シンフォニックな管楽器と弦楽器をシミュレートしたSynful Orchestraの紹介
今日はかなり歴史のある管楽器と弦楽器をシミュレートしたSynful Orchestraのご紹介です。
サンプルを使わずに再現している所が凄く、ベロシティでの音色変化がしっかりしています。
2004年から開発しているというのだから驚きです。
いわゆるマルチティンバー音源的な使い方が出来て、MIDIチャンネルで16チャンネル使えます。
ただ出力がマルチアウトに対応していないので、複数立ち上げて、楽器によって出力を分けた方が調節し易いと思います。
音デモ
ベロシティでの音色変化が判り易いようにベロシティを以下の様な感じにしています。
プリセットを鳴らしてみました。
概要
シンフルオーケストラの技術
シンフル・オーケストラとは
Synful Orchestraは、シンフォニックな管楽器と弦楽器をシミュレートするプログラムです。2005年にリリースされました。プラグインプログラムで、Apple Logic、Cubase、Protools、Digital Performer、Ableton、Sonar、Reaperなどのデジタルオーディオワークステーション(DAW)プログラムが必要です。3つのプラグインフォーマットに対応しています: VST3、Audio Units、AAX。MacとWindowsで動作します。Synful Orchestraは従来のサンプル・ライブラリとは異なり、音符間のリアルなトランジション、ビブラート、弓や息のノイズなど音楽表現の独立したコントロールに重点を置いています。また、Synful Orchestraは、仮想ステージ上に配置された個々の楽器を組み合わせることで、自然な方法で弦楽器や管楽器のセクションを構築します。これらすべてを実現するために、Synful Orchestraはオーディオを加算合成+ノイズのフォーマットで保存します。これにより、サウンドの柔軟なモーフィングが可能になり、自然音を変換することで「架空の楽器」をサポートすることもできます。
シンフル・オーケストラの主な特徴
超リアルな楽器
- スラー、トング、ボウイングは標準MIDIから自動的に作成。特別なキースイッチやフレージングツールは不要。
- ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、バスクラリネット、ファゴット、フレンチホルン、トランペット、トロンボーン、バストロンボーン、チューバ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。
- リアルな弦楽器、金管楽器、木管楽器セクション。どのソロ楽器も、奏者間の自然なバリエーションでセクションにすることができます。
- 柔軟な奏者配置。ソロ楽器やセクション奏者はバーチャルステージ上に配置されます。オーケストラの各楽器は、特定の場所から鳴っているように聞こえます。
- 自然なディビジ。10人のヴァイオリン奏者でラインを演奏すると、全員がそのラインを演奏します。和音を演奏すると、奏者は自動的に和音の音符を横切るように配置します。
- 想像上の楽器。本物から始めて、Synfulのコントロールを使って、サウンドを幻想的な架空の楽器に変身させましょう。
- 本物の豊かなビブラート。Mod Wheelでコントロール。
- 架空の楽器と別世界のサウンド
- 特許取得済みの再構築フレーズ・モデリング・テクノロジー。録音されたフレーズのデータベースを使用。データベースからの断片をスプライスし、アディティブ・シンセシスで再合成。
- 革新的なコントロール ハーモニック・ティルト、ハーモニック・パリティ、トランジェント・ノイズ・トリム、サステイン・ノイズ・トリム、ゲイン、チューニング、ピッチ・ホイール・レンジ、ディレイ・フォー・エクスプレッション。
- シンクル・ピッチホイール・モード。リアルなポルタメント・スラーとピッチ・スライド・エフェクト。Midiルックアヘッドが次のノートを予測し、本物のプレイヤーのようにノートのトランジションを早めに開始します。
- オーケストラ全体が120Mのメモリーに収まり、数秒でロード。
- 1.8GHzのIntelノートパソコンで80-140のリアルタイム音色。
- MAC OSX 10.7以降。ARM (M1, M2)およびIntelのネイティブ64ビット。
- Windows 7以降。 ネイティブ64ビット
- AU, VST3, AAXプラグインフォーマット。
- 多くのサンプルプロジェクトが含まれています。
ダウンロード
ダウンロードは登録不要で出来ます。
上記リンクより遷移し、該当するOSのボタンをクリックします。
インストール
ダウンロードしたファイルを解凍するとインストーラーが出てきます。
「SynfulOrchestraSetup.exe」を実行すると特に選択はなく、WinだとAAX,VST2,VST3がインストールされます。
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