iZotope Iris 2徹底レビュー

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iZotope Iris 2徹底レビュー

Chillout with Beats の yosi です。

無料で配布されていた事もありIris 2ってどうなの?と思う人が多く居ると思いますのでがっつりレビューしたいと思います。

2019-08-07 追記
・追加コンテンツの入手方法追加
 

結論から言うとiZotope Iris 2はこんな方におすすめです。

・普通のシンセやWaveTableにあきた人
・有機的なサウンドが欲しい人
・実験的な音楽が好きな人
・1音に存在感を求める人
・CPU負荷を気にしない人

逆にこの様な方にはあまりおすすめ出来ません。

・低スペックPCを使っている人
・EDMなどの流行の音が欲しい人
・新しい操作方法を学ぶのが面倒な人
・PCの容量に余裕がない人(全て入れると約11GB)

 

このレビューは以下のポイントを中心に書きます。

・負荷(CPU、メモリ)
・使い勝手
(モジュレーション関係、GUIサイズ変更可否、サンプル格納フォルダの変更)
・プリセットのバリエーション

まずはオフィシャルの動画を見てみて下さい。

Introducing Iris 2 from iZotope: The World is Your Instrument
iZotope Iris 2: Using Macro Controls | 20-Minute Manual Video #14

音を聴きたい方はオフィシャルのファクトリープリセットを用意しましたので、聴いてみて下さい。

Bass:

Keys:

Leads:

Pads:

Rhythmic: 

 

iZotope iris 2の概要

iris2は、いままで聞いたことのないサウンドの世界を発見することが出来る全く新しいタイプのソフトウェア・シンセサイザーです。
RXのビジュアル・フィードバック技術を応用した技術と古典的なフィルタを兼ね備えています。

オフィシャルの概要を引用しました。がよくわかりません。

一番の特長はSpectral Filtering Toolsかと思います。

エンジンはサンプルベースですが、特定周波数を下図のように範囲指定して最大4つのサンプルを個別に再生が出来る点が他のシンセサイザーと異なる所です。

 

システム要件

 

Windows: 7、8
Mac: OS X 10.7 以上 (Intel Mac のみ)
プラグイン・フォーマット:
32/64 bit に対応した Audio Units, VST, VST3, AAX, RTAS
 
HD空き容量1GB以上推奨
インストール後、Webダウンロードにて、約11GBに及ぶ膨大なパッチ及びサンプリングライブラリーを無償で入手可能です。
(iris sound library内容も含まれています。/ ライブラリー要領に応じ、HD最大約11GB以上の空き容量が必要です。)

公式では何も書いていませんが、CPU負荷が結構高いです。

プリセットにより異なりますが、大体3音同時発音で15%~18%位まで上がります。
(ただこの後、音数増やしても上がり方が緩やかになります)

CPUはCore i7-4770K 3.5GHzでの計測です。

プリセットによってはAvengerやMassiveXより重いので、少し古いPCを使っている人は要注意です。

3音鳴らした時の負荷が以下です。メモリはIris 2起動前が166MBでしたから370MB程度増えてます。

iZotope iris 2の基本

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構成が普通のシンセと異なるので最初は戸惑うかと思います。

各パーツの概要です。

グローバルパネル

Iris 2 UIの上部にあるこのパネルには、次の基本的なコントロールがあります。
パッチの読み込み、保存、表示、および音声モードとマスターコントロール、グライド(ポルタメント)、インテンシティ、そしてアウトプット。サンプルプールを表示して、Solo、Mute、各サンプルのミックスコントロールにアクセスできます。

サンプルパネル

このパネルには、スペクトログラム領域に表示されているサンプルを制御するためのパラメータがあります。メインUIでは折りたたみパネルとして表示されるだけでなく、ミックスウィンドウでも表示されます。ここには重要なサンプル再生の多くがあります
コントロール(方向、ピッチモード、ループ、リトリガー)、モジュレーション可能なチューニング調整(コースとファイン)、ミックスコントロール(パンとゲイン)、エフェクトセンド。

