結論から言いますと以下のような方におすすめです。
・手癖からの脱却をしたい方
・NIのMashineの様なPadをお持ちの方
・メロディは浮かんだけどコードをどうすれば良いか判らないという方
・曲作りがマンネリ化してしまっている方
Scaler 2に近いですが、キーやスケールを指定するとそのキーやスケールで使えるコードを表示してくれて、あとは直感で選ぶだけでコード進行が作れるというものです。
またノートを選び、その中からコードを生成する事も出来る為、メロディで使っているノートに合わせてコードを作るといった事も出来ます。
Foragerの概要
Foragerは、素晴らしいメロディー、ベースライン、ドラムパターンを刺激するユニークなコード進行を作成するための新鮮でエキサイティングな方法を提供します。それは以下の機能を提供しています。
Forager自体は音が出ません。
音を出す場合はMIDI outを他の音源にルーティングする必要があります。
ルーティングの仕方はオフィシャルに殆どのDAWの解説があり、一部は動画付きで説明がされています。
Foragerで出来ること
ポイントを絞って解説します。
・16Padに好きなコードを配置出来る
コードの知識が無くても直感的にコードの組み立てが出来る
Foragerの特長としてスケールや鍵盤で指定したノートで使えるコードの一覧表示を右側の「Cord List」に表示してくれます。(下図の右側赤枠部分)
そしてランダムボタンをクリックすると「Chord List」からランダムで16個パッド(Chord Grid)にアサインされます。
ランダムボタンを押す度にコードが入れ替わります。
便利な機能として、入れ替えたくないコードは右クリックでロックする事が出来ます。
また各グリッドはドラッグアンドドロップで入れ替えが可能です。
16Padに好きなコードを配置出来る
NativeInstrumentsのMaschineシリーズや、Pad付きMIDIコントローラーをお持ちの方は直感的にコードのリズムも作れます。
MaschineだとController Editorのテンプレート「FXPANSION GURU」を使えばパッドのMidiノートとForagerのMIDIノートが合います。
自由に配置出来るので、LiveでMaschineからコードを演奏するといった使い方も出来ます。
他のMIDI機器の場合はC1からD#2までをパッドから叩けるようにすればOKです。
Foragerで出来ないこと
・アルペジエイター等の機能はなし
ForagerからMIDIファイルとして書き出しは出来ない
ForagerからMIDIファイルとして書き出しやドラッグアンドドロップで他の音源にMIDIを出力する事が出来ません。
この辺は少し煩わしさを感じるかもしれません。
FLStudioユーザは「Burn to midi」の機能がある為、特に問題とならないかと思います。
ある程度コード進行を作ったら「Burn to midi」で出力してPhraseboxを使って更にエディットするのも良いと思います。
アルペジエイター等の機能はなし
Foragerはコード特化型でアルペジエイターの様な機能は一切ありません。
もしそういった機能が欲しい場合は、Foragerから「Burn to midi」等でMIDIを書き出してCthulhuやPhraseboxというパターンが一番良いかと思います。
前半8小節がForagerのみで後半16小節は前半のコード進行をPhraseboxに入れてエディットしました。(それにDelay掛けてます)
Harvest Pluginsのコード生成プラグインForagerの簡易レビューまとめ
Foragerは音を聴いて直感でコード進行を作りたいという人にピッタリです。
(オリジナリティを求めている方なんかも良いと思います)
個人的な感想としてはテクノとかアンビエントとかに向いているような気がします。
流行りの曲やキャッチーな曲を作りたいという方は買う必要は無いかと思います。
(流行系ならCthulhuとコードパックを買った方が良いと思います)
コメント
レビュー待ってました!
