【無料】TR-808がバージョンアップ?開発者がRC-808をリリース
Chillout with Beats の yosi です。
2020年8月8日にRC-808のVST3版がリリースされました。
インストール方法などは以下の記事を参考にして下さい。
RC-808はハードウェアではなくソフトウェア、しかも無料で配布されています。
開発経緯等はDTMステーションさんの記事を参考にして下さい。かなり熱いです。
RC-808 ダウンロード方法
ダウンロードはオフィシャルから出来ます。
画面下部の「Windows Version」からダウンロード可能です。
現状ではMacバージョンは無く、じきにリリースされるようです。
残念ながらマニュアルもまだなく詳しい使い方が判りません。
とりあえず手探りで判った情報を公開します。
RC-808 の簡単な使い方
簡単な使い方を解説します。
ただし、マニュアルもない状態ですので、手探りで判った情報を随時更新していきます。
RC-808 の起動方法と初期設定
RC-808の起動
ダウンロード後、解凍すると以下の様な構成です。
RC-808.exeがメインのファイルでこれをダブルクリックすると起動できます。
exeを実行すると以下の様な画面が表示されますが、「実行」をクリックします。(キャプチャを取り逃したので、画像はVCV Rackの使いまわしです)
以下の画面が表示されます。
初期設定
初期設定はクリックスタートに記載されている事を図付きで記載します。
オーディオデバイスの選択
メニューの「Setting(S)」->「Device」をクリックします。
ASIO対応ドライバーであれば「ASIO」を選択しそれ以外でしたら、「DirectSound」か「Wsapi」を選択します。
「Audio Output」から自分のオーディオデバイスを選択し、「OK」をクリックします。
System Setting
メニュの「Setting(S)」-> 「System」をクリックします。
以下の通り、「Enable Note Off」と 「Wave Monitor」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
仮想MIDIポートのインストール
もしDAWからMIDIノートを送って操作したい場合はこの手順を行って下さい。
この手順を行うと仮想MIDIポートを使ってRC-808にMIDIノートを送る事が出来るようになります。
ただし、音はRC-808から直接オーディオデバイスに行くため、DAW等からオーディオをルーティングする事は出来ません。(外部のMIDI音源を使っているのと同じ事です)
「setuploopbe1.exe」を実行してインストールを行います。
音色の読み込み
起動時は何も音色が読み込まれていませんので、音色を読み込みます。
キットの拡張子は(音色のセット)「.allprm」です。
音色個々は「.prm」です。
メニューから「File」 -> 「Load Parameter(kit)」をクリックします。
RC-808を起動したフォルダ内に「DrumKitーSequence」フォルダがありますので、このフォルダまで移動します。
ここでは1番上のフォルダの1番最初にあるファイル「8DeePAcstOpnCls.allprm」を開いてみましょう。
Pathは以下の場所です。
音がやばいです。
他の音色も是非遊んでみて下さい。
かなりヤバい音がします。
音色の編集
ここからはかなりディープです。
赤枠をクリックすると編集モードに入ります。
現時点ではマニュアルが存在しない為、推測が入りますが解説していきます。
(1)オシレーター:全部で8つまでOSCを使う事が出来ます。(8)の「P」で選択されているOSCの編集が出来ます。サイン波、ノコギリ波、三角波、矩形波、メタリック、ノイズ1、ノイズ2が使えます。
(2)ピッチエンベロープ:クリックすると以下の様なエンベロープエディターが起動します。
(3)OSCアンプエンベロープ:クリックすると以下のエンベロープエディターが起動します。
(4)ノートナンバー:ノートナンバーで設定されている周波数が鳴ります。
(5)アンプエンベロープデプス:アンプエンベロープの効き具合を調節出来ます。
(6)FilterBank:2基のフィルターの並びを選択出来ます。また「THRU」によりバイパスさせる事も出来ます。1や2のボタンをクリックするとFilterの設定ダイアログが表示されます。
一番左の「P1」はOSCのことで1~8のOSCをここから選択可能です。
(7)VCF:FilterBankで設定したルーティングでフィルターがフィルターのカットオフとレゾナンス等を調節出来ます。エンベロープデプスでどれ位エンベロープをカットオフに掛けるか調整出来ます。THRUはスルー(バイパス)という意味かと思います。
(8)VCA:ボリュームエンベロープです。クリックすると以下のエディターが表示されます。
このエディターはエンベロープ系全て共通でラジオボタンによって切り替えます。
(9)Partial Level:ミキサーの様な役割です。「P#」1つがOSC1つの役割です。合計8つまでOSCを使う事が出来ます。
(10)Audition:試聴する事が出来ます。「Repeat」にチェックを入れると隣の「ms」の間隔で音とが繰り返し再生されます。「Play(duration)」は押している間だけ発音します。
RC-808の音の書き出し方法
ちょっと面倒ですが、現状は一つずつ出力するしか方法が無さそうです。
まず出力したいパットをクリックします。
そしてメニューから「Save Wave」をクリックし任意の名前で保存します。
他のやり方が判り次第追記します。
RC-808をMIDIコントローラーから操作する
ハードMIDI音源を使った事がある人なら抵抗はないと思いますが、標準がMIDIチャンネル10です。
もし外部MIDIコントローラーから操作する場合、どちらかを合わせる必要があります。
Maschineの場合ControllEditorがありますので、「GM Drum(Channel 10)」を使うと簡単です。
ドラム様なので元から結構近いMIDIノートが割り当てられています。
MIDIノートはRC-808側で合わせた方が楽かと思います。
メニューから「Settings(S)」->「Inst.# <-Note#」をクリックします。
ここから各パッドのMIDIノートの値を変更出来ます。
RC-808をDAWからコントロールする
FLStudioを使った方法をご紹介します。
他のDAWの場合は外部音源を使う方法と殆ど同じです。
RC-808の設定
メニューから「Settings(S)」->「Device」をクリックします。
「MIDI IN」を「LoopBe Internal MIDI」を選択します。(MIDI OUTは使いません)
次にFLStudioで F10 を押下します。(これでSettingsが表示されます)
「Output」の「LoopBe Internal MIDI」を選択し「Port」番号を「1」に設定します。
(この番号はMIDI OUTの番号と合わせれば何番でも大丈夫です)
「Settings」を閉じて「MIDI OUT」を追加します。
これで「MIDI OUT」が追加されます。
「Channel」を「10」に設定し、「Port」を「1」に設定します。
これで準備は整いましたので、「MIDI OUT」のピアノロールから35(B2)等をクリックしてみましょう。音が鳴るはずです。
【無料】TR-808がバージョンアップ?開発者がRC-808をリリース
音は本当に素晴らしいですが、使い勝手は正直酷いと思います。
あとシーケンサーは不要だと感じました。
音源部分のみVSTで操作性が良く$100位の価格であれば、かなり多くのユーザが購入していたと思います。
むしろ無料版はこのままで、有料版として操作性向上+VST対応でリリースして頂きたいです。
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