ImageLineのFL Studio 21.1がリリース(アップデート内容を解説)
FL Studio 21.1がリリースされました。
マイナーバージョンアップですが、バグフィックスだけでは無く、新規機能も追加されています。
FL Studio 21のメジャーアップデートの内容は以下の記事で詳しく解説していますのでこちらも是非。
FL Studioはバージョンアップがずーっと無料なので、何も気にせず新しい機能を使う事が出来ます。
では早速今回のバージョンアップした機能について解説していきます。
ダウンロード
ダウンロードはオフィシャルから出来ます。
メジャーアップデート後の起動で「FL Studio needs to be unlocked」のメッセージが表示されます。
対応方法は別途記事を書いていますので、こちらをどうぞ。
アップデート内容解説
- FL Studio:
- Colored waveforms – オーディオ波形の周波数コンテンツを色分けする一般設定オプション。ブラウザ、プレイリスト、サンプラーチャンネルなどに適用されます。
- MIDI Control – 新しい「外部同期」モードとMIDIマスタークロックの安定性が向上しました。これにより、FL Studioは外部MIDIクロックに「スレーブ」することができ、外部MIDIクロックソースに合わせて演奏することができます。
- Automated updates – FL Studioのアップデートを自動的にダウンロードし、次回の再起動時に適用するオプション。
- Piano roll
- Snap to Scale – 音符の配置や移動時に、選択した音階に音符をスナップさせるピアノロールオプション。ツールバーのノートアイコンをご参照ください。
- Menu > Tools > Script – スクリプトはPythonベースで、ピアノ・ロールのデータをカスタム操作することができます。あらかじめ用意されたスクリプトがいくつかありますが、自分で書くこともできます。スクリプトにはユーザーインターフェースの自動作成機能もあります。スクリプトの共有や議論については、Piano roll scripting forumをご覧ください。
- New & Updated Plugins
- Hyper Chorus – Producer Edition以上に付属するエクストリーム・コーラスFXプラグイン。
- Edison Declipper – 新しく改良されたAIベースのデクリッピングツール。レベルの問題でクリップされた録音を復元できます。
- SliceX – 右下隅をドラッグしてサイズを変更できる。
Colored waveforms
オーディオ波形の周波数コンテンツを色分けするGeneral settingsオプション。ブラウザ、プレイリスト、サンプラーチャンネルなどに適用されます。
波形表示を低音が赤系統、ミドルが黄系統、高音が青系統です。
変更方法は「General settings」の「Colorful waveforms」オプションを有効にすると波形がカラフルになります。
「Colorful waveforms」のOnとOffを動画にしました。
MIDI Control
新しい「外部同期」モードとMIDIマスタークロックの安定性が向上しました。これにより、FL Studioは外部MIDIクロックに「スレーブ」することができ、外部MIDIクロックソースに合わせて演奏することができます。
FL Studioが外部のMIDIクロックに同期するようになりました。
外部シーケンサをサーバーとしてコントロール可能となります。
ライブをされる方はめちゃくちゃ嬉しい機能だと思います。
手頃な機器が無かったので、オフィシャル動画を頭出ししときました。
Automated updates
FL Studioのアップデートを自動的にダウンロードし、次回の再起動時に適用するオプション。
アップデートがリリースされた際に、地球儀アイコンから「Notification」にアクセスするとアップデートを自動でダウンロード、適用出来るオプションが追加されました。
今はアップデートが無いので何も表示されません。
Piano roll Snap to Scale
音符の配置や移動時に、選択した音階に音符をスナップさせるピアノロールオプション。ツールバーのノートアイコンをご参照ください。
ピアノロールでスケールを指定するとそのスケール上の音にスナップします。
例えばキーがBメジャーの場合BとE以外は全部黒鍵なのでこんな感じになります。
設定場所はピアノロールの左上の▲から「View」->「Scale highlighting」です。
スナップのON/OFFに関してはメニューの音符アイコンから出来ます。
Piano roll Menu > Tools > Script
ピアノロールでスクリプトを扱えるようになりました。
スクリプトはPythonで書かれています。
自分で作れなくてもデフォルトで5つ使えるのと、掲示板に他のユーザがアップしたスクリプトを使う事が出来ます。
自分で作ったスクリプトは以下のフォルダに入れて使うと良いとありました。
(多分バージョンが上がった際にデフォルトの場所だと引き継がれない為だと思います)
%USERPROFILE%\Documents\Image-Line\FL Studio\Settings\Piano roll scripts
既存のスクリプトはデフォルトインストールした場合は以下に入っています。
C:\Program Files\Image-Line\FL Studio 21\System\Config\Piano roll scripts
デフォルトインストールされているスクリプトで「Arpeggiator」があるのですが、これが結構使えます。
ちょっと動画にしてみました。
Hyper Chorus
Producer Edition以上に付属するエクストリーム・コーラスFXプラグイン。
新しくコーラスのプラグインが追加されました。
Producer Edition以上のユーザは無料で使えます。
Fruity Editionは購入する必要があります。
GUIのリサイズが出来ないのはちょっと残念です。
プリセットをモノ素材で鳴らしてみました。
Edison Declipper
新しく改良されたAIベースのデクリッピングツール。レベルの問題でクリップされた録音を復元できます。
オフィシャルの動画を頭出ししときました。
SliceX
右下隅をドラッグしてサイズを変更できる。
横方向だけですが、かなり自由にリサイズ出来ます。
長いファイルのエディットもしっかり出来そうです。
コメント
お世話になっております。
FL21.2でステム機能が追加されるという事ですがほんまですかね?
