostuff SoloRackの概要とダウンロード
SoloRackは、ハードウェアのEurorackモジュラーシステムの操作性と機能性を模倣したモジュラーシンセサイザーです。経験豊富なEurorackユーザーでも、ソフトウェアだけのユーザーでも、ほとんどのモジュールの中に新しい発見があるでしょう。細部にまでこだわって設計された、多種多様なモジュールが用意されています。また、Eurorackとの親和性と類似性を維持することで、使いやすさとEurorackシステムへのシームレスな統合を実現しています。
主な機能
・モジュールやラック列の数に制限はありません。
・現在、System Bには様々なモジュールが搭載されています。オシレーター・モジュール、フィルター、アンプ、ミキサー、パンナー、ADSR、VCLFO、ランダム・サンプル・ホールド、ノイズ・モジュール、ディレイ・モジュール、コーラス・モジュール、リバーブ・モジュール、リング・モジュレーター、CVシーケンサー、トリガー・シーケンサーなどのほか、入出力モジュール、MIDI to CV、DAWからのテンポ、クロック・デバイダー、ロジック・ツール、スイッチ、CVツールなど、さまざまなユーティリティが用意されています…。
・複数の入出力を持つエフェクトとして動作可能。
・14bitと7bitのMIDIに対応しています。(現在はLSB/MSBを使用しています)。)
・ポリフォニーは、ハードウェアで行われるように手動でパッチングすることで可能です。また、シーケンサーモジュールを利用することも可能です。
・Multichannel MIDIに対応。マルチティンバーボイスの実現に使用可能。
モジュール間のMIDIパッチポイントやMIDIケーブルの配線はすべてオーディオレートで動作します。
・入力と出力の両方を同時に行うことができる双方向性パッチポイントをサポートしています。例えばスイッチのようなEurorackモジュールのように。
・とんでもない量のオーバーサンプリングを提供します(最大X256)。これは、ゼロスタッフィングや補間方法ではありません。これは、シンセ内部のサンプリングレートを実際に上げているのです。つまり、超音速のオーディオを処理できるということです。このような機能は、品質にこだわる人のために提供しているもので、現在のCPUで処理できるわけではありません!!。
・任意のCV入力のオーディオ・レート・モジュレーション。オーバーサンプリング時には超音波のモジュレーションも可能です。
・最小限の内部サンプルブロックサイズ(1サンプル)により、モジュール間の遅延を最小限に抑えることができます。
・CPUの効率性を考慮して設計されています。最適化は最終段階だけでなく、開発の各段階で行われます。
・モジュラー・ハードウェアとの接続をサポート(Eurorackを含む)。10系統のオーディオ/CV入力、12系統のオーディオ/CV出力を装備。(注)低周波のCVには、DC結合の入出力を持つインターフェースが必要です。または、Expert Sleepers(TM) ES-6やES-3などの専用モジュールをご利用ください。
・現在、220種類のプリセットが用意されています(さらにバリエーションを追加)。
・今後もモジュールの追加を予定しています。システムBの一部に含まれるものもあれば、別売りのものもあります。
デモ版は一定時間毎にノイズが鳴るだけなのである程度遊ぶことは出来ます。
(制限時間は無くDAWを保存するとリコール可能でした)
なおSoloRackはスタンドアローンが無く、プラグイン版(VST2 64bit/32bit)のみです。
SoloRackが良いのはかなり実機に近いモジュールが多く、操作性が中々良い所です。
VoltageModularとSoftube Modularの中間の様な存在です。
販売価格
SoloRackは側自体は無料で、モジュールが有料です。
ただ主要モジュール(81)がバンドルされたSystem B($110)が必須かと思います。
今現在セールで$80です。
別売りのモジュールも色々追加で販売されています。
Shopで価格が付いているモジュールはSystem Bに含まれないモジュールです。
ダウンロード方法
以下のリンクより遷移し、中間にある「SoloRack v2.x x64」から64bit版ダウンロード出来ます。
なお旧バージョンは一番下に各種バージョンが用意されています。
Solostuff SoloRackの使い方
Solostuff SoloRackをインストールしたらDAWでスキャンすると音源(SoloRack.x64)とエフェクト(SoloRackFX.x64)が使えるようになります。
何故か「SoloRack」と「SoloRackFX」というプラグインも一緒に出てきますが、これも調べたら64bitでした。(これについては良く判りません)
プリセットを読み込む
基本的に大量(220)のプリセットがありますので、これで遊ぶだけでもモジュラーが好きな方は楽しいかと思います。
プリセットは左上の枠をクリックすると表示されます。
左右のアイコンで送り、戻りが出来ます。
素晴らしい事に殆どんおプリセットはDAWからMIDIノートを受ける設定になっている為、音の出し方が判らないというモジュラーあるあるに陥りません。
GUIのサイズやスキンを変更する
もしノブなどが小さい又は大きい場合はサイズの変更が3パターン出来ます。
下図の赤枠部分をクリックし「Skin」->「Classic」から標準スキンのサイズを選べます。
また他のスキンも2種類(3サイズ)あります。
スキンやサイズを変えた場合はプラグインを読み直す必要があります。
FL Studioの場合、歯車アイコンから「Reload plugin」をクリックすれば再読み込みされます。
他2つの好きはこんな感じです。
なんか雰囲気出て良いですよね。
Modern
Polar
まとめ
Solostuff SoloRackはかなり良いですね。
なんか他のバーチャルモジュラーに持っていた不満を全部解消している感じがします。
Solostuff SoloRack欲しいのですが、BF前なのとかなり余裕がない状態なので少しお預け状態です。
VCV Rackのv2も出ますし、悩ましい日々が続きそうです。
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