【無料】Tal SoftwareのクラシックヴォコーダープラグインTAL-Vocoderの紹介
今日はTalさんのクラシックヴォコーダーのご紹介です。
決して新しい音がする訳ではありませんが、ヴォコーダーにしか出せない音があるのもまた事実です。
80sが好きな方は是非チェックしてみて下さい。
VST3版でプリセットを切り替えていたらFL Studioがフリーズする事が何度かあったので、あまりプリセットを動かさない方が良いかもしれません。(パラメータを動かしていてフリーズする事はありませんでした)
少しルーティングの設定もあるので、その辺も解説します。
鳴らしてみました。
概要
TAL-Vocoderは、80年代前半のボコーダーのサウンドをエミュレートした11バンドのビンテージボコーダーエミュレーションです。SFFT(短時間高速フーリエ変換)などのデジタルアルゴリズムと組み合わせて、アナログモデル化されたコンポーネントを含んでいます。
このボコーダーは、他のデジタルボコーダーのようにキャリアと変調信号の直接畳み込みを行いません。また、11のバンドごとにエンベロープフォロワを搭載しています。このボコーダは音声処理に最適化されており、音声をより明瞭にするために子音用のアルゴリズムも含まれています。
キャリア信号はVCO(電圧制御発振器)で、Pulse、Saw、Noise、SubOscがあります。しかし、左のステレオ入力をキャリアとして使用することも可能です。このように、あらゆる音源をキャリア信号として使用することができます。このプラグインは、あらゆるサンプルレートをサポートしています。
特徴
- 11バンドボコーダーエンジン
- キャリアシンセサイザー(パルス、ソー、サブオシ、ノイズ、モノ、ポリ、ポルタメント、シンクモード、チューン)内蔵。
- 外部キャリア信号のルーティングが可能
- ハーモニック・コントロール(キャリア信号にハーモニックスを加える)
- 「エッセンスエンハンサー(高域の少ないキャリアでもきれいな音質が得られます。
- クリップLED:入力信号がクリップされると点灯します。
- パニック・ボタンはシンセ内のハング・ノートを停止させます。
- ドキュメントには様々なルーティングの可能性が示されています。
- 低いCPU使用率
- サイドチェーンインプット
- 今のところ、ステレオ・チャンネルのみで動作します
ダウンロード
ダウンロードは登録不要で出来ます。
上記のリンクより遷移し、右側の「Downloads」から該当するOSのリンクをクリックします。
インストール
インストールはVST3用のインストーラー(installer_vst3_64.msi)があるので実行してあとはデフォルトで大丈夫です。
フォルダの中にある「TAL-Vocoder-2.vst3」を以下のVST3のフォルダの中に入れても大丈夫です。
C:\Program Files\Common Files\VST3
TAL-Vocoder-2の設定方法
「TAL-Vocoder-2」のFL Studioでの設定方法も解説しておきます。
まず「TAL-Vocoder-2」をミキサーにインサートします。
「TAL-Vocoder-2」はエフェクトとして動作しますが、「MIDI in」からのMIDI入力が必要です。
ですから「MIDI in」の設定をします。
「TAL-Vocoder-2」を開き左上の歯車アイコンをクリックし、「MIDI」の「Input port」を「0」にします。
次にMIDIを出力する「MIDI out」を用意します。
次に何かオーディオを用意します。
ドラムループやボーカルが良いかと思います。
ここではドラムループを用意しました。
このドラムループの出力を「TAL-Vocoder-2」がインサートされているミキサー1にします。
FL StudioでのBPMの合わせ方をご存知で無い方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
あとはMIDIでコードを入力してみて下さい。
再生すると音がなるかと思います。
上記方法は内蔵シンセで鳴らす方法ですが、ステレオのLに外部シンセを入力してキャリアとして使う事も出来ますし、サイドチェインインプットから入力してキャリアにする事も出来ます。
まとめ
クラシックヴォコーダー良いですね。
チープなんですが、そこがまた良い所なんだと思います。
コメント