AudioDamageさんのFilterstation 2の簡単な活用方法を初心者向けに2回に亘ってお送りします。
Filterが2基搭載されていて一見普通のFilterと違いますが、コツが判れば普通のFilterと同じ様に使う事が出来ます。
特にFilterを直列接続か並列接続なのかがちゃんと判っていれば全く難しい事はありません。
この記事は以下の内容でお送りします。
・2基のFilterのシリアル、パラレル、Stereo接続を理解する
Filterstation 2はまずFilter1基のみ使う
Filterを2基両方使おうとすると躓く要素が多いのです。
オートメーションが上手くいかなかったり、Filterが思うように掛からなかったりします。
オートメーションが上手くいかないと書いたのは手動だと下図の赤枠部分を動かすとFilter2基を同時に動かす事が出来ます。
しかしいざオートメーションしようとすると赤枠部分のパラメータはオートメーション出来ない為、2基別々のオートメーションを用意する必要があります。
Filterstation 2でFilter1基のみ使う方法
やり方は至って簡単で、片方のFilterを「none」に設定する事でバイパスする事が出来ます。
一応動画も用意しました。
デフォルトだと2基のFilterをパラレル(並列)出力になっているのでシリアル(直列)に変更します。
パラレルだとWET50%のような感じになってしまいます。
変更方法は「I/O」の「ROUTING」を「SERIES」にします。
これで使い方は通常のFilterと変わりませんから、簡単に制御可能です。
2基のFilterのシリアル(直結)、パラレル(並列)、Stereo接続を理解する
以下のルーティングの部分です。
SERIES – 信号は最初にFilter1を通過し、次にFilter2を通過します。
前回解説したFilterを1基のみ使う場合や、前段はLowPassFilterをLFO使ってモジュレートし、後段でHighPassFilterを使って要らない低音をカットするといった使い方等が出来ます。
PARALLEL – 信号はスプリットされ、Filter1とFilter2を同時に通過し、2つのフィルターの出力は一緒に加算されます。
パラレルを使うと二つのフィルターの良い所取りが出来ます。
シリアルだと良くも悪くも強く掛かりますので、使い分けすると原音を薄く残しつつもフィルターの効果を付ける事が出来ます。
STEREO – 左の音声信号はFilter1を通過し、右の音声信号はFilter2を通過します。
左右別々のFilterを通しますので、左右に広げる事も出来ますし、VCAを使うとトレモノやゲートといった事も出来ます。
AudioDamageのFilterstation 2の使い方(基礎編)まとめ
Filterstation 2やっぱり良いですね。
種類も豊富だし使い勝手も良好。
そしてLFOの波形も結構多いので簡単に色々出来ちゃいます。
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