概要
Chillout with Beats の yosi です。
前回に続き無料のKOMPLETE START付属のシンセを紹介します。
今回は「KINETIC TREATS」です。
正直最初はなにこれ?という感じでしたが、調べると実はしっかり作られている事に驚きました。
KINETIC TREATS
NativeInstsumentsの説明は以下の通りです。
子ども用玩具を入念にサンプリングしたライブラリーで、動きのあるサウンドとテクスチャーが特徴。
調べていきます。「KINETIC TREATS」は「KINETIC TOY」の機能制限版です。
まずはマニュアル
KINETIC TREATSのマニュアルは存在せず、KINETIC TOYの英語版のマニュアルを貼っておきます。
あとKINETIC TREATSはクリスマスにフリーで配られたようで、その時のマニュアルとして、以下の画像があったようです。
なんとなくわかりますね。
全体像がこちらです。
一つずつ見ていきます。
The Ballerina and the Sound Source Mix
バレリーナのおもちゃですが、実はこれXYパッドになっていると。バレリーナをドラッグすると4つの音をモーフィングするそうです。マウスでドラッグするにはトグルスイッチをOFFにします。
(下画像)
そしてこのバレリーナがモーフィングする4つの音が以下の2つの鶴の折り紙と2つの火の玉です。
Y軸に動かすと音量、X軸に動かすとそれぞれの2つの音をモーフィングします。
折り紙の鶴
鶴はおもちゃの音を操ります。
色によって音色が変わりますが、パッチによっも音が違います。
Xylo Polyphonesのパッチで赤い鶴だけにすると鉄琴の音になります。
デフォルトでディレイが付いてしまっているので、少し不便ですが。
火の玉
火の玉という訳がいまいちですが、続けます。
火の玉はシンセ音です。
火の玉はモーフィングさせると良い感じになります。
折り紙の鶴と火の玉はミキサーで音量調節が出来ます。
左が鶴で右が火の玉です。
The Robot and the FX Mix
このロボット4つのエフェクトの掛かり度合いをコントロール出来ます。
4つのエフェクトはそれぞれ以下のおもちゃに割り当てられています。
星 :EQやフィルター
ロケット :ディレイやリバーブ
UFO :Lo-Fiエフェクトやディストーション
金属の星 :モデュレーション
とマニュアルには記載がありましたが、フリー版のKINETIC TREATSは異なるっぽです。
私が試したプリセットではロケットがフィルターでUFOがリバーブでした。
該当するおもちゃの床をクリックするとON/OFFの変更が出来ます。
手動でFXの掛かり具合を変更する場合は以下の箇所をOFFにします。
これでロボットをドラッグアンドドロップ出来るようになります。
正直エフェクトはあまりつかえません。
というのもほとんどコントロール出来ない為、使い辛いの一言です。
デモ音源
鉄琴の音が良かったので、アルペジオにして、ディレイを掛け、ヒップホップ系のドラムにベースを重ねました。
シンプルですが、こんな感じも良いですね。
エフェクトは使い辛いですが、鉄琴の音はとても良いです笑
鉄琴にドラムとベースで簡単なデモを作ってみました。
プリセットは「Glockenspiel」を使っています。
まとめ
最初は何だこれ、使えるのか?と思いましたが、意外と使えます。
特に鉄琴の音は良いですw
あと機能制限版だからという面が強いように思います。
製品版ではおもちゃやエフェクトの細かい設定が出来るようなので、メルヘン要素の多い曲を作る時には重宝するかと思います。
アップグレードは\6,280で出来ます。
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