VenomodeのPhraseboxがv1.2にアップデート!!
なんと知らぬ間にPhraseboxがアップデートしていました。
しっかりアップデートしてくれるデベロッパーさんはほんと好感が持てますし、応援したくなります。(というか俄然応援しまくります)
アップデートせずセールばかりしているデベロッパーさんが儲かってしまっては、将来ユーザがそのつけを払うのはユーザなんですよね。
ちょっと愚痴っぽくなってすみません、張り切って解説していきます。
2/28までは$29のセール中です。
この記事ではアップデート方法と追加機能について解説していきます。
アップデート方法
PluginButeqeで購入した場合はMY UPDATESよりアップデート出来ます。
OSを選択して「DOWMLOAD」ボタンでダウンロード出来ます。
PluginButeqeはこの辺の管理機能が本当に素晴らしいです。
ダウンロードしたらインストールすればアップデート完了です。
それかPhraseboxを起動するとアップデートチェックのアイコンの色が変わっていますので、クリックします。
オフィシャルに遷移しますので、Demo版をダウンロードしてインストールすればアップデートされるようです。
確認はPhraseboxを起動すれば色が緑系に変わっているので気付くかと思います。
軽く触ってみましたが、かなり良くなりました。
特にピアノロールの入力部分が改善されており、最初はちょっと戸惑いましたが、サクサク動いて良いです。
ではアップデート内容で追加機能は解説していきます。
v1.2のアップデート内容(機能追加)
アップデート内容(機能追加)は以下の通りです。
- 入力に基づいて最大8つのノートを自動入力
- 行のMIDIチャンネルに基づいたドラッグ&ドロップのためのマルチトラックエクスポート※
- フレーズ番号を変更するキースイッチ
- フレーズは音符とベロシティに独自の色をつけることができます。
- ノートラッチ機能、MIDIキーボードを使って迅速なプロトタイピングが可能
- スッキリとしたデザインとコントラストの良い新しいテーマ
- ジェネレータが最大行数に制約できるようになりました。
- ランダムベロシティにチャンスオプションが追加されました。
- 再生時に確率でランダムなトランスポーズとオクターブ
- 右クリックメニューからピアノロールの鍵バインドを表示するヘルパー画面
※一部マニュアル読んでも不明だったものは解説飛ばしています。
入力に基づいて最大8つのノートを自動入力
これCthulhuは標準付いていて欲しかった機能です。
要はコードが3和音とかだった場合にコードの4番目を指定すると以前は鳴りませんが、Auto fillを有効にすると鳴るようになりました。
右クリックでどこまで補完するか決める事も出来ます。
フレーズ番号を変更するキースイッチ
この機能もCthulhuには付いたけど、Phraseboxには無くて残念だった機能です。
要はMIDIノートでフレーズを切り替える事が出来る機能です。
以前はMIDI CCで買える必要があり、かなり面倒でした。
使い方は鍵盤のアイコンをクリックして点灯させるだけです。
デフォルトだとC1-B1に割当られていますが、変更も可能です。
(FLStudioの場合はC3-B3です)
フレーズは音符とベロシティに独自の色をつけることができます
個人的には特にうれしくもない機能ですが、Live等で使おうと思っている方は視覚的に瞬間で判断出来るので、良いかもしれません。
使い方はピアノロールで右クリックから「Phrase Colour」から変更出来ます。
ノートラッチ機能、MIDIキーボードを使って迅速なプロトタイピングが可能
この機能もライブ向きの様な気がします。
要はHoldの様な機能で、MIDIキーボードを押し続けなくても弾いた鍵盤をそのままホールドしてくれます。
使い方は以下のアイコンをクリックして点灯させ、キーボードを弾くと話しても鳴り続けます。
ただDAWの再生を止めてもラッチをOffにするまで鳴り続けます。
スッキリとしたデザインとコントラストの良い新しいテーマ
これは完全に個人的な意見ですが、かなり丁度良いコントラストです。
と言いますのも私は明るい画面が苦手でディスプレイは結構コントラストを落としています。
それでもしっかり見えるので多くの人が不快感無く使えるんじゃないかと思います。
(長時間)
個人的にはコントラストを下げていた方が目が悪くなり辛いように思います。
(PC画面をひたすら見てますが、視力1.0をキープしてます)
ジェネレータが最大行数に制約できるようになりました
1~8まででランダムを生成する対象を制限する事が出来ます。
見て頂いた方が判り易いと思います。
ピイポイントでランダム出来ると言うのはうれしいですね。
ランダムベロシティにチャンスオプションが追加されました
以下の箇所に「Chance」が付きました。
ランダムボタンを押した時に、ランダマイズする確率を調整出来ます。
また左側の「Random Velocity」で変化量の調整も可能です。
再生時に確率でランダムなトランスポーズとオクターブ
再生中にトランスポーズとオクターブのランダマイズが出来るようになりました。
これかなり強力ですね。
右クリックメニューからピアノロールのキーバインドを表示するヘルパー画面
主なキーバインドに関するヘルプが右クリックから表示出来るようになりました。
VenomodeのPhraseboxがv1.2にアップデート!!まとめ
素晴らしいアップデートです。
しかもアップデートは無料というのも素晴らしいです。
最近Cthulhuが凄く良いなと思っていたのですが、Phraseboxもやはり捨てがたいという判断に落ち着きました。
コメント
この記事でアップデート知りました!いつも情報助かります。
いや、素晴らしいアップデート内容ですね!
