FLStudioの使い方 Patcherを使ってサイドチェインEQを作る
Chillout with Beats の管理人 yosi です。
今回はサイドチェインEQをPatcherを使って作ってみます。
はっきり言ってPro-Q3を使った方が良いのは当然ですが、とても良いお値段します。
折角コロナで時間はある訳ですし、お金を使わないでやってみようという企画です。
サイドチェインと何が違うかと言うと、サイドチェインは全ての帯域が対象ですが、サイドチェインEQは特定の周波数帯が対象です。
どちらが良いという訳では無く、使い分けだと思います。
音源デモ
両方とも例を動画で用意しました。
サイドチェイン
まずはサイドチェインからです。
Kickの入力でBassにCompが掛かる設定です。
RatioやRelaseを使って掛かり具合や掛かる時間などは調節出来ますが、結構くっきりと効果が表れます。
この効果はEDM等では良く使われますが、Pops等では不自然に聴こえます。
サイドチェインEQ
次はサイドチェインEQです。
ベースの低音部分だけがKickの入力と同時にEQが掛かります。
これだと派手な変化はありませんが、低音部分の被りを軽減出来ます。
Patcherを使ってダイナミックEQを作る
今回の前提条件として、ミキサー7が「Kick」、ミキサー8に「Bass」が割り当てられています。
サイドチェインのルーティング
まずは「Kick」が割り当てられているミキサーでルーティングを行います。
ミキサー7(Kick)を選択して、ミキサー8の▲を右クリックして「Sidechain to this track」をクリックします。
Patcherの設定
次に「Patcher」を「Bass」のミキサーに挿入します。
そして「Fruity parametric EQ 2」と「Fruity peak controller」を「Patcher」の中に読み込みます。
「Fruity parametric EQ 2」の「Inputs」->「Parameters」->「1.Band 1 level」を有効にします。
次に「Fruity peak controller」で右クリックから「Outputs」->「Controllers」->「2.Peak」をクリックします。
「From FL Studio」で右クリックから「Outputs」->「Audio」二番目に表示されているInputを有効にします。(ここの名前はミキサーに付けた名前が表示されます)
以下の様に接続します。
Fruity parametric EQ 2の設定
デフォルトだとバンド1はLowcutなので、必要に応じて変更します。
ここでは「Peaking」に変更します。
赤枠部分をドラッグすると変更出来ます。
あとは「Bass」を実際に再生して周波数とQを合わせます。
まずはKickのピークを探します。
SPANで見ると66.8Hz辺りがピークだと判りました。
66.8Hzに合わせます。
Fruity peak controllerの設定
基本的には「BASE」と「VOL」を調整します。
「BASE」は開始位置ですので、真ん中にします。
「VOL」でEQの掛かる量を設定します。
お好みで「DECAY」を変更してEQが掛かってから元に戻る時間を設定します。
動画も用意しました。
以上で完成です。
FLStudioの使い方 Patcherを使ってダイナミックEQを作るまとめ
こうやって仕組みを理解すると実際にPro-Q3等他のプラグインを使っても苦労せずに設定出来るかと思います。
あと今回使ったサンプルはLoopcloudからFuture Pop & Vocalsです。
かなり良いです。
コメント