ImageLineのFL Studio 20.8にアップデート(アップデート内容の解説)
FLStudioのアップデートが来ました!!!
アップデートは当然無料ですよ。
他のDAWは最低でも5千円位掛かりますから、ほんと素晴らしいです。
結構大きいアップデートです。
注目はFrequency Splitterでしょうか、Patcherの使い勝手も良くなりそうです。
今回Update量が多いので、主要な所だけ詳しく解説します。
主なアップデート
- Frequency Splitter – 直線位相または低遅延フィルタを使用して、-6dBから96dBのオクターブまでのオーディオを2つまたは3つのバンドに分割して処理します。周波数ヒストグラム、ヒートマップ、デュアルディスプレイで周波数を視覚化
- Instrument Tuner – 視覚的なチューニングインジケーター。
- Fruity Parametric EQ 2 – 新しい周波数ヒストグラム表示、アーチファクトフリーの高スルーレート変調機能を備えたリニアフェーズモード、バンドミュートスイッチ、ソロバンド、改良された有限インパルス応答(FIR)ダウンサンプリングフィルタ、フェーズローテーション表示、ミッド/サイド/L/R周波数の可視化モニタリングを含むUIの更新。
- Maximus – 新しい周波数ヒストグラム表示と線形位相フィルタモード。
- Sampler / Audio Clip Channels – プレビューウィンドウ (右クリック) のオプションメニューに新しい切り取りと貼り付けのオプションが追加されました。
- FLEX – 3つのレイアウトモードを備えた新しいブラウザで視覚的な発見を改善。アルペジエータースイッチを追加。いくつかのプリセットでは、アルペジエーターをオフにすることができます。このオプションが利用可能な場合はオレンジ色になります。
- Transistor Bass – 最高の科学に基づいてV3 TB303のカットオフ範囲を追加しました これまでで最も正確なTB303のエミュレーションを実現しました。
- ZGE Visualizer – メインエディタウィンドウでコンテンツをドラッグ&ドロップして、動画と画像のレイヤーを作成します。(右クリック)オプションで、メインワークスペースから「静止画をカスタムサイズに保存」することができます。プラグイン上で画像や動画ファイルをドラッグ&ドロップすると、レイヤーが作成されます。 オプションで、ビデオがメモリにプリロードされ、パフォーマンスと同期が改善されました。 NVIDIA アクセラレーションされたCODECがMP4ビデオ生成に使用されるようになりました(Windowsのみ)。
- Control Surface / Patcher – 右クリック)’複製’オプションで既存のコントロールをコピーします。
- Merge Automation Clips – 選択したオートメーションクリップは、プレイリスト編集メニューを使用してマージできるようになりました。
- Video Player – 動画再生時のCPU使用量を削減。ビデオがメモリにプリロードされるようになり、パフォーマンスと同期が向上しました。
- Language Support – 追加表示言語のサポート。 中国語。その他の言語については、こちらのフォーラムをご覧ください。
- Glitch free plugin loading – FL Studioのオーディオは、プラグインをロードしている間に中断される可能性が低くなります。 注意: プラグインが処理のレイテンシを導入している場合、オーディオのグリッチを回避することはできません。
- Initialized Controls – 初期化/自動化されたコントロールから初期化された値を削除するために、(右クリック)オプション「初期値を削除」を追加しました。
- Automation Clips – 制御とパラメータの自動化の精度を向上させました。チャンネルラック&ピッカーパネル(右クリック)オートメーションクリップを元のリンクでクローンするための「リンクでクローン」を追加しました。
- File size warning – ファイルのサイズについて警告する前に、FL Studio (.flp)プロジェクトが保存する最大サイズを設定します。
- Wrapper MIDI Support – Browser > Current project > Generators parameter listの最後に16個のMIDI Channel Aftertouchパラメータがあり、ラップされたすべてのプラグイン(VST、VST3、AU)に対応しています。
- Wrapper > Troubleshooting – 処理タブから問題解決オプションを分離し、いくつかのプラグインエディタウィンドウのフレームレートを上げるための’Fast idle’オプションを追加しました。
- Edison Desnoise (macOS) – Windowsに合わせてデノイジングアルゴリズムを改良しました。新しいスムージングコントロール。
- Toolbar (Right-Click) – フラットが新しいファットなので、フラットボタンを選択してください。
- Options requiring restart – スケーリング、言語、ユーザデータの場所など、再起動が必要なオプションを使用している場合には、自動的に終了せずに、ダイアログを表示して再起動するようにしました。イェーイ!
