リアルなラジオサウンドの作り方【音源付き】
Chillout with Beats の管理人 yosi です。
以前IRを使ってラジオボイスを使う方法を書いたのですが、需要がありそうなので、今回はラジオサウンドの作り方をご紹介します。
以前の記事はこちら
前回はIRを使って質感を似せる方法でした。
今回は2種類ご紹介します。
2.ラジオのノイズとサイドチェインを使ってラジオの雰囲気を出す(FLStudio利用)
1.プラグインと実際のノイズを追加してラジオの雰囲気を出す
まずは出来上がりです。
プラグインの設定
プラグインはLo-Fi系では定番のizotope Vinylを使います。
丁度izotope Vinylのページを見たら「Using Vinyl for an old radio sound」なるものがありました。
ただ個人的にはノイズがやはりレコードっぽいので、この部分を変えます。
設定は以下の通り
・WEAR: 23%
・DUST:-Inf dB(AMOUTも0%)
・SCRATCH:-Inf dB(AMOUTも0%)
・WARP DEPTH: 4%
・YEAR:1930
・RPM:78
GUI上はこんな感じです。
ラジオノイズを探す
無料で使えるラジオのノイズを探します。
結構出てくるので、探してみて下さい。
私はこちらを使いました。
MP3でのダウンロードが可能です。
注意点はちゃんとライセンスに関する記述があるものを選びましょう。
こちらのサイトでは以下の記述があり、商用・非商用での利用が認められています。
License: Attribution 4.0 International (CC BY 4.0). You are allowed to use sound effects free of charge and royalty free in your multimedia projects for commercial or non-commercial purposes.
ラジオノイズの部分だけ使う
聴いて頂くと判るのですが、前半はザッピング音が大きいです。
これはこれで使えますが、今欲しいのは普通のラジオノイズなので、後半部分のみを使います。
あとはラジオサウンドにした音源とラジオノイズをizotope Vinylに通せば完成です。
簡単ですが、まずまずではないでしょうか。
2.ラジオのノイズとサイドチェインを使ってラジオの雰囲気を出す(FLStudioのみ)
「1.」で作った方法に更に手を加えていきます。
この方法はプラグインとラジオノイズに対してサイドチェインを使ってラジオで音が乱れる感じを再現します。
FLStudio専用のプラグインを幾つか使いますが、他のDAWでも同じ要領でやれば出来るかと思います。
出来上がりはこんな感じです。
ミキサーを3つ使います。
ミキサー1はVinylが読み込まれている前提で進みます。
ミキサー2の設定
「Fruity peak controller」を読み込みます。
設定はお好みですが、大体これ位が良いかと思います。
次にミキサー2にはミキサー1のVinylをコピーします。
以下の様にやると楽々です。
ミキサー3の設定
ノイズサウンドのミキサーを3に割り当てます。
そして今回はラジオノイズと言うより、先ほどは避けた前半部分を使います。
ミキサー3からミキサー1にサイドチェインとしてルーティングします。
ミキサー3からミキサー2にルーティングし、マスターへのルーティングは削除します。
ここは動画を撮りました。
ミキサー1の設定
「Fruity Limiter」をVinylの後ろに読み込みます。(他のサイドチェインに対応したコンプでもOKです)
設定は以下を参考にして、音の好みで変えてみて下さい。
「Fruity peak controller」でパラメータをコントロールする
「Fruity peak controller」を使って「Limiter」の「THRES」パラメータをコントロールします。
「THRES」の上で右クリックから「Link to controller」をクリックします。
「Internal controller」をクリックして「Peal ctrl – Peak」をクリックし、「Accept」をクリックします。
これで再生すると「Fruity peak controller」によってサイドチェインの掛かり具合を変化させる事が出来ます。
ランダム性ではなく、狙っていくなら「THRES」をオートメーションすると良いかと思います。
リアルなラジオサウンドの作り方【音源付き】まとめ
手っ取り速い方法だとプラグインが楽です。
ひと手間加えてノイズを追加するだけでも差が出ますね。
あとはサイドチェインを使うと音が途切れるような感じも再現出来るのは新しい発見でした。
プラグインだけだと誰でも同じような感じになるので、一工夫することでそこにオリジナリティが生まれるのだろうと思うこの頃です。
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