Kickに最適なエンジンを搭載したモノシンセ音源Thump Oneの紹介
少し前にToyboxAudioさんがVSTの開発に着手しているという話は見掛けたので気になっていたのですが、ついにリリースされました。
ToyboxAudioさんはReaktor Blockの拡張パックを作っているデベロッパーさんです。
以前記事も書いてます。
(かなり前の記事なのでメンテが必要な気もしますが)
一応Leadもいけると書かれていますが、サスティンレベルの調整が出来ないので、Leadに向いてません。
(ディケイは上げられるが、音量が減衰していきます)
Bassも短い音以外はちょっと使い辛いと思います。
Kickに関しては無料では群を抜いて優秀です。
CPU負荷が結構高めなので、音作りした後はフリーズして使うと良いです。
FL Studioのフリーズの仕方はこちらで解説しています。
音デモ
プリセットを鳴らしてみました。
Kickのプリセットを鳴らしてみました。
ここまでエディット出来るKick音源は有料でも少ないと思います。
鳴らす音程で音がかなり変わるのでそれを合わせるのが少し手間です。
唯一残念なのはピッチの設定がオクターブ下や上に設定するのがプラグインからは面倒という点です。
プリセットの途中で明らかに高過ぎる/低過ぎる事があり、MIDIノートでピッチを変えています。
ピッチのパラメータはあるのですが、小数点まで動いてしまう為、非常に使い辛いです。
概要
Thump Oneは、楽しいグリッチな「ウェーブテーブル」エンジンと、サウンドを自由自在にシェイプする柔軟なマルチセグメント・エンベロープバンクを備えた、使いやすいミュージック・シンセサイザー・プラグインです。パワフルなキック・ドラム、巨大なクラブ・ベース、高鳴るリードに最適です。
このシンセサイザーには2つのパワフルなエンジンが搭載されており、それらをレイヤーすることで様々な複雑なサウンドやテクスチャーを作り出すことができます。Kick」エンジンは、クリーン・サウンドとアナログ・キック・ドラム・サウンドから作られたウェーブテーブル・オシレーターを搭載しています。Kick’エンジンには、高品質のサチュレーションとフィルタリング回路があり、さらに’Buzz’回路が追加され、’壊れたスピーカー・コーン’のような賑やかなエフェクトを加えることができます。2つ目のエンジン「Layer」は、Roland JP8000シンセサイザーに搭載されている「スーパーソー」オシレーターの正確なモデルを使用しています。このオシレーターには、オシレーターをインターバルで再生するように設定し、さまざまな量のクロスモジュレーションを加えて、ノイジーでレトロなシンセサウンド、ファジーなグリッチ、または単なるノイズを作成するための選択可能な動作「モード」があります。
フォーマット
OS | 32bit | 64bit |
---|---|---|
mac | x | AU,VST3 |
Win | x | VST3 |
ダウンロード
ダウンロードにはメールアドレスの登録が必要です。
上記リンクより遷移し、該当するOSのリンクをクリック
メールアドレスを入力して「続ける」をクリック
「ダウンロード」をクリック
これでダウンロードが始まります。
インストール
Winの場合はインストーラーがダウンロードされるので、実行してデフォルトでインストールすればOKです。
追加プリセット
追加プリセットが公開されました。
プリセットのインストール
プリセットのインストールは「Thump」を開いて「Open Presets Folder」をクリック
ダウンロードしたファイルを解凍して「808 Kicks」を「Presets」フォルダの中に入れれば完了です。
これで「808 Kicks」が追加できます。
まとめ
Kick音源としてかなり優秀ですね。
無料だとここまでのエディット出来るKick音源は無いです。
有料でもおかしくないレベルです。
正直Kick専用音源にした方が良かったんじゃないかと思ってしまいます。
プラグインまでリリースされるようになったのでToyBoxさんの今後の活動が非常に楽しみです。
コメント