【無料】UhhyouのPTRオシレーターを使ったシンセ音源SyncSawSynthの紹介

UhhyouのPTRオシレーターを使ったシンセ音源SyncSawSynthの紹介

本日はちょっと変わったシンセSyncSawSynthのご紹介です。

以前ご紹介したFDN64Reverbと同じ日本のデベロッパーさん（ryukauさん）です。

【無料】UhhyouのクリエイティブリバーブFDN64Reverbの紹介（Winのみ）

Winのみと書いていますが、Linuxも対応しています。 なんかぶっ飛んだプラグインです。 そしてデベロッパーさんは日本の方のようです。 この方やばいですね、シンプルなGUIに機能盛りだくさんというスゴいプラグインです。 CPU負荷が結構高いのでそこだけは注...

chilloutwithbeats.com

2022.08.22

音だけで言うとLo-Fi系かなという感じがします。

Lo-Fi-な音とは裏腹にハードシンクした際のエイリアスが発生しずらいPTRという技術が使われているそうなんです。

PTRについて開発者さんであるryukauさんが解説されています。

技術自体は2012年発表なので、全面的に使っていると言わないだけで大手などで使われているのかもしれませんね。

プリセットを鳴らしてみました。

概要

SyncSawSynthは、最大10次までのPTRノコギリ波発振器を搭載したシンセサイザーです。PTRとはpolynomial transition regionsの略で、エイリアシング抑制のための技術です。その名の通り、ハードシンクしています。

・0〜10次のPTRノコギリ波発振器を2個搭載。
・sinも使用可能。ただし、sinのハードシンクはエイリアスの抑制はできない。
・3種類のハードシンクを選択可能。音色はRatioのみ。
・フェーズコントロール。位相反転した矩形波を作ることができる。
・2つのオシレータの間で周波数変調を行うことができます。一瞬でノイズミュージシャンになれます。
・ADエンベロープ、sin LFO、ピンクノイズジェネレーターの3つの周波数モジュレーションを搭載。AD エンベロープは、方程式 (t^a * exp(-b * t)) を使用します。
・出力ゲインをtanhで飽和させた指数関数的なADSRエンベロープ。
・RBJバイカッド4個を直列に接続したフィードバック付きフィルタを搭載。ローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチが使用可能。
・4種類のフィルタ・フィードバック飽和
・フィルタのカットオフとレゾナンスにリニアなADSRエンベロープを採用。フィルター・エンベロープの出力はカットオフ周波数に対数的にマッピングされます。
・フィルターのカットオフとレゾナンスのためのキーフォロー
・バージョン0.1.3では、いくつかの最適化が行われましたが、まだ少し遅いです。CPUの消費を抑えるために、ボイス数の上限を減らしました。

ダウンロード

ダウンロードは登録不要でできます。

上記リンクより遷移し、少しスクロールしたところにあるリンクをクリックします。

上が本体で下がプリセットなので両方ダウンロードしましょう。

インストール

日本語の解説があるので不要かと思いますが、一応記載しておきます。

解凍すると中にVST3のファイルが「Contents」配下にOS毎に分かれて格納されています。

フォルダの中のファイルをVST3のフォルダに格納すればOKです。

Win
C:\Program Files\Common Files\VST3

Mac
/Users/$USERNAME/Library/Audio/Plug-ins/VST3/

プリセットのインストール

一緒にダウンロードしたプリセットは以下のフォルダに入れます。

Win
%USERPROFILE%\Documents\VST3 Presets\

macOS
/Users/$USERNAME/Library/Audio/Presets/Uhhyou

まとめ

他のシンセでは出ない音が出て良いですね。

そして無料なのにマニュアルはしっかり整備されていて、アップデートのしっかりされている素晴らしいデベロッパーさんです。

ryukauさんは開発資金の投げ銭を募集されています。

macOSサポートを希望される方はもちろん応援したいという方は是非。

paypal.me/ryukau から開発資金を投げ銭することもできます。
現在の目標はよりよい macOS サポートのための M1 mac の購入資金を作ることです。