【無料可】AkaiのS950等のタイムストレッチを再現したAkaizerの紹介(Winのみ)

2022 10 06 01h39 23 アプリ
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AkaiのS950等のタイムストレッチを再現したAkaizerの紹介

先日PitchNastyをご紹介した際に、クリスさんがAkaizerなる言葉を言っていたので、調べてみました。

AkaizerというAkaiの古いサンプラーのタイムストレッチ、ピッチシフトを再現したアプリAkaizerを発見しました。

2014年にICONさんでも取り上げられており、かなり古いアプリで、リンク自体は切れていました。

しかし少し探してみると2022年2月に「The AKAIZER Project」として復活しいたんです。
(バージョンも2.4にアップデートされています。)

いやいや素晴らしいですね。

早速使って見たのですが、確かにこれは最近のタイムストレッチでは出ない音で良いです。

Lo-Fi系が好きな方はアプリですが、是非お試し頂きたいです。

「The AKAIZER Project」さんではドネーション(寄付)を募集しています。
(一番下の「Donate」から出来、Paypalも利用可能)

復活させるのにかなりの労力を費やされたそうです。

 

音デモ

定番のAmenブレイクビーツをタイムストレッチしてみました。

「TIME FACTOR」を変えて50%(倍速)と200%(半分の速度)にしてみました。

次は「TRANSPOSE」を-12にしてから「TIME FACTOR」を200%(半分の速度)にしてみました。

聴いた事ある感じですね。

 

 

概要

Akaizerは、S950 / S1000 / S2000 / S3000シリーズのような古いAkaiサウンドサンプラーの特徴である「サイクリック」タイムストレッチのスタイルで、任意のWAVEまたはAIFFサウンドファイルをタイムストレッチ(および/またはピッチシフト)できるWindows用のドネーションウェアアプリケーションです。1990年代のハードコア、ジャングル、スピードガレージのようなメタリックなサウンドを、Akaiのサンプラーを使わずにDAWで作りたい方に最適です。

OS

Windows [XP/Vista/7/8/10/11]

 

ダウンロード

ダウンロードは登録など不要で出来ます。

上記リンクより遷移し、「DOWNLOAD」をクリックします。

2022 10 05 11h43 11

インストール

単体アプリなのでインストール不要です。

ダウンロードしたファイルを解凍すると「Akaizer.exe」が入っていますので、実行すればすぐ使えます。

簡単な使い方解説

オフライン処理なので、ファイルを読み込んで設定を変更、プレビューして良けれファイルを保存という流れです。

「Play」ボタンは読み込んだサンプルを再生するだけなので、パラメータを変更しても何も変わりません。

パラメータを変更した結果を聴くには「PREVIEW」をクリックします。

内容が良ければそのまま「SAVE FILE…」をクリックしてそのままの名前で上書きするか、別名で保存します。

ファイルの読み込み

画面上部の「OPEN WAVE/AIFF FILE…」をクリックするとファイルブラウザが開きますので、WavかAIFFの音声ファイルを開きます。

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パラメータの変更

アルゴリズムやパラメータを変更します。

2022 10 05 12h02 08

各パラメータはドラッグで変えられますが、ダブルクリックから値を直接入力した方が良いです。

アルゴリズムは2種類と1つのオプションがあります。

REVISED

REVISEDはクラシックのアルゴリズムを改良し、完璧なタイミングと充実したサウンドを実現しますが、設定によってはピッチが本来のキーからわずかに離れてしまうという妥協点があります。

CLASSIC

CLASSICは、Akaiのサイクリックタイムストレッチを可能な限り忠実にシミュレートし、完璧なピッチを実現しますが、タイミングの悪さなどのマイナーなクセがあります。

ANTI-ALIASING

ピッチシフトを上方向に行う場合、アンチエイリアシングを無効にすると、より生々しい音になることがあります。一般的な使用では、アンチエイリアシングオプションを有効にしておくことをお勧めします。

 

基本パラメータは以下の3つがあります。

TIME FACTOR

タイムファクター50%で音の長さが半分になり、100%で通常の長さ、200%で2倍…といった具合になります。ピッチシフトのみ行う場合は、初期値の100に設定するのが理想的です。

タイムストレッチする割合を設定出来ます。

CYCLE LENGTH

サイクルレングスの値を小さくすると、よりメタリックな効果が得られ、その逆も同様です。

TRANSPOSE

12の場合は12半音(1オクターブ)、24の場合は24半音(2オクターブ)、-8の場合は8半音・・・とピッチシフトされます。タイムストレッチのみを行う場合は、初期値の0に設定するのが理想的です。

ショートカット

細かくショートカットが用意されています。

ショートカットは以下の通りです。

Alt+E = WAVEまたはAIFFファイルを開く
Alt+R = Revisedアルゴリズムを選択
Alt+C = Classicアルゴリズムを選択する
Alt+A = ピッチシフト・アンチエイリアスのトグルのオン/オフ
Alt+1 = Time factorの値を編集する
Alt+2 = Cycle lengthの値を編集する
Alt+3 = Transpose値の編集
Alt+4 = Time factorをデフォルト値に戻す
Alt+5 = Cycle lengthをデフォルト値に戻す
Alt+6 = Transposeをデフォルト値に戻す
Alt+L = 開いたファイルを再生する
Alt+T = 再生を停止する
Alt+O = プレイバック・ループのオン/オフを切り替える
Alt+P = 処理されたサウンドをプレビューする
Alt+S = 処理されたサウンドを新しいファイルに保存する
Alt+I = 「バージョン情報」を表示
Alt+F4 = 終了
Tab = 各コントロールを循環させる
Shift+Tab = コントロールを循環させるが、逆方向のコントロール

 

まとめ

オフラインでリアルタイムでの処理が出来ませんが、得られる音が今あるプラグインでは再現出来ない為、使う価値が十分あると感じました。

たまにはオフライン処理というのも良いのではないでしょうか。

 

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