個人的に大好きなデベロッパーSonic ChargeさんのTX16WエミュCycloneの紹介です。
セールはしませんが、PluginBoutiqueでも取り扱いがあります。
根強いファンが多いデベロッパーさんでもあります。
殆ど更新していませんし、新しいプラグインも出しませんが、フォームでのやり取りが盛んです。
Cycloneはかなり古い(2013)リリースですが、まだ代わりになるプラグインは存在しないと思います。
かなりパキっとした音が鳴ります。
エフェクトを追加すると全然変わりますね。
概要とダウンロード
概要
2013年も終わりに近づいていますが、今年は私たちにとって特別な年です。まず、Sonic ChargeとMicrotonicが10年目を迎えます(ドラマー少年、誕生日おめでとう!)。そして、私の音楽技術者としてのキャリアは、20年前の1993年、ヤマハTX16Wサンプラー用Typhoonのリリースに始まります。これを記念して、Synplant 2.0を完成させるのを少し中断して(もうかなり遅れてしまいましたが、申し訳ありません)、皆さんにフリーギフトを作りました。これは、私がMicrotonicの前から取り組んでいたプロジェクトで、今まで完成していなかったものです。VSTとAudio Unit形式の完全なTX16Wソフトウェア・エミュレータであるTyphoonを走らせるマシンのクローンなので、Cycloneと呼んでいます。
Cycloneは、真の低レベルハードウェアエミュレータです。メインCPUの68000、ヤマハ独自のDSP回路、12ビットサンプルメモリー、400kHzノンリニアDACなど、ヤマハTX16Wの重要な回路をすべてシミュレートしています。Cycloneは本物のTX16Wのように見えるだけでなく、本物のTX16Wのように聞こえ、本物のTX16Wと全く同じソフトウェアが動きます。
この最後の一文は、詳しく説明する価値があります。私たちは、単にヴィンテージサウンドを持つ新しいバーチャル・インストゥルメントを作ったわけではありませんし、CycloneがTyphoonのアップデート版であるわけでもないのです。Cycloneは、14年前にリリースされたTyphoonと全く同じバージョンの68000エミュレーターを搭載しています。このため、Cycloneを使用するには、通常のモダンなバーチャル・インストゥルメントよりも少し手間がかかることになります。しかし、これは非常にやりがいのある経験でもあるのです。Cycloneは、過去の時代へのタイムトラベルポータルと考えてください。怪物恐竜サンプラーの時代です。
Cycloneを使い始めるには、FAQを読み、ダウンロードページからインストーラーをダウンロードすることを強くお勧めします。TX16W用のサウンドは、インターネットの様々な場所で見つけることができます(インストーラには、Typhoon2000のデモサウンド以外の追加サウンドは含まれていません)。このフォーラムの投稿で、リンクやファイルを集める予定です。
ダウンロード
登録は不要でダウンロード可能です。
上記リンクより遷移し、画面上部にあるボタンでOSを選択します。
「Sonic Charge Cyclone」をクリックするとダウンロード出来ます。
音の出し方
「Cyclone」はかなり特殊でやり方をしらないとまず音を出す事が出来ません。
何故なら初期状態では音色が入っていないからです。
ですからまず音色をダウンロードします。
上記リンクより遷移し、少し下にスクロールし「YAMAHA SYNTH ZONE.zip」をダウンロードします。
(デスクトップ等に解凍しておきます)
あと他にも下の方にスクロールすると音色がダウンロード出来ます。
音色イメージを読み込みます。
フロッピーディスク(下図の赤枠部分)をクリックします。
ファイル選択のダイアログが表示されますので、ダウンロードした音色イメージファイルを選択します。
これだけではまだ音は出ません。
①「System Setup」をクリック
②「Utility」をクリック
③「7」をクリック
④「>」をクリック
⑤「Enter」をクリック(音色が読み込まれるまで待つ)
⑥「Performance Select」をクリック
⑦「Voice Edit」をクリック
これで音が出るようになりました。
「<」や「>」キーで音色を変更する事が出来ます。
これ忠実に再現されているようなので、昔の音源ってこんなだったんですね。
まとめ
かなり特徴のある操作感と音ですね。
これは音を出すだけでもマニュアルを見ないと出せませんね。
しかもこのころはハードウェアのMIDIキーボード等で音を出していたんでしょうから、その設定も今の様に楽では無かったはずです。
ただそこまでして出した音というのは今では体験できないでしょうから、今の時代は良いと一概に言えないとも思います。
コメント
昔実機を持ってました。
そうそう、こういうパキッとした音だったんですよ。
Roland S-50は即戦力、CASIO FZ-1は使い勝手は最高だけどリリースでピッチが下がる変な癖があったり、サンプラーにも個性がありました。
TX16W、当時は破格の6MBメモリが搭載できたんですが、細かく分割されててフレーズサンプリングみたいなことはできないし、操作がとにかく煩雑で面倒。昔のヤマハの楽器はそういうの多かった記憶があります。
TyphoonはそんなTX16Wの使い勝手を大きく改善するOSで、画期的だったんですがその頃にはEnsoniq ASR10がメイン機材になってました。
もう実機も手元にありませんが、VSTi化されたのならまた使ってみようかな。
TX16WとTyphoonという名前が懐かしすぎてついコメントしちゃいました。
やまねこさん
コメントありがとうございます。
貴重なお話ありがとうございます。
そんな癖があったんですね。
サンプラーは使っていませんでしたが、TX81Zを使っていたことがあって、ディスプレイで表示出来る文字数が少なく操作性の悪さに発狂していました笑
こういうサンプラーって音をエディットする楽しみがありますよね。
実機の操作経験がある方なら、あまり苦労無く使えるんじゃないでしょうか?(うらやましいです)
少しマニュアル読んだのですが、眩暈がしました。