HY-PluginsのマルチサンプルスライサープラグインHY-Slicer2の使い方②

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HY-PluginsのマルチサンプルスライサープラグインHY-Slicer2の使い方②

HY-Slicer2の使い方2回目です。

前回はどういうプラグインなのかというところを解説したのですが、今回からしっかり使い方を解説していきます。

この使い方シリーズでは以下の解説を予定しています。
(途中変更する可能性もあります)

概要(前記事)
・「Sampler」と「TrackFX」の使い方(本記事)
・「Slicer」の使い方
・「Step FX」と「Multi FX」の使い方
・「Grid SEQ」の使い方
・DAWからMIDIでパターンをコントロールする方法

購入は以下で出来ます。

「Sampler」と「TrackFX」の使い方

「Sampler」と「TrackFX」の使い方を解説していきます。

「Sampler」1基に対して「Track FX」も1基固定です。

 

「Sampler」の使い方

エディットボタンを押すとこのパネルが表示され、サンプラーのパラメーターを編集することができます。

「Sampler」なんですが、実は非常に強力なんです。

基本機能を簡単に解説していきます。

まず「Slicer」と「Sampler」は別物なので注意して下さい。

「Slicer」は独立していて、外部の波形編集ソフトの様なイメージです。

「Sampler」でエディットするには鉛筆アイコンをクリックします。
(左下部の番号をクリックしてもエディット出来ます)

「Sampler」のMainエディットでは「PITCH/ETC」、「AMP」、「FILTER」をエディット出来ます。

「PITCH/ETC」

主に音の高さ、Pan、鳴る確率、リバース等の設定が出来ます。

パラメータは以下の通りです。

Level: サンプラーアンプのレベルを設定します。
Pan: ステレオのパン位置を調整
Chance: 0 %に設定すると、このトラックに割り当てられたスライスがトリガーされることはありません。
Reverse: スライスは逆再生されます。
Rvrs Prob: リバース・コントロールの確率を設定します。
Tune:トランスポーズをコントロール(+/- 12セミトーン)
Fine: デチューンをコントロール(±100セント)

「Chance」、「Rvrs Prob」はもう少し詳しく解説です。

「Chance」は確率を設定出来るパラメータで、50%だと半分の確率でトリガーされます。

「Rvrs Prob」はリバースの「Chance」パラメータでリバースする確率を決める事が出来ます。

動画にしてみました。

「Chance」のパラメータを低くすると鳴る確率が減り、鳴る時と鳴らない時があります。

また「Rvrs Prob」のパラメータを低くしていくとリバースする確率が減って時々しかリバースしなくなります。

 

 

 

「AMP」

音の時間軸に対する変化を設定します。

ADSRで言うところのAとDプラスHoldが設定出来ます。

あとは「S-Delay」と「S-Reverb」はセンドエフェクトへの送る量を設定出来ます。

パラメータは以下の通りです。

Attack: アンプ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
Hold: アンプ・エンベロープのホールド・タイムを設定
Decay: アンプ・エンベロープのディケイ・タイムを設定します。
S-Delay: ディレイ・エフェクトに送る信号の量を設定します。
S-Reverb:リバーブ・エフェクトに送る信号の量を設定する。

「FILTER」

フィルターの設定です。

タイプとカットオフとレゾナンス、ドライブの設定が出来ます。

パラメータは以下の通りです。

LP/BP/HP: フィルター・タイプを選択(ローパス、バンドパス、ハイパス)
Cutoff: フィルターのカットオフ周波数を設定
Reso: レゾナンス・レベルを設定
Drive: ドライブ量

 

Step Control

ここまでは基本機能なので特に特筆すべき点はないです。

しかしこの「Step Control」これが凄いんです。

マニュアルに殆ど触れられていませんが、非常に使い勝手がよく素晴らしいです。

「Step Control」の種類が11種類あります。

11種の内9種類は「Sampler」のパラメータとリンクしています。
(「Step Control」を使うと「Sampler」からこれらのパラメータは変更出来なくなります)

①Level
②Chance
③Reverse
④Tune
⑤Pan
⑥Filter
⑦Amp Env
⑧Send Delay
⑨Send Reverb

「Play FX」と「Roll」は独自したエフェクトで、ステップ毎にパラメータを持っています。

「Play FX」

GrossBeatの様なピッチをスクラッチするような効果が得られます。

「Roll」

「Step Control」を使うとステップシーケンサで時間軸でパラメータを変化させる事が出来ます。

 

動画を用意しました。

 

 

「TrackFX」の使い方

サンプラートラックごとに4つのエフェクトがあります。このパネルの左側にある水平のエフェクトラベルを上下にドラッグすることで、処理順序を変更できます。

「TrackFX」は「Sampler」のエディットと同じ画面の右側に表示されます。

「TrackFX」はTilt、Compressor、Lofi、Driveが搭載されています。

有効にするにはちょっと分かり辛いですが、各エフェクトの左側の電源アイコンを押すと有効になります。

各エフェクトの順番はドラッグで変更可能です。

Tilt

音の高低を強調または抑制するイコライザー・エフェクト。

パラメータは以下の通り。

Center: 中心周波数を設定
Tilt:傾きをコントロール
Q: Qファクター(カットオフ・スロープの形状)を設定します。

 

Compressor

このエフェクトは、入力信号のピークレベルをコントロールします。

Thresh: スレッショルド・レベルを設定します。コンプレッサーは信号レベルが を超えるとトリガーされます。
Ratio: レシオを設定します。
Attack: アタックタイムを設定します。
Release: リリース時間を設定します。
Gain: 出力ゲインを設定
Mix: 出力のミックス・バランスを調整
Makeup: メイクアップ オンにすると、出力信号のレベルが自動的に調整されます。

 

Lofi

この効果により、入力信号が汚れる。

SR: サンプリングレートの設定
Bit: ビット深度を設定
1/2/3: ビットリダクションのタイプを選択
Quality: ビットリダクションの品質を設定します。
Mix: ミックス 出力のミックス・バランスを調整
HP: ハイパス・フィルターのカットオフ周波数を設定する
LP: ローパスフィルターのカットオフ周波数を設定します。

 

Drive

オーバードライブ/ディストーション・エフェクト

Overdrive/Distortion/Saturation: ドライブタイプを選択
Drive:ドライブ・レベルを設定します。
Gain: ゲイン 出力ゲインを調整
Mix: 出力のミックス・バランスを調整

 

まとめ

ほんと素晴らしいプラグインですね。

使っていて楽しいんです。

こっそり解説予定の内容に「Slicer」の使い方と「Step FX」の使い方を追加したので、次回はどちらかか、時間が取れれば両方の記事を書きます。

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