ImageLineのFL Studio 20.9.1にアップデートしました。
前回のメジャーアップデート20.9のアップデート内容は以下の記事で書いています。
未チェックの方は是非見てみて下さい。
バグ修正がメインですが、新規機能もあります。
新規機能についてアップデート内容を解説します。
アップデート後の起動で「FL Studio needs to be unlocked」のメッセージが表示された場合の対応方法は別途記事を書いていますので、こちらをどうぞ。
アップデート内容
- Playlist – 新しい「曲のジャンプをクオンタイズする」プレイリストメニューオプション。
- Playlist -「サンプルとしてユニークにする」は、Shiftキーを押しているとき、ファイル名を要求しなくなりました。
- Playlist – 新しいオプション「インストゥルメントトラックのピークメーターを表示」が追加されました。
- Browser – 元に戻す時にブラウザの元に戻す履歴が自動的に開かないようになりました。
- Mixer – ミキサーに新しいオプション「表示 > 常に外部入力レベルを表示」が追加されました。モニタリングが「武装時」または「オフ」に設定されている場合に便利です。
- FLEX – インターネットに接続されていない場合、「無料」タブと「保存」タブにメッセージを表示します。
- FPC – コンテキストを意識したタイプイン値を追加しました。
- Frequency Splitter – コンテキストを意識したタイプイン値のサポートを追加しました。
- Plugin Manager – 「インストールされているプラグインを検索」ボタンのテキストを変更しました。
- Unlock – about windowの’Show unlock window’ buttonのテキストを変更しました。
- Scripting –9つの新しい関数と機能を追加しました。FPCパッド情報の取得、ミキサーの「Bypass all effects」と「Inverse polarity」、マスター同期ステータス、チャンネルタイプのリクエスト、チャンネルラックの一部の矩形表示、シーケンサーのステップのアンドゥフラグ、オーディオとオートメーションのクリップチャンネルの区別、同時ハイライト矩形表示、ハードウェアIDによる検出はケース感受性が高くなった。
Playlist
新しい「曲のジャンプをクオンタイズする」プレイリストメニューオプション。
「Playlist」を再生時に「Timeline」をクリックした際の再生位置をクオンタイズするように出来ます。
設定は▼から「Quantize songe jumps」です。
地味ですが、LiveやリアルタイムでEdisonに録音するといった使い方もできそうです。
以下の動画では最初は「OFF」、次に「Beats」(1拍)、「Bars」(1小節)と変えて鳴らして見ました。
「サンプルとしてユニークにする」は、Shiftキーを押しているとき、ファイル名を要求しなくなりました。
サンプルを完全に新しいファイルにする「Make unique as sample 」は通常はファイル名を聞いて来ますが、Shift を押下しながら「Make unique as sample 」するとファイル名を聞かれずに出来ます。
ファイル名には「-Part_」と数字が自動で付きます。
新しいオプション「インストゥルメントトラックのピークメーターを表示」が追加されました。
「Instrument Track」でもピークメータ表示が出来るようになりました。
場所は▼から「View」->「Show levels on instrument track」です。
事前に「Instrument Track」にしておかないと何も変わりません。
動画を用意しました。
Browser
元に戻す時にブラウザの元に戻す履歴が自動的に開かないようになりました。
以前はUndo(Ctrl + z)をするとブラウザにUndo履歴が強制的に表示されていましたが、開かないようになりました。
なお、前回のバージョンでUndoが一般的なCtrl + z で出来る様になりました。
場所は「General」の「Alternate undo mode」です。
Mixer
ミキサーに新しいオプション「表示 > 常に外部入力レベルを表示」が追加されました。モニタリングが「武装時」または「オフ」に設定されている場合に便利です。
外部入力を常にミキサーでモニタリング出来るようになりました。
場所は▼から「View」->「Always show external input level」です。
動画も用意しました。
(音は無しです)
FLEX
インターネットに接続されていない場合、「無料」タブと「保存」タブにメッセージを表示します。
これはNICを無効にして試しましたが、判りませんでした。
あまり重要ではないので飛ばします。
FPC、Frequency Splitter
コンテキストを意識したタイプイン値を追加しました。
周波数やdBを数値入力出来るようになりました。
例えば「FPC」のメインピッチを変更する際に右クリックから「Type in value」をクリックします。
すると「cent」での入力が可能な状態です。
(右上の「P」が周波数入力で、「A」は0~1の値か%での入力)
Plugin Manager
「インストールされているプラグインを検索」ボタンのテキストを変更しました。
文言の修正のみです。
(日本人からすればなんだって良いよって話かもしれません)
Unlock
about windowの’Show unlock window’ buttonのテキストを変更しました。
こちらも文言の修正のみです。
「HELP」->「About」をクリックして表示される文言が変わりました。
スクリプト
9つの新しい関数と機能を追加しました。FPCパッド情報の取得、ミキサーの「Bypass all effects」と「Inverse polarity」、マスター同期ステータス、チャンネルタイプのリクエスト、チャンネルラックの一部の矩形表示、シーケンサーのステップのアンドゥフラグ、オーディオとオートメーションのクリップチャンネルの区別、同時ハイライト矩形表示、ハードウェアIDによる検出はケース感受性が高くなった。
スクリプトに以下のが追加されたそうです。
- パッド固有のプラグイン情報を取得する機能を追加 (現時点ではFPCのみ)
- ミキサーの「すべてのエフェクトをバイパス」と「極性を反転」を切り替える新機能を追加
- マスターシンクの状態を問い合わせる機能が追加されました。
- チャンネルの種類を区別する新機能
- 新しいcrDisplayRectはチャンネルラックの一部を矩形で表示できるようになった
- アンドゥによってシーケンサーのステップが影響を受けたときにスクリプトに通知する
- オーディオクリップとオートメーションクリップのチャンネルに対して異なる値を返す関数getChannelTypeを新たに追加
- crDisplayRectによる矩形の同時ハイライトを可能にしました。
- ハードウェアIDによる検出は、大文字と小文字を区別しないようになった
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