マスターパネル

ミックスウィンドウで再現されるもう1つの折りたたみ式パネルです。これはパンとゲイン用のモジュラブルマスターコントロール、マルチモードマスターフィルターセクション、マスターエフェクト用のドライ/ウェットコントロールを提供します。

モジュレーションパネル

5つのLFO、5つのエンベロープ、MIDIエクスプレッションコントローラー、そしてマクロコントロールのためのコントロールとドラッグアンドドロップ割り当てボタンへのアクセスを提供します。

キーボードパネル

サウンドを試聴するための演奏可能なキーボード、このセクションにはサンプルマッピング/スプリットポイントとピッチベンドレンジを設定するためのコントロールも含まれています。

スペクトログラム エリア

Iris 2のSpectral Filteringの中心となるのは、サンプルをスペクトログラム(周波数/時間)、波形(振幅/時間)、または両方の組み合わせとして表示することです。これは、フィルタ形状を描画したりサンプルを修正したりできる領域でもあります。
ループポイントやそれらのループポイント間のクロスフェードなどの再生オプション、および再生オフセットとディレイ。

ツールパネル

常にメインUIの左側で開きます。これらは、スペクトログラムで行われたスペクトルフィルタの選択を拡大、縮小、およびプレビューするためのツールです。

シンプルブラウザ

IrisのSimple Patch Browserは、幅広いIris 2 Soundを探求できるように設計されています。
簡単で簡潔な方法で図書館を作りましょう。カテゴリーが左側に表示され、パッチが右側に表示されます。パッチを選び、MIDIキーボードまたはIris 2ウィンドウの下部にあるキーボードで演奏して、サウンドを試聴します。ブラウザ内では、上下の矢印ボタンを使って現在のカテゴリ内のパッチを上下に移動し、[Enter]または[Return]をクリックしてパッチをロードすることもできます。 Iris 2はパッチごとに最大4つの完全忠実度サンプルをロードするため、パッチ間をスクロールするときに少し時間がかかることがあります。

フルブラウザ

フルブラウザを使用すると、現在ロードされているパッチの詳細を確認できます。

パッチのインポートとエクスポート、およびの選択と試聴を可能にします。

外部サンプルを直接ドラッグアンドドロップする事も可能です。

 

iZotope iris 2使い勝手(特にモジュレーション関係)

GUIのサイズ変更

右下からGUIサイズの変更が出来ます。
ただつまみ等の大きさは変わらず、主にスペクトログラムエリアのサイズが変わります。

UndoRedo機能

パッチディスプレイとコントロールの右側には、反対向きの2つの矢印が表示されています。
「Undo」および「Redo」。オーディオエディタの「Undo」および「Redo」と同じです。

これ本当に素晴らしいです。
シンセにUndoRedo機能が付いているのは珍しいので、本当に素晴らしいです。
特にスペクトログラム エリアでの作業は戻したくなるので、無いと困る機能だと思います。

 

パッチブラウザ

開くとプリセットブラウザとして機能します。

サンプルブラウザは上図左赤枠で拡張され、右赤枠をクリックすると独立します。

地味ですが、結構嬉しいです。(MassiveXは地味に使い辛い)
 

フルブラウザ

サンプルやサイン波等オシレーターの波形をサンプルスロットに読み込む事が出来ます。
ドラッグアンドドリップで直接外部サンプルをスロットに読み込む事も可能です。

スペクトログラム エリア

ペイントツール系と使い方が同じなので、直感的に操作出来ます。

Magic Wand Toolを使うとクリックした場所から自動でハーモニクスの近い範囲を選択してくれます。これにより普通の範囲選択ではありえない範囲を選択できます。

モジュレーション

・結構古いシンセ(2014年リリース)なのにモジュレーションがとても使い易く自由度が高いです。
・ドラッグでモジュレートしたいパラメータを設定出来き、大体のパラメータは3つまでモジュレートソースを入力可能です。

 

