XlnAudioの超優秀ドラムサンプル管理プラグインXOとXO Liteの違いを解説
レビューの中に入れようと思ったら結構長くなるので別記事にしました。
レビューはこちらからどうぞ。
XOとXO Liteの違い
個人的な結論ですが、XOとXO Liteで購入を悩まれているのでしたら、XOを購入する事を強くおすすめします。
理由はXO単体で使う場合、Liteだとマルチアウトが出来ません。
(結構致命的かと思います)
そして他のドラムサンプラー系と連携する場合、Liteだとkitとして書き出す(ドラッグアンドドロップ)が出来ません。(完全に致命的です)
よってXO Lite単体で使う方でマルチアウトが不要という方以外はXOを買わないと後々後悔する事になります。
なおLiteからXOへのアプグレも可能ですが、$69.95(7,666円※)掛かります。
価格
定価だとXOが$179.95(約19,733円※)でXO Liteが$119(約13,049円※)で差額は$60.95(約6,683円※)です。
※2021/4/9の為替レート換算
機能の差分
差分表は以下の通りです。
差分だけ詳しく解説していきます。
マルチアウトが出来ない
この機能の必要性はXOをメインで使うか他のドラムサンプラー系のプラグインをメインで使うかで判れると思います。
XOをメインで使う場合は必須機能かと思います。
マルチアウトしてキックだけ別出してサイドチェインにしたり、スネアだけ別出ししてサチュレーターやリバーブ掛けたりが全く出来なくなります。
ドラムの出力をマルチアウト出来ないとかなりストレスが溜まるんじゃないかと思います。
ファクトリープリセットと初期サンプルが少ない
これも人によって分かれますが、これはそんなに重要ではないかと思います。
ドラムサンプルはジャンル特化している方が重要かと思いますので、サンプル買って足した方が良いです。
正直言ってしまうとプリセットはあまり魅力的ではありません。
私の好きなジャンルが偏っているだけかもしれませんが、UJAMさんの製品やLoopCloudからMIDIデータを持ってきた方が良いと思います。
ファイルフォーマットの対応数が少ない
個人的にはMp3等に対応していてほしいと思った事はないので、特別必要な機能には感じません。
エクスポートの種類が少ない
エクスポートはXOをサンプル管理ブラウザとして使い、他のドラムサンプラー系プラグインを使う場合は超重要な機能です。
Lite版で出来るのはMIDIの書き出しとワンショットの書き出しのみで、Kitの書き出しに対応していません。
実際にどんな感じがやってみました。
ちょっとドラッグアンドドロップ時のカーソルが非表示になってしまっているので判り辛いかもしれませんが、Lite版は一つずつドラッグアンドドロップする必要があります。
そして聴いて頂くと判ると思うのですが、XOの内部エフェクト処理後の音はLite版だと書き出せません。
動画の最後にエフェクト処理後のKitをドラッグアンドドロップしていますが、この機能はLiteには搭載されていません。
以下の動画の様な事はLiteでは出来ません。
その他にLoopとしての書き出しやステム書き出しも出来ません。
XlnAudioの超優秀ドラムサンプル管理プラグインXOとXO Liteの違いを解説まとめ
ちょっと個人的にはこれはLiteで満足出来る人居るんだろうかと思うレベルです。
仮にLiteが定価5,000円位なら判るのですが、1万を超える時点でLite版の選択肢は無いかと思います。
Lite版買っても結局Full版へアプグレする事になると思います。
アプグレは$69.95掛かりますので、基本的にはFull版の購入をおすすめします。
コメント
これは初心者に優しい良記事ですね。
マルチアウトもマルチエクスポートも初心者の内は必要か判断できない人も多いと思うけど、確実に必要な機能なので良いですね。
XOの良さって替えのきかない圧倒的な検索能力にあって、それ以外の機能は他のプラグインの方が上だと思っているので、特にマルチエクスポートは重要ですね。
コメントありがとうございます。
>XOの良さって替えのきかない圧倒的な検索能力にあって、それ以外の機能は他のプラグインの方が上だと思っているので、特にマルチエクスポートは重要ですね。
ですよね。Full版持っていたので気にしてなかったのですが、調べてみたらLite版は無いなという結論に至りました。
贅沢を言えばもう少しシーケンス機能が強化されたら良いんすけど。
(パートにあったシーケンスを生成して選択肢として表示してくれる機能とか付いたら最高です)