Venomode Phraseboxの使い方②(パラメータ解説編1)

プラグイン
スポンサーリンク

Venomode Phraseboxの使い方②(パラメータ解説編1)

引き続きVenomode Phraseboxの使い方記事です。

前回の記事はこちらからどうぞ。

Venomode Phraseboxのパラメータ解説

①ピアノロール

②ノートモディファイとコントローラエンベロープ

③フレイズ

④メインコントロール

⑤オプション

⑥トップバー

今回は①を詳しく解説していきます。

①ピアノロール

ピアノロールは、アルペジエーターが演奏しているパターンをコントロールする場所です。音符は、クリックして好きな長さにドラッグすることで追加することができます。音符をドラッグすることで音符を移動させたり、音符の左右の端をドラッグすることでサイズを変更することができます。ドラッグ中にシフトキーを押したままにすると、スナップを無効にすることができます。右クリックするとノートが削除されます。シフトを押したままノートをクリックすると、そのノートを選択範囲に追加することができます。シフトを押したまま何もない領域をドラッグすると、ボックス選択範囲を複数のノートの上にドラッグすることができます。
音符の色が濃いほどベロシティが低くなり、チャンスが低くなるにつれて透明度が高くなります。上向きまたは下向きの矢印は、ノートに適用されている転置と、ベースノートとの相対的な方向を示しています。このような場合には、このようにして、音階を変更することができます。
各行は、入力された音符のうち、どの音符を再生するかを指定します。1から8までの数字は、最も低い8つの音符を表し、1が最も低い音符となります。その上の特別な音符の列は、特定のルールに基づいて入力されるMIDIから選択されます。

ピアノロール左側(上)の各パラメータの解説です。

ALL:ノート=すべての音をコードとして演奏

「ALL」のノートはコード全てを意味します。

High、Low:「High」と「Low」はコード中のの最高音と最低音を弾く

「High」はコードの中の一番上、「Low」はコードの中の一番したを意味します。

First、Last:「First」と「Last」最新の音符を最初に一番古い音を最後に演奏します。

「First」と「Last」はコードの位置で「First」は一番前にあるMIDIノートを演奏し、「Last」は一番最後にあるMIDIノートを演奏します。

以下は判り易くMIDIの鳴る順番を変えました。

①が「First」で②が「Last」としてなります。

Quiet 、Loud:「Quiet」、「Loud」はでベロシティ別に再生する

「Quiet」はベロシティが最小、「Loud」はベロシティが最大のノートを演奏します。

Fixed play:プレイバックセクションのスライダーで設定した音を再生する

コードとは関係なく、左側の「Playback」の「Fixed」で設定したノートが鳴ります。

Random:ランダムは、入力されたMIDIからランダムな音符を再生します

コードの中から1つのノートがランダムで鳴ります。

ピアノロール左側(下)の各パラメータの解説です。

この数字はコードの1~8番目のどのノートを鳴らすか指定出来ます。

コードの和音数が足りない部分は当然なりません。

②ノートモディファイとコントローラエンベロープ

ピアノロールの下には、ノートモディファイアとコントローラのエンベロープがあります。 ここでボタンを選択すると、対応するウィンドウが表示されます。 ベロシティ、トランスポーズ、オクターブ、チャンスのウィンドウでは、各音符の縦のマーカーが表示されます。 これらのポイントをドラッグして、対応する値を調整することができます。 ベロシティは1~127の範囲で、トランスポーズは24半音(2オクターブ)の上下、オクターブは-4~4の範囲で設定できます。 チャンス値は、そのノートが再生される確率を決定します。フル(100%)に設定すると、すべての音符が期待通りに再生され、最小(1%)に設定すると、その音符は平均100回に1回再生されます。 チャンス値は再生中に計算されるため、100%以外の値を設定した場合は、毎回異なる再生となります。

上段4つのボタン

まずは上段4つの解説です。

この辺はマニュアルに詳しい記載が無いので使った感じでの解説がメインとなります。

Velocity:ベロシティの調節が可能。音源が対応している、又はVelosityの設定が反映されている必要がある。

効果としては以下の様な感じです。

「All」のノートのみベロシティを下げてみました。

Ttranspose:音程を+-24半音単位で上下さえせる事が出来ます。

設定した所は▼▲の印がノートに付きます。

これは結構使い方が難しいです。

+-5度は使い易いですが、それでも場合によっては不協和音になります。

「Rand」で使って「Burn to MIDI」を良い結果になるまで繰り返すというのもありかと思います。(又は書き出した後編集)

動画では「Rand」に「-5」の「Ttranspose」を3か所で掛けています。
(聴いて頂くと判ると思いますが、所々不協和音が鳴ってますが、たまにこれ!と言う音も鳴ります)

 

Octave:+-4の範囲でオクターブ上下させる事が出来ます。

「Ttranspose」に比べると使い易いです。

動画では後半の「Rand」で1オクターブ上を鳴らしています。

 

Chance:当該ノートを鳴らす確率を設定出来ます。デフォルトは100%です。

50%にすれば平均で2回に1回音が鳴ります。

この機能を使うとリズムをランダムにする事が可能です。

低めの確率にしてDelayを掛けると良い感じの効果が得られます。

動画前半は「Chance」を低く設定し、後半はデフォルトの100%です。
(Delayを掛けるなら前半の方がメリハリ出て聴きやすくすっきりします)

中、下段の8つのボタン

中断、下段の8つのボタンはMIDI CCに対してエンベロープを設定出来ます。

「Pitch」のみ固定でそれ以外の7つはMIDI CCを自由に右クリックからアサイン可能です。

Pitchが結構良くて以下の様な事が簡単に出来ます。
(前半はPitch未設定、後半はエンベロープを使ってPitchを変更)

他のCCはMIDI Learn機能を搭載しているソフトシンセなら簡単に設定、どのパラメータでも簡単にエンベロープで動かす事が出来ます。

例えばVitalならパラメータ上で右クリックから「Learn MIDI Assignment」をクリックでMIDI CCの割当が出来ます。

動画も用意しました。

③フレイズ

12 個のフレーズボタンは、保存されたシーケンスのバリエーションです。 ボタンをクリックしてフレーズを切り替えることも、DAW で自動化することもできます。 フレーズの変更を自動化するために、Phrasebox は “Phrase” と呼ばれるパラメータを公開しており、DAW から直接操作することができます。 フレーズを選択すると、新しいノートとコントローラーのエンベロープが使用されます。 コントローラーの番号、ステップ数、再生速度などの他の値は一定に保たれます。 1つのフレーズを別のフレーズにドラッグ&ドロップすることで、フレーズを複製することができます。

特に説明不要かと思いますが、マニュアルに載っていないけどある機能を説明していきます。

 

フレーズのコピー

2つやり方があります。

1つは上の説明でもある通り、ドラッグアンドドロップです。

2つ目は右クリックから「Copy」し、別の「Phrase」を選択してから「Paste Phrase」です。

フレーズの削除

フレーズを削除する場合は「Phrase」の番号の上で右クリックから「Delete」です。

動画も用意しました。

 

Venomode Phraseboxの使い方②(パラメータ解説編1)まとめ

「First」「Last」「Quiet」「Loud」辺りは使い所があまり無いかもしれませんが、他のパラメータでやりたい事は出来るかと思います。

ランダムにしつつもある程度狙った音と言うのが簡単に作れます。

ワンコードでこんな感じが出来ちゃいます。

次の記事はこちらです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました