マシンラーニングベースのDX7カートリッジジェネレーターを試してみた

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マシンラーニングベースのDX7カートリッジジェネレーターを試してみた

Chillout with Beats の管理人 yosi です。

今話題のマシンラーニングベースのDX7カートリッジジェネレーターを試してみました。

結論を先に言うとDexedがすげーとなりました。

この記事を読むと以下の事が判ります。

・This DX7 Cartridge Does Not Existの使い方
・生成されたカートリッジの読み込み方(Dexed、Sytrus、、FM8、DX 7 V)
・聴き比べ(おまけ)

使い方は簡単なので、説明不要と言う方はこちらからどうぞ

This DX7 Cartridge Does Not Existの概要

少し調べてみましたので簡単な概要を書いときます。

DX7のパラメータは155個ありVAEというマシンラーニングの技術により8つまで集約出来たそうです。

ランダムで8桁の数字を生成しマッピングする事で155のパラメータを生成するそうです。

VAEについては以下の説明が良かったです。(でも難しいー)

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Variational Autoencoder徹底解説 - Qiita
今回はディープラーニングのモデルの一つ、Variational Autoencoder(VAE)をご紹介する記事です。ディープラーニングフレームワークとしてはChainerを使って試しています。V…

詳しくは以下の翻訳を読んでみて下さい。

1980年代のミュージシャンたちは、ヤマハのDX7シンセサイザーに愛憎の感情を抱いていた。デジタルサウンドエンジンは、それ以前のアナログシンセとは一線を画し、独特の音色を生み出していたが、プログラミングが大変だった(現代のFMシンセはかなり扱いやすい)。最近のFMシンセの方が扱いやすい)そのため、ほとんどのユーザーはプリセットに固執していました。しかし、新しいAIツールは、DX7ファンがこれらの基本的なサウンドを克服するのに役立つかもしれません。このDX7 Cartridge Does Not Existは、機械学習を使用して、手作りのサンプルプールに基づいて新しいパッチを生成し、純正ユニットまたは人気のあるDexedエミュレータにロードできるファイルを作成します。

このプログラミングは、生成されたパッチがある程度ランダムになることを意味しますが、モデルとなるサンプルセットを持っているという事実は、実際に使用可能なサウンドを提供するのに役立つはずです。サイトによると、2つのパッチが全く同じ音になることはまずないとのことです。うまくいけば、シンセの風変わりな特徴を維持しながら、ミュージシャンがエレクトリックピアノや巨大なベースのサウンドを超えていくことができるようになるでしょう。DX7がスタジオの定番となってから約40年が経ちましたが、このツールは古くなったシンセに新たな命を吹き込むことができるでしょう。

ヤマハDX7には合計155個のパラメーターがありますが、AIはこの155個のパラメーターをわずか8個に減らすためにVAEと呼ばれる機械学習モデルを使用しています。

モデルはこの8つの数字をランダムに選択して、DX7の155個のパラメータにマッピングします。

各カートリッジは、8つのVAEパラメータの32セットをサンプリングし、リアルタイムでまとめて生成されます。このモデルは99.9%のユニークな音声を生成するため、このサイトで作成された2つのカートリッジが同じになることはほとんどありません。

This DX7 Cartridge Does Not Existの使い方

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まー簡単です。

以下の部分をクリックするだけです。

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クリックすると拡張子が「.syx」のファイルがダウンロードされます。

 

生成したDX7 Cartridgeの読み込み方

以下はDX7 Cartridgeを読み込む事が出来たソフトシンセです。
(他にもありそうですが、とりあえず)

・Dexed
・Sytrus
・FM8
・DX 7 V

それぞれ読み込み方の解説まで行います。

DexedでDX7 Cartridgeを読み込む

Dexedについては別途記事を書いてますので、参考にしてみて下さい。

ここではDexedでDX7 Cartridgeを読み込む方法のみを解説します。

読み込み方は2種類あります。

Loadから読み込むか、フォルダに格納して起動時に自動で読ませるかです。

「Load」から読み込む方法

左下の「CART」をクリックします。

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「LOAD」をクリックして「This DX7 Cartridge Does Not Exist」で生成した「.syx」ファイルを読み込みます。

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以下の様にカートリッジが読み込まれ32プリセットが選択可能となります。

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フォルダに格納して起動時に自動で読ませる

左下の「CART」をクリックします。

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「SHOW DIR」をクリックしてカートリッジが格納されているフォルダを開きます。

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ここに「This DX7 Cartridge Does Not Exist」で生成した「.syx」ファイルをコピー又は移動します。

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Dexedを再起動するとカートリッジが選択可能となります。

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SytrusでDX7 Cartridgeを読み込む

実はImageLineのSytrusでDX7のカートリッジを読み込む事が出来ます。

その為、実はFLStudioの民にも「This DX7 Cartridge Does Not Exist」の恩恵があります。

1つ難点なのはプリセットの変更が面倒なんですねー

読み込み方は簡単です。

右の▼から「Yamaha DX7 presets」->「Import SYSEX」をクリックします。

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ファイルの選択ダイアログが表示されますので、「This DX7 Cartridge Does Not Exist」で生成した「.syx」ファイルを選択します。

すると以下の様に「Yamaha DX7 presets」の中にカートリッジの中のプリセットが表示されます。

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面倒ですが、ここからプリセットを変更する必要があります。

 

FM8でDX7 Cartridgeを読み込む

NativeInstrumetsのFM8も読み込めますが、インポートになります。

「File」をクリックします。

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「Import SysEx…」をクリックします。

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ファイルの選択ダイアログが表示されますので、「This DX7 Cartridge Does Not Exist」で生成した「.syx」ファイルを選択します。

以下の様にファイル名がBankとして読み込まれます。

読み込む前にファイル名を短く判り易くしておいた方が良いです。

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DX 7 VでDX7 Cartridgeを読み込む

ArturiaのDX 7 Vでも読み込み可能です。

こちらもインポートの形です。

右上の「DX 7 V」のアイコンをクリックし、「Import…」をクリックします。

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ファイルの選択ダイアログが表示されますので、「This DX7 Cartridge Does Not Exist」で生成した「.syx」ファイルを選択します。

Type「Keys」の中にインポートされます。

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Bankから「thisdx7_Sysex」でフィルターが掛けられます。

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聴き比べ(おまけ)

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ちょっとだけ聴き比べをしました。

如何でしょうか。

DX7の実機は使った事ありませんが、Tx81zを使ってたので近いのはDexedかなと思いました。

なんか他のはノイズ部分が良くも悪くも滑らか過ぎる気しました。
(実機に近いのが使い易いかは別問題ですが)

マシンラーニングベースのDX7カートリッジジェネレーターを試してみたまとめ

使い勝手で言うとDexedが1番良いです。

フォルダに入れれば認識して、消すのも簡単です。

 

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