モジュレーションソースは全部で4種類(LFO、エンベロープ、コントローラ、マクロ)あります。

・モジュレーションソースで右クリックする事で割り当て先を確認する事が出来ます。

余り他では見ませんが、モジュレーションソースを複数割り当てている場合、Add(足す)、Mult(掛ける)、Min(最小)、Max(最大)といった事も出来ます。(ただし、1-2か2-3のみ)

最近業界標準と言う気がする8つのマクロ。ちゃんと名前も変更可能です。

 

iZotope iris 2のエフェクト

・エフェクト全般にプリセットがありません。(変更するパラメータは少ないですが)
・特にコーラス、ディレイ、リバーブはプリセットが欲しいです。

 

MasterFilter

17モデルのクラシックフィルターを搭載しています。フィルターはレゾナンスを高めにするととても気持ちの良い音が得られます。

・特にTokyoはCPU負荷高いですが、その分良い音してます(動画撮りました)
・残念ながらPoleは固定で選べません。
 

17モデルはLow Pass、High Pass、Band Pass、Peakの4つのタイプに分類されます。

New York (LP, BP, HP):このフィルタは、有名な4極、24 dB /オクターブアナログに基づいています。
フィルタ設計はもともと1960年代にニューヨーク州北部で開発されました。このフィルタは、その性質上、全体的な出力レベルをわずかに下げることがあります。

Retro (LP, BP, HP): レトロフィルタータイプは、オールドスクールフィルターデザインに基づいています。レトロなシンセを持っている傾向があるより少し噛みつくような音にもかかわらずわずかに薄い感じます。

Saturated (LP, BP, HP): このフィルタータイプはサンプルに飽和バルブフィルターサウンドを与えます。そして、通過するあらゆるオーディオにそれ自身のサチュレーションフレーバーとバルブ特性を追加して、バンジーの中で最も曖昧です。

Rez (BP, HP): これらの固定スロープフィルターはRetro BPとHPフィルターに似ていますが、それらの反応はそれらにそれらをわずかにより厚い音を与えることができる強い共鳴の存在を貸します。

Tokyo (LP, HP): 1970年代に東京で設計された有名な2ポール、12dB /オクターブの日本のアナログフィルターを基にしています。

Warm Synth (LP): この暖かいアナログモデルのローパスフィルターは滑らかなレスポンスを持ち、サンプルにざらざらした、暖かい、そして濃い存在感を与えることができます。特にリード、ベースサウンド、そして緑豊かなパッドに最適です。

Formant & Formant Bright (BP): カットオフ周波数に基づいて、さまざまな形状と母音タイプを持つマルチフォルマントボーカルフィルターをモデルにしています。

Screaming Peak (Peak): Screaming Peakは、フィルターが少なく、アナログ共振ブーストが少ないため、指定されたカットオフ周波数で強い飽和バルブ共振ピークを提供します。ピークの強さを調整するには、「Resonance」コントロールを使用します。

 

DISTORTION

Tube:偶数と奇数の倍音が混在したチューブの彩度のエミュレーションです。

Saturate:プッシュプル式のアンプにインスパイアされた微妙なクロスオーバー歪みです。

Clipping:過酷なソリッドステートスタイルの歪みです。

Asymmetrical:入ってくる音に極端な反応を示す急進的な歪みです。

Scream:非対称な歪みでもあるため、ぼやけた、よりトーンの高い品質になります。

Aliasing:より低いサンプルレートを使用してローファイデジタル歪みをもたらします。

 

・Trash 2から6種類のディストーションアルゴリズムが搭載されていますが、変更出来るパラメータが少ないのとアルゴリズムを変えてもあまり変わらないのでおまけ程度です。
・TubeとSaturateとClippingの差がわずかでAsymmetricalとScreamもかなり似ている為、シンセでこのわずかな差の為にアルゴリズムが別れているのは微妙です。

 

CHORUS

Iris 2のChorusモジュールは、名高いコーラスを搭載した80年代のデジタル制御シンセサイザーをモデルにしています。
それは微妙な、一体型スタイルの効果または急進的な広がりとフランジング効果を加えるために使うことが出来ます。