>行のMIDIチャンネルに基づいたドラッグ&ドロップのためのマルチトラックエクスポート※
これは、マニュアル7ページ目の下2つの段落に記載されていますね。
正確には今回のアップデートの新機能ではありません。1つ前のバージョンのマニュアルには1.0.3で加わった機能と書いてあります。
既存の機能なので、この記事に貼ってある公式のYouTube動画でも触れられていません。
>※一部マニュアル読んでも不明だったものは解説飛ばしています。
これがどこが新しくなったのかわからないという意味であればここで終了なのですが、この機能がわからない場合も考えて説明します。
どこがわからないか判断できないため、拙い説明ですが、基本的なところから説明します。
例えば1つのKONTAKT内で複数音源を立ち上げると、1つ目の音源がMIDI channel 1に、2つ目の音源がMIDI channel 2に割り当てられます。
PhraseBoxはデフォルトで全ての出力がMIDI channel 1に割り当てられているので、このときMIDI channel 2に割り当てられている2つ目の音色はPhraseBox経由では鳴らず、最初に立ち上げた音色のみ鳴ります。
PhraseBoxにはこのMIDI channelの割り当てを変更する機能があります。
行の名前をクリックしてでるポップアップから割り当てたいchannelを1-16の中で選択します。
このとき、channel 2に割り当てると、逆に最初に立ち上げた音色では鳴らず、2番めに立ち上げた音色のみで鳴ります。
(Logic Proの場合です。マニュアルにはAbleton Liveだとchannel 2に割り当てようが問答無用で1にするようなことが書いてあります。
FLは触っていないのでわかりませんが、ほとんどのDAWはLogic Proと同じ挙動かと思います。)
channelの割り当てを調整してあげると、アルペジエーターで鳴らすノートを変更するだけでなく、音色も変更することが出来るため、より複雑なフレーズを生成することが出来ます。
また、割り当てたチャンネル別にドラッグアンドドロップすることもできます。
マニュアルには全てのDAWに対応するわけではないと書いてあるため、非対応の場合はエクスポートする必要があるようです。
もしかしたらわからない部分が説明した内容ではないかもしれませんが、そのときはすみませんw
>また、割り当てたチャンネル別にドラッグアンドドロップすることもできます。
>マニュアルには全てのDAWに対応するわけではないと書いてあるため、非対応の場合はエクスポートする必要があるようです。
自分のコメント振り返ったら肝心なところ説明してない気がしたので非対応DAWのケースを試してきました。
PhraseBoxには、コード進行系のプラグインによくあるドラッグアンドドロップ機能が無いように見えますが搭載されています。
ただ、ドラッグアンドドロップ機能の使い方が少しわかりにくいかもしれません。(それに使いづらい)
ドラッグアンドドロップ機能を使うためには、コード情報をPhraseBoxに伝えなければなりません。
これは、対応のDAWであれば、DAW内のコード進行を記述したMIDIリージョンをPhraseBoxにドラッグアンドドロップするだけです。
非対応の場合はDAWで一旦コード進行の記述されたMIDIリージョンを書き出します。
書き出したMIDIファイルをPhraseBoxにドラッグアンドドロップしてみてください。出力モードになって、PhraseBoxの出力結果をドラッグアンドドロップすることができます。
>行のMIDIチャンネルに基づいたドラッグ&ドロップのためのマルチトラックエクスポート※
ここで最初のコメントの話に戻りますが、MIDIチャンネルを複数設定していれば、PhraseBoxからドラッグアンドドロップしたときに、設定したチャンネル数分だけMIDIファイルが分かれます。
ただそれだけの話です。マニュアルやアップデート内容の概略からだと少し分かりづらいかもしれませんね。
ただ、ほとんどのDAWには再生されたMIDI情報を書き出す機能があるはずなので、あえてドラッグアンドドロップする必要はないと思います。
したがって、ドラッグアンドドロップ機能は使う必要なし!!
コメントありがとうございます。
そして詳しい解説もありがとうございます!
>また、割り当てたチャンネル別にドラッグアンドドロップすることもできます。
>マニュアルには全てのDAWに対応するわけではないと書いてあるため、非対応の場合はエクスポートする必要があるようです。
jるほどー謎が解けました!
エクスポート部分が良く判らなかったのですが、MIDIファイルをPhraseBoxにドラッグしたらPhraseBoxからDAWにMIDI出力出来ました。
そしてこの機能がMIDIチャンネル別に出力出来るようになったという訳ですね。
後程記事追加修正しときます。
しかし素晴らしいアップデートですよね。
ちょっと便利過ぎです。