私も買うつもりでしたが、一応レビュー見てからにしようと思ってました。
動画を見た感じ単純なプラグインなので、ある程度想像通りでしたが、あると便利なプラグインですね。
おっしゃる通りオリジナリティを出したいときに使えそうです。
問題は使う場面があるかですが、メインのコード生成プラグインが別にあったとしても、
オリジナリティを出したいときにコード割り当てのランダマイズがあるかどうかで心理的なハードルがかなり下がりそうなので持っていて損はなさそうだと思いました。
そして、一番の収穫だったのは、Logic Proが動作対象か確認しようと上で書かれているページを開いたら、Logic ProにMIDIのドラッグアンドドロップ機能をつけてくれる「Midi FX Freeze」というプラグインと一緒に使うことが推奨されていたことでした。
Logic ProはMIDIのルーティングが他のDAWと全く違うので、MIDIを別のトラックに出力するのが非常に面倒なため、収穫でした。
Captain PluginsのPlayモードで同じことはできるのですが、余計な機能が付いてるのでこういうシンプルなものを欲してたんですよねぇ。
脱線しましたがいいプラグインに出会えました。ありがとうございますw
コメントありがとうございます!
いや~これは書いとかないと思い必死に書きましたw
>おっしゃる通りオリジナリティを出したいときに使えそうです。
ほんとキャッチーなコード進行を作る用途には向かないと思いますが、オリジナリティはかなり出せると思います。
特にPad系のMIDIコンから操作すると思いがけないリズムとコードで、自分で打ち込みしてたら絶対出来ないパターンが生まれます。
そしてそこからのPhraseboxを使うと大分複雑な感じになります。
普段作らない様な曲に挑戦する時にはかなり重宝しそうな気がしてます。
>脱線しましたがいいプラグインに出会えました。ありがとうございますw
そういって頂けると頑張って書いた甲斐があります。
こちらこそありがとうございます。
>特にPad系のMIDIコンから操作すると思いがけないリズムとコードで、自分で打ち込みしてたら絶対出来ないパターンが生まれます。
いやホントこういうプラグイン見るたびにMASCHINE欲しくなります。
自分の作り方的にキーボードより合ってると思ってるのに手が出せない…。
Red SoundsのCthulhuのプリセット動画でもパッド使ってていいなーって思ってましたw
あと、別の記事のコメントにも返信もらっているようなのでまとめて書きますね。
>バージョン上がった時のアプグレとかって有料でしたか?
Captain Pluginsのアップデートでお金かかったことはないですね。
メジャー番号上がってるのでメジャーアップデートに見えますが、細かい修正が多いのでほぼマイナーアップデートみたいなものです。
むしろこれでお金取られたら怒りますし、おすすめしませんw
海外の記事ですが、”Customers get this update for free”とあります。安心してください。
https://ask.audio/articles/captain-plugins-50-out-now
ただ、アカウントを確認しましたがLifetime Updateという記載はなかったので将来本当に大きな変更があったときまでは保証できないです。
>Captain Beatを入れるかどうかが結構重要な気がしてきました。
酷評してるので悩みますよねwすみませんw
一応ポジティブな情報も伝えておくと、リズムパターン集になっていて、それなりに量のあるリズムパターンを選んで編集→MIDIかWavでドラッグアンドドロップするプラグインなのですが、
アップデートでどんどんプリセット増えてる感じです。公式ではないユーザープリセットみたいなのも増えていて、リズムトラックをそういう作り方する人には使えるかもしれません。
あまり使ってないので使えるかはわかりませんが…w
P.S.
>いつ買っても同じと思うと結構先延ばしにしてしまって、買おう買おうと思っているValhallaのDelayとか放置しちゃってます・・・w
わかりすぎて困る。
>いやホントこういうプラグイン見るたびにMASCHINE欲しくなります。
MASCHINE系のPadは良いですね。
私が使っているのは初代ですが、あるとかなり便利です。
キーボードを弾ける方はキーボードで事足りるのかもしれませんが、キーボード弾けない私はMaschineのPadが非常に合ってます。
>Captain Pluginsのアップデートでお金かかったことはないですね。
>メジャー番号上がってるのでメジャーアップデートに見えますが、細かい修正が多いのでほぼマイナーアップデートみたいなものです。
>むしろこれでお金取られたら怒りますし、おすすめしませんw
情報ありががとうございます。
アプグレで今の所料金掛かってないのはうれしい情報です!
Captain Beatも付けて次のセールで狙っていこうと思います。
ValhallaのDelayいつ買おう・・・
UVIのRelayerを買ってしまい、また購入が延びました・・・