一つの記事でしか確認できてないのですが。
本当ならステムのためにセラートサンプルのセール待ってたんでめちゃくちゃ嬉しいです。
FLcloudも最近Loopcloud契約して便利で使ってるんで似たような使い方で音源豊富なら最高ですね。
質問なんですが最近ループバック機能が付いたオーディオインターフェースに変更しました。
ブラウザの音をFL内で録音したいのですがハウリングしてうまくいきませんどのような設定にすればよいでしょうか?
ミキサー画面で右上にあるインをインターフェースのループバックにするとハウリングが起きてしまいます。
よろしくお願いいたします。
yuuさん
こんにちは。
少し調べてみました。
これですね。
ただ今のベータには入ってないようです。
https://youtu.be/JpZnqySXK7Y
Serato SampleはMPC系のMIDIコンをお持ちならおすすめですよ。
FL Cloud知らなかったです。
早速ベータ入れてみます。
ループバック機能が付いオーディオIFを使っていないので判りません。
ブラウザの音を録音するだけなら以下の方法でも出来ます。
https://chilloutwithbeats.com/youtube-routing-to-fl-studio/
ご回答ありがとうございます。
Serato SampleはMPC系のMIDIコンをお持ちならおすすめですよ。
これって前も言われてた気がするんですが何か理由あるんでしょうか?
スライスxの操作も今PCキーボードで落ち着いてるんですよねー
スライスxも改良されて使いやすくなってきたんでステム付くならいらないかなーとも思ってるんですがどうなんでしょうか?
セラートセールきたら買っちゃうかもですがw
ステムの方は今のベータには入ってないみたいですねー
ベータがクラウド使用時のバグ、クラッシュ多発と情報あったのでベータにはしていないのですがベータにして元に戻したりしても何も不都合ないんでしょうか?
ループバックあまり調べずにDAWでブラウザ録音出来るーと思ってたのですがそんな使い方してる人あまりいなさそうですね。
FLの設定とWindowsのサウンド設定いじらないといけないかもです。
もうちょっと調べてみます。
判らないと聞いて少し安心しましたw
今までは何を質問しても的確に返答いただけてたのでこんなに知識が違うのかと驚いてましたw
ブラウザ今はAudacity内でループバックでサンプリングしてるんです。
これがDAWでできるぞーと思ったのですがそんな簡単ではなかったかもですね。
ボイスミーターもオーディオインターフェースを購入する前に導入してたのですがシステムをシンプルにしたかったのでやめちゃったんですよねー
yuuさん
MPC系のMIDIコンと相性が良いといった理由はパッドを叩くスタイルと相性が良いからなんです。
スライスする際にタイミングをパッドを叩いて決める事が出来ます。
またスライス毎にレベル、フィルター、アタック、リリース、リバース、タイムストレッチ、キーシフトを設定出来ます。
面白いのが同じ場所で複数のスライスを作れます。
それぞれ別々の設定が出来ますので、片方はリバース、片方は通常再生といった事や、Polyとして動作させる事も出来るのでキーシフトしてハモるとか出来ます。
サンプルベースで曲作るならほんとおすすめです。
一回是非デモって見て下さい。
(合わなければ買う必要は無いですし)
ベータ版は独立しているので、既存の環境に影響でないです。
両方起動出来る状態になります。
ただ注意点はベータで保存したソングデータは現行バージョンから開けません。
ベータと同じかそれ以降のバージョンでないと開けません。
最近の流れだとポッドキャストとかVtuber的な使い方が多いのかもしれませんね。
多分Voicemeeterを使った方法と同じだと思います。
Winの出力をループバック?に送って、そのInをFLで受けて別のOutから出力って流れになると思います。
こんにちは
セラートは一回デモ使って購入しようとしてたのですがいつの間にかセールが終わってましてそのままなんですよねー
同じスライスでのハモるアイデア面白いですね。
スライスxでは同じ場所の複数スライスが多分できないすね。
セール待ちなんですが全然こなくてw
スライスする際にタイミングをパッドを叩いて決める事が出来ます。
これはMPCと同じスライスの仕方ができるんですね。
確かに叩きながらスライス気持ちいいです。
ベータそうゆう仕様なんですね。
早速ステム付いたバージョン入れてみました。
使ってみましたがいい感じじゃないですか?
ヤバいフレーズとか抜きまくれそうで楽しみです。
FLクラウドはループクラウド使ってるとうーん?って感じですね。
使いにくいっす。
Winの出力をループバック?に送って、そのInをFLで受けて別のOutから出力って流れになると思います。
理屈ではわかってるんですがこれが上手くいかないんですよねー
ミキサーもあまり分かってないので勉強していかないといけませんね。
yuuさん
すみません、返信が遅くなりました。
Slicexだと一回別の場所にコピーしてから音階変えないと出来ないはずです。
Serato Sampleはサンプリングで音楽を作る前提なので、サンプルのピッチ変更、タイムストレッチが非常に使い易いです。
セール待ちなんですね。
あまり頻繁にはセールしないですから、次はBFですかね。
MPCは使った事ないのですが、元を辿るとMPCが先なんですね。
Stem使ってみました。
CPUの問題かもしれませんが、結構時間が掛かるなぁという印象です。
Serato Sampleはほぼリアルタイムで出来たので、少し以外でした。
(Serato SampleはOn、Offで切り替えです)
ただ、FLはトラックを分けてくれるので、用途に応じて使い分け出来ると思います。
FLクラウドは無料なら十分だと思います。
これが有料だとちょっと訴求力が低いかなと思います。
Loopcloudセールで買えば安いし、機能も豊富なので比べるのは酷ですね。
ダメなんですね。
Audacityは上手くいったと言っていたのでFL Studioの設定部分なんですかね?