さてさてFL Studio 20.9がリリースされました。
今回のアップデートも素晴らしいです。
前回のアップデートが9月だったので3ヵ月でアップデートです。
これは人それぞれですが、個人的には2年に1回のアップデートとかで大量に機能追加されても追いかけるのにかなりの時間を要するのと、問題あった時に切り戻しが大変なので、細かくアップデートしてくれた方がうれしいです。
(有料アップデートの場合、それだけの価値を提供する必要があるので仕方無いですが)
今回のアップデート大いので、2回に分けて詳しく解説していきます。
(後日結合します。)
アップデート後のアクティベーションで躓いた方こちらの記事を参考にして下さい。
FL Studio 20.9のアップデート内容
- Apple Silicon Support – FL Studio は、プロセスブリッジを経由して Apple Silicon ネイティブモードで実行しながら Intel VST と AU プラグインを開くことができるようになりました。 注:一部の DirectWave サンプルフォーマットインポート関数は完全にリファクタリングされていません。
- Audio Recording:
- Playlist – オントラックでのコントロール。 入力、録音場所、モニタリング、アーミング。プレイリストのメニューに、コントロールの表示/非表示を切り替える「表示 > コントロールをオーディオトラックに表示」が追加されました。
- Recording Location – オーディオインターフェイスからのダイレクト入力を含む、入力信号経路の6カ所から選択できます。外部入力を選択すると、録音場所が「外部入力のみ」に設定され、内部の音声を録音しないようになります。同じプレイリストオーディオトラック/ミキサーインサートで複数のテイクを作成する場合に便利です。
- New Monitor options (オフ、武装時、オン) – プレイリストから、(右クリック)プレイリストトラックヘッダー、オーディオトラック > トラックモード > オーディオ入力を選択するオプションでオーディオ入力を選択することができます。Monitor external input “の初期値は “When armed “です。
- Loop Recording – 小さなループでの安定性を向上させました。
- Mixer Tracks -外部オーディオ入力が選択されていないミキサートラックをアームすることができるようになりました。
- Automation:
- Automation Clip Editor – 新しいオートメーションエディター。ターゲットリストとリンクターゲットの管理、編集、検索機能を含む。また、すべてのエンベロープエディタ(プラグインを含む)でポイントのMultiple selectionがあります。
- Event Editor > Automation Clip – 新しい変換アルゴリズムでは、より少ない制御点数と曲線近似により、元のイベントデータをより正確に表現しています。
- Automation Clips & Envelopes -(Shift+右クリック)でエンベロープの現在値にコントロールポイントを追加します。プレイリスト、オートメーションクリップエディタ、プラグインエンベロープ(Sytrus、Harmorなど)で動作します。 注:スナップがオンの場合は、(Alt+Shift+右クリック)を使用します。
- Channel Rack & Channels:
- Layer Channels – シーケンシャル」再生モード(ラウンドロビン方式)を追加しました。
- Channel Rack Selectors – 選択中のチャンネルを(シングルクリック)から(ダブルクリック)に変更し、全チャンネルを選択するようにしました。
- Channel Settings – (Right+Click) ‘Type in value’ Channel Pitch bend Range コントロールが半音単位で設定できるようになりました。
- Mixer:
- Mixer Send KnobsのHint valuesがdB値で表示されるようになりました。
- Menu > Selected track(s) > Assign to new audio track(s)‘- 選択したミキサートラックをプレイリストに割り当てて、それぞれにオーディオトラックを作成する。
- New Effects:
- Pitch Shifter (All Plugins Edition+) – 2種類のピッチシフトアルゴリズムとX/Y(Pitch/Formant)コントロールによるリアルタイムピッチシフトエフェクト。
- Vintage Chorus (Signature Bundle+) -Roland Juno 6 の Bucket Brigade Delay (BBD) Chorus にインスパイアされ、モデリングされたものです。
量が多いので主要及び私の環境で確認可能なアップデートのみ解説しました。
Audio Recording
Playlist – オントラックでのコントロール。 入力、録音場所、モニタリング、アーミング。プレイリストのメニューに、コントロールの表示/非表示を切り替える「表示 > コントロールをオーディオトラックに表示」が追加されました。
