AphexTwinがデザインしたサンプルマッシュアプリSamplebrainの紹介
今日はプラグインでは無く、AphexTwinがデザインしたサンプルマッシュアプリのご紹介です。
良く耳にするマッシュアップ(2曲以上の曲を合わせて一つの曲を作る)とは全く異なりますのでご注意下さい。
そしてこのアプリは万人におすすめ出来るような品物ではありません。
AphexTwinの名前で人気が先行して実際の情報がちゃんと伝わっていないように思います。
動画を用意したので、確認してみて下さい。
(大体の方は幻滅すると思います)
アプリ自体は6年前と古く、あの頃は先鋭的だったのかもしれませんが、今となってはグラニュラー系のプラグインで似たような効果が出るように思います。
長くDTMをされている方はKVR Developer Challenge 2016を見て頂ければ大体の時期を思い出せるのではないでしょうか。
GUIを見るとまだ簡素なものが多かった頃です。
音デモ
正直使い辛くパラメータも効果が分かり辛いです。
CPU負荷は結構高く、数字等のパラメータを変えると非リアルタイムで処理が走ります。
(その間音は出ない)
オフィシャルでダウンロード出来るデモbrainを鳴らしてみました。
サンプルを読み込んで鳴らしてみました。
非常に重くちゃんと動いているのかも怪しいです。
概要
Aphex Twinがデザインしたカスタムサンプルマッシュアプリ。
Samplebrainはサンプルをブロックと呼ばれる相互に接続された小さなセクションの「脳」に切り刻み、そのブロックは類似性によってネットワークに接続されています。このアプリは、ターゲットとなるサンプルを同じようにブロックに切り分け、それぞれのブロックと脳の中のブロックをマッチングさせて、リアルタイムに再生しようとします。
これによって、ある音を別の音で解釈することができるのです。2015年から2016年にかけて)作業を進めるうちに、徐々に微調整可能なパラメータを増やしていき、やや制御不能な状態にまでなりました。
クイックスタート
- ブレインに大量のサンプルをロードする
- ブレインの(re)generateをクリックします。
- ループのサンプルをターゲットにロードします
- ターゲットをクリックします
- 再生ボタンを押してください
- ブレインを調整する
デフォルトのブロックサイズ(3000)は、CPUグリッチを防ぐために非常に大きくなっています。
500から1000の範囲が良いでしょう。
ダウンロード
ダウンロードは登録不要で出来ます。
上記リンクより遷移し、「you can download the application on our gitlab page here」をクリックします。
「Binariies」にOSダウンロードリンクがありますので該当するリンクをクリックします。
一緒にデモのダウンロードもしましょう。(必須ではないですがとりあえず音が出ます)
上記リンクと同じページにある「Demo brain session」をクリックするとダウンロード出来ます。
インストール
Winの場合インストールは不要で解凍すると中に「samplebrain.exe」が入っていますので実行するだけです。
デモbrainの鳴らしか方
先ほど「Demo brain session」をダウンロードした方は「Load session」からダウンロードした「demo.samplebrain」を読み込みます。
これで勝手になり始めるかと思います。
あとは適当にパラメーターを変えてみて下さい。
スライダー以外の設定を変えた場合は、「(re)generate brain」を実行する必要あります。
まとめ
AphexTwinの名前出てしまうと非常に期待してしまいますが、個人的にはまあ使わないかなぁが率直な意見です。
私が全然使えていないだけなのかもしれませんが、ちょっとCPU負荷の高さと使い勝手の悪いGUIは使う気が削がれます。
今ならもっと操作性が良いグラニュラー系のアプリもあるので、その辺の紹介記事なんかを書いてみようと思います。
コメント