Bitwig Studio 3 モジュラープラグインPoly Gridレビュー
Chillout with Beats の yosi です。
Bitwig StudioがVer 3になり以前から少し話題となっていたモジュラープラグインPoly Gridが搭載されました。(Effect版はFX Grid)
最初に結論を言いますとかなり凄いのですが、モジュラーではないです。
知識があまり無くても使えるReaktor Blocksとモジュラーの中間で、使い易さは断トツって感じです。(ただモジュラーに慣れている人はあれ?あれ?ってなります)
モジュラーやReaktor Blocksより簡単にアイデアを具現化出来る仕組みが色々用意されています。
Reaktor Blocksもそうですが、しっかり太い音が出ます。(VCV RACKは音の細さが難点)
ただ、モジュラーはシンセの仕組みを勉強するのに最高の教材ですが、Poly Gridは内部で上手い具合にしてくれるので勘違いをし易いです。
Poly Gridが何?という方はとりあえず以下の動画を見てみて下さい。
Bitwig Studio 3 入手方法
一応レビュー前に最安でのBitwig Studio 3入手方法を書いておきます。
レビューを読みたい!という方は飛ばして下さい。
Bitwig Studio 3の最安入手はComputer Music Magazine264号を買ってからアップグレードするパターンが最安です。3万切ります。(1 JPY = 0.00889 USDのレート)
Bitwig Studio 3の入手方法で有効なのは調べた限り2パターンありますが、最安はどちらの場合もComputer Music Magazine264号からのアップグレードです。
DAWを一切持っていない人
Computer Music Magazineで600円からアップグレード
Bitwig Studio 2 8-TrackはComputer Music Magazine264号を買うともらえます。
(価格はiTunesで600円)
Computer Music Magazineの収録別プラグインまとめは以下の記事を参考にして下さい。
Bitwig Studio 2 8-TrackからBitwig Studio3へのアップグレード価格
もしBitwig Studioの購入を考えている場合はBitwig Studio 2 8-Trackを購入してからアップグレードが安いです。
オフィシャルでドルだと$259なのに購入を進めると勝手に円に換算されて約3万1千円になります。
画面上部の決済通貨を変更すると$259になります。
そのままPaypal決済を進めると$259で購入出来ます。
DAWを持っている人
他のDAWからのクロスグレード
クロスグレードは日本にしかなさそうで、31000円なので、Computer Music Magazineを購入してアップグレードが安いです。
Bitwig Studio3の価格
PluginBoutiqueだと通常版が約4万3千円。
Bitwig Studio 3 Poly Grid
前置きが長くなりましたが、モジュラー部分のPoly Gridに絞ってレビューしてきます。
Bitwig Studio 3 Poly Grid 基本スペック
ぱっと見十分モジュールがそろっており、かなり期待できます。
幾つかスクリーンショット付きで紹介します。
154モジュールをカバーする16のカテゴリ
・I / O(18) – このグリッドデバイスに出入りする信号用のターミナルモジュール
オーディオ入力、ゲート入力、フェーズイン、ピッチ入力、圧力入力、音色入力、速度入力、オーディオ出力、オーディオサイドチェイン、HW入力、HW出力、CV入力、CV出力、CVピッチ出力、キーオン、キー入力、トランスポート演奏、モジュレーターアウト
・ディスプレイ(7) – 可視化とメモを取るモジュール
ラベル、コメント、オシロスコープ、スペクトル、VUメーター、XY、値の読み取り
・フェーズ(14) – ラップ位相信号を出力するモジュール
フェーザー、ベンド、リセット、スケーラ、リバース、ラップ、カウンタ、フォルマント、ラグ、ミラー、シフト、シネモード、スキュー、同期
・データ(10) – 入力位相信号で読み取られるルックアップモジュール
ゲート、ピッチ、ステップ、トリガー、確率、Øパルス、鋸、Øサイン、Øトライアングル、Øウィンドウ
・Oscillator(7) – 波形またはサンプルに基づく周期信号発生器
パルス、のこぎり波、サイン、トライアングル、フェーズ1、スウォーム、サンプラー