- Diagnostic – 最新のクラッシュログがレポートに含まれるようになりました。
Frequency Splitter
3バンドに対応した周波数スプリッターです。
ミキサーで使う事も出来ますが、Patcherで使う方が自由度が高いです。
周波数スプリッターでは、オーディオを低域と高域、または低域、中域、高域の周波数帯に分離することができます。バンドは独立したオーディオ出力にルーティングして、高度なマルチバンドエフェクト処理を行うことができます。例えば、周波数スプリッターはPatcher! また、周波数スプリッターは、ゼロレイテンシー、最小位相クロスオーバー、または高忠実度で応答性の高いリニア位相クロスオーバーフィルターを提供し、ドライまたは他のシグナルとの完璧な組み換えを可能にします。6~96dB/Octの幅広いクロスオーバー・スロープが用意されており、あらゆるミキシング・タスクに対応します。各バンドはカット、ブースト、ミュート、ソロが可能で、正確なモニタリングと迅速なイコライジングが可能です。最後に、周波数特性の入力と出力の表示モードにより、推測を排除した迅速な意思決定が可能です。
これは別途記事書きます。
Instrument Tuner
チューナーです。
ちょっと今更感はありますが、新規ユーザからしたらうれしい機能かと思います。
チューナーは、モノフォニック・オーディオ入力の調律状態を視覚的に表示します。チューナーはギター、金管楽器、木管楽器に最適です。ボーカリストは、ピッチトレーニングのためにTunerを使用してチューニングを行うことができます。リアルタイムのピッチ補正プラグインをお探しの方はPitcherをご覧ください。録音したオーディオをポストコレクションしたい場合は、Newtoneを参照してください。
Fruity Parametric EQ 2
リニアフェイズにも対応して使い勝手が良くなりました。
EQの位相乱れも見れるようになりました。
Fruity Parametric EQ 2は、スタンダード(Infinite Impulse Response [IIR])とアドバンスドリニアフェーズ(Fast Fourier Transform [FFT])モードを搭載した先進の7バンドパラメトリックイコライザープラグインで、通常のFFTフィルターでは不可能なパラメーターの高速変更を可能にします。
イコライジングとは、特定の周波数のラウドネスを増減させることです。各バンドのバンドタイプ(形状)、中心周波数、バンド幅は完全に調整可能です。ハイシェルフ、ローシェルフ、ピーキング、バンドパス、ノッチ、ローパス、ハイパス、バンドパスのフィルターを各バンドごとに独立して選択することができます。また、全体的なレベルを調整するためのグローバルゲインスライダーもあります。
Maximus
Maximusもリニアフェイズに対応してヒストグラム表示が可能となりました。
有効にするにはメニューから「Enable」して「BAND」表示に変更します。
Sampler / Audio Clip Channels
右クリックからコピペが出来るようになりました。
ドラッグアンドドロップとの違いは新しくファイル作ります。
FLEX
Bankの視覚性が良くなりました。
結構文字だけよりサムネイルが見えた方があがりますよね。
アルペジエイターが有効なプリセットでアルペジエイターを無効に出来るようになりました。
Transistor Bass
実物を持っていないので何とも言えませんが、エンジンが3種類に増えたのはユーザからするとうれしい限りです。
エンジンはメニューから変更可能です。
Merge Automation Clips
待望の機能かと思います。
オートメーションがマージ出来るようになりました。
要は複数のオートメーションを一つにする事が出来るようになりました。
ImageLineのFL Studio 20.8にアップデート(アップデート内容の解説)まとめ
素晴らしいアップデートですね。
ペースも速いし欲しいと思っている機能が実装してくれるのも流石FLStudioと言う感じです。
個々の機能で深堀が必要そうなのは記事を書いていこうと思います。
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