オーディオトラックにすると下図の赤枠の様にコントローラーが表示されるようになりました。
このコントローラーの表示非表示を「Playlist」の「▼」から「View」->「Show contorls on audio tracks」から変更出来ます。
Recording Location – オーディオインターフェイスからのダイレクト入力を含む、入力信号経路の6カ所から選択できます。外部入力を選択すると、録音場所が「外部入力のみ」に設定され、内部の音声を録音しないようになります。同じプレイリストオーディオトラック/ミキサーインサートで複数のテイクを作成する場合に便利です。
録音する際の経路を6か所から選択出来るようになりました。
エフェクトの掛け録りするしないといった事が、簡単に設定出来るようになりました。
New Monitor options (オフ、武装時、オン) – プレイリストから、(右クリック)プレイリストトラックヘッダー、オーディオトラック > トラックモード > オーディオ入力を選択するオプションでオーディオ入力を選択することができます。Monitor external input “の初期値は “When armed “です。
入力信号をモニターするかどうかです。
やっと搭載されました。
ルーティングしている場合、ループしてしまう場合がありますので、無いと非常に不便でした。
Automation
Automation Clip Editor – 新しいオートメーションエディター。ターゲットリストとリンクターゲットの管理、編集、検索機能を含む。また、すべてのエンベロープエディタ(プラグインを含む)でポイントのMultiple selectionがあります。
オートメーションクリップエディターが搭載されました。
これ素晴らしいですね。
以前は細かいエディットが大変でしたが、拡大縮小が自由に出来、グリッド吸着やLFOとしても使う事も可能です。
Event Editor > Automation Clip – 新しい変換アルゴリズムでは、より少ない制御点数と曲線近似により、元のイベントデータをより正確に表現しています。
イベントエディターからオートメーションクリップへの変換が改善されました。
イベントエディター関連の記事は結構書いていますので、こちらも是非どうぞ。
Automation Clips & Envelopes -(Shift+右クリック)でエンベロープの現在値にコントロールポイントを追加します。プレイリスト、オートメーションクリップエディタ、プラグインエンベロープ(Sytrus、Harmorなど)で動作します。 注:スナップがオンの場合は、(Alt+Shift+右クリック)を使用します。
これは待ち望んだ機能です。
GrossBeatの様なプラグインをオートメーションクリップで操作する場合に重宝します。
以前より早く設定出来るようになりました。
Channel Rack & Channels
Layer Channels – 「シーケンシャル」再生モード(ラウンドロビン方式)を追加しました。
以下の動画(スタート位置調整済み)を見て頂くと判り易いです。
レイヤーした音源を同時では無く、順番(ラウンドロビン)に鳴らす事が出来るようになりました。
レイヤーの仕方は以下の記事を参考にして下さい。
Channel Rack Selectors – 選択中のチャンネルを(シングルクリック)から(ダブルクリック)に変更し、全チャンネルを選択するようにしました。
ダブルクリックで全選択出来るよになりました。
Channel Settings – (Right+Click) ‘Type in value’ Channel Pitch bend Range コントロールが半音単位で設定できるようになりました。
ピッチベンドのレンジコントロールがセント単位でも設定出来るようになりました。
100セントで半音です。
Mixer
Mixer Send KnobsのHint valuesがdB値で表示されるようになりました。
Menu > Selected track(s) > Assign to new audio track(s)‘- 選択したミキサートラックをプレイリストに割り当てて、それぞれにオーディオトラックを作成する。
メニューに「Assign to new audio track」が追加されました。
複数選択時(Ctrl + ドラッグ)も出来ます。
New Effects
Pitch Shifter (All Plugins Edition+) – 2種類のピッチシフトアルゴリズムとX/Y(Pitch/Formant)コントロールによるリアルタイムピッチシフトエフェクト。
Vintage Chorus (Signature Bundle+) -Roland Juno 6 の Bucket Brigade Delay (BBD) Chorus にインスパイアされ、モデリングされたものです。
ノイズパラメータが良い感じです。
まとめ
ちょっと量が多いので残りは次回です。
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