サンプラー
・Random(4) – 非周期的およびランダム化された信号発生器
ノイズ、S / H LFO、チャンス、ダイス
・LFO(3) – 周期的な低周波オシレータ
LFO、クロック、トランスポート
・Envelope(4) – エンベロープを生成または抽出するモジュール。通常は標準化されたアンプを使用します。ADSR、AD、AR、フォロワー
・フィルタ(6) – 周波数依存アンプ
ローパスLD、ローパスSK、SVF、ハイパス、ローパス、コーム
・整形器(6) – さまざまな線形および非線形の波形整形器
チェビシェフ、歪み、量子化器、整流器、Wavefolder、Curve
・Delay(5) – 遅延機能、パッチを適用したフィードバックを可能にするもの
ディレイ、ロングディレイ、モジュレーションディレイ、オールパス、レコーダー
・Mix(10) – シグナルルーティングとミキシングモジュール
ブレンド、ミキサー、LRミックス、選択、切り替え、マージ、分割、ステレオマージ、ステレオ分割、ステレオ幅
・レベル(17) – 振幅ベースの関数、値、およびコンバータ
レベル、値、減衰、バイアス、ゲイン – ボリューム、ゲイン – dB、平均、ラグ、ベンド、クリップ、レベルスケーラ、バリュースケーラ、AM / RM、ホールド、サンプル/ホールド、Bi→Uni、Uni→Bi
・Pitch(5) – ピッチ値を生み出すモジュール
ピッチ、ピッチ・クォンタイズ、セミトーン、ピッチ・スケーラ、ゼロクロッシング
・数学(18) – 基本算術演算子
定数、加算、除算、乗算、減算、絶対値、天井、フロア、最小値、量子化、ラウンド、製品、合計、dB→Lin、Exp、Lin→dB、対数、電力
・Logic(20) – ロジック信号を出力するコンパレータおよびその他のモジュール
ボタン、トリガ、クロック分周、クロック量子化、ゲート長、ゲートリピート、ラッチ、=、≥、>、≤、<、≠、NOT、AND、OR、XOR、NAND、NOR、XNOR
Bitwig Studio 3 Poly Gridでシンセサイザーを作ってみる
全くBitWigに関する知識なしで触ってみました。
Poly Gridの起動やMIDIノートの打ち込みは簡単ですぐ出来ました。
内部で上手い事やってくれていて、モジュールに対してMIDIの接続やGateの接続は不要です。
そこまでの動画を撮りました。(MIDIノートは先に打ち込んでいたものを使っています。)
左側のサブウィンドウ?がかなり便利です。
例えばLFOを選択するとオシロスコープ等を使わなくても波形を確認する事が出来ます。
(後発だけありこの辺はかなり便利です)
Poly GridでFilterを追加する
初期の段階だとオシレーター、ARエンベロープのみですので、フィルターを追加してみます。
追加方法は簡単で右クリックか画面上部のカテゴリから「Filter」をクリックして好きなフィルターを追加します。
詳しくは動画を確認して下さい。今回はLowPassLDを追加してみました。
Poleが6、12、18、24と細かくあり細かく音作りが行えます。
またFilter自体がレゾナンスを上げて何か入力すると発振します。
Poly GridでLFOを追加する
LFOを触ると良く判るのですが、かなり内部で上手い事やってくれます。
好きなノブに割り当てて範囲を指定すればOKです。(最近の流行のタイプです)
動画を撮りましたので、見てみて下さい。
本当にめちゃくちゃ簡単で、LFOで動く範囲やスピードも簡単に指定できます。
Poly GridでサンプラーとステップやLFOを使って遊んでみた
本当に自由にルーティングが出来、シグナル量のコントロールが簡単なのでかなり楽しいです。
特にステップである程度ランダムではなく、狙って音を作れるのもポイント高いです。
Bitwig Studio 3 Poly Grid まとめ
モジュラーとしてはちょっと違うかな?と言うのが正直な所ですが、自由度の高さと実験的な事が簡単に出来るのは本当に素晴らしい。
知識があまり無くても使えるReaktor Blocksとモジュラーの中間で、使い易さは断トツって感じです。
あと思っていたよりBitwig自体が使い易く驚きました。
別途記事書きますが、通常のエフェクトにもLFOやランダムでオートメーションが簡単に出来ます。
ただ一つ問題はライセンスが最初の購入してから1年以内のアップデートは無料ですが、1年以降はメジャーアップデートにアップデート料金を支払う必要があります。(大体2万位かと思います)
少しの間はBitwigの記事も書こうかなーと思う位良いです。
コメント