結構控えめなコーラスです。よく言えばナチュラルですが、この手のシンセのエフェクトととしては物足りないです。

 

STEREO DELAY

Iris 2には、実際には2つの異なる遅延モデルが含まれています。デフォルトの超クリーンなデジタル遅延と、積極的に使用した場合に中程度のテープスタイルの彩度を含む古典的なアナログ遅延モデル。

・慣れれば良いのですが、ディレイタイムを「Sync」とした際に右側に行くほどディレイタイムが短くなります。
・Panが微妙です。残念ながら左右独立しておらず全体のPanなので使い道が不明です。
・Syncを外しアナログモードでFBack最大にすると面白いフィードバックが得られます。(動画を撮りました)

 

REVERB

このReverbはPlate Reverbを厳選して選択したモデルで、Iris 2ライブラリの広範な音響および環境サンプルとアナログオシレータ波形を補完する豊かな暖かさを提供します。

正直プリセットと幾つかのアルゴリズムは欲しいです。

iZotope iris 2 その他

iZotope iris 2のプリセット

標準で350以上のプリセットが付属します。(要追加ダウンロード)

ダウンロード方法は次の項目で解説しています。

ただサンプルが約11GB付属するので、自分でパッチ作ってね。ってことなんだと思います。

 

ライブラリの容量が多い場合、格納先の変更の可否

ライブラリの場所も変更可能です。まあ普通そうですよね。
(〇easonはCドライブにファクトリーBankが必須って・・・)

iZotope iris 2の追加コンテンツ入手方法

入手出来るコンテンツは2種類あります。そして入手方法も2種類あります。

・300以上の追加プリセット(約900MB)
・7種類のカテゴリからなるサンプルライブラリ(約4GB)

iZotope Product Portalからダウンロード

余程な理由がない限りはこちらでインストールしましょう。かなり楽です。

ログイン後、「ACTIVATE SOFTWARE」から該当するインストーラーをダウンロードします。

インストール後、ログインすると「アドオン」に追加可能なライブラリが表示されてます。

「インストール」をクリックすると以下の画面が表示されますので、インストール先を変えるような事が無ければ「QUICK:おまかせインストール」をチェックし、「インストール」をクリックします。

毎回インストール先を変えないなら「選択したインストール方法を使用する」にチェックを入れておくと楽です。

公式サイトからダウンロードする

何らかの理由で「iZotope Product Portal」が使えない場合は以下の方法でもダウンロード出来ます。

iZotopeにログインして「Add-in」の「iris」ページに行きます。

300以上の追加プリセットのダウンロード

該当するOSのファイルをダウンロードします。

ダウンロードが完了し、実行すると「Iris 2」で設定しているLibraryフォルダにインストールされます。

7種類のカテゴリからなるサンプルライブラリのダウンロード

 

「Abstrac」や「Instruments」といったカテゴリ7種類全てダウンロードします。

一部「Environments」等のカテゴリはファイルサイズが大きい為、分割されており、複数ダウンロードする必要があります。

ダウンロードが完了したら一つずつ実行していけば「Iris 2」で設定しているLibraryフォルダにインストールされます。

インストール後はIris 2にプリセットとサンプルが認識されている事を確認しましょう。

 

iZotope iris 2 徹底レビューのまとめ

まとめます。

・モジュレーションの自由度が高い
・現行のシンセには無いサウンドデザインが出来る
・スペクトログラム エリアの使い勝手が良い
・UndoRedoが出来る
・Filterが良い音してる
・特定の周波数帯を狙って音を作れる
 
・CPU負荷が高い
・タイムストレッチや再生スピードは変更出来ない
・サンプルを読み込む場合、オートでピッチが合わない時は自分でチューナープラグイン等を使って合わせる必要がある
・FilterのPoleが固定
・エフェクトは物足りずそしてプリセット機能が無い
・HDDの容量を結構使う(11GB)
 
正直少し古いシンセなので最近のソフトシンセに比べると見劣りする部分があります。
(その割にはCPU負荷は高い)
 
 

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