セール情報
Arturiaさんからもとうとう出ました、303エミュが。
個人的には「D16」の303エミュ「Phoscyon2」のARP機能が最高でこれを上回る事は無いだろうと思っていました。
しかし「Acid V」はARP機能が搭載されているんです。
(Arturiaさんは通常実機に近い実装をするので、今回「Phoscyon2」にかなり影響を受けたのではないでしょうか)
更に「Phoscyon2」には未搭載のモジュレーターが3基、エフェクトは17種類搭載されているのも強みです。
価格は「Acid V」はリリースセールで半額の99ドルです。
(Arturiaさんは通常半額以下に下がりません)
「Phoscyon2」のセール価格は59ドル~89ドル程度なので、「Acid V」の方が少し高い価格設定になっています。
音は「Phoscyon2」と「Acid V」を比べたら「Acid V」の方が太さがあり、艶があるように感じました。
流石Arturiaさんという出来です。
ただこれは好みの問題で「Phoscyon2」は乾いたようなサウンドでこれはこれで使えますし、「Acid V」では出ない音です。
長所は短所でもあるので、太くて艶があるのも捉え方によっては、もたついて湿った音と感じる方も居るかもしれません。
音デモ
ちょっと鳴らしてみました。
モジュレーションの割当はSerum方式で簡単です。
ドラムを足してみました。
良いですね~
なんかレゾナンス上げ気味で、カットオフ下げた時のサウンドが「Phoscyon2」では出なかった音ですね。
特徴
「Acid V」の特徴は以下の通りです。
シンセ方式 | 減算方式 |
最大発音数 | 1(monophonic) |
搭載オシレーター | メイン:Sawtooth(ノコギリ波)、Square(三角波) サブ:Sawtooth(ノコギリ波)、Square(三角波)、Sine(サイン波)、 |
プリセット数 | 156 |
プリセットブラウザ | 搭載(検索、カテゴリ分け、Fav機能付き) |
搭載エフェクト | 17種類から4つ選択可能※ |
Play方式 | 2つのモードを搭載(Sequencer、Arpeggiator) 最大64ステップまで拡張出来、Sequencerはスケースに合わせたランダマイズも可能 |
アクティベーション方式 | オンライン:Arturia Software Center オフライン:Arturia Software Center |
GUIのサイズ変更 | 11サイズ(50%,60%,70%,80%,90%,100%,120%,140%,160%,180%,200%) |
フォーマット | VST2、VST3、Audio Unit、AAX |
NKS | 対応 |
搭載エフェクト
エフェクトは5カテゴリから4つ同時利用可能です。
「Tape Echo」や「Chorus JUN-6」など既存のArturia製品のエフェクトが搭載されています。
エフェクトのクオリティが非常に高くチートレベルです。
「Multiband」と「Tape Echo」を掛けてみました。
「Multiband」はいわゆるOTTです。
Play方式
Play方式は2つ搭載されていて、内部シーケンサーで鳴らすSEQモードと、コードを入力してアルペジオの様に鳴らすARPモードが搭載されています。
SEQモード
303の音の特徴として「Slide」「Accent」、「Octave」があり、これらを組み合わせる事で303独自の音になります。
ピアノロールでは打ち込み辛い為、303系の音源は独自シーケンサーを搭載ケース多いです。
「Acid V」でも例に漏れずシーケンサー(SEQモード)を搭載しています。
「SEQモード」はMIDIノートの入力をルートとしてシーケンスに沿って音が鳴ります。
以下の動画はC4(他のDAWだとC2)のワンノートだけならしている状態です。
スケールに合わせてランダマイズモードも搭載されています。
ランダマイズをしてみました。
ARPモード
「Phoscyon2」に搭載されているものと殆ど同じだと思います。
コードを入力するとARPモードで設定したSlide、Accent、Octaveに沿って音がなります。
ピアノロールの弱点を克服しつつ、Slide等のアティキュレーションを簡単に打ち込める素晴らしい方式です。
以下のコードで鳴らすとこんな感じになります。
コードのノートを鳴らす順番やアティキュレーションのランダマイズなど本当に素晴らしい出来です。
セール会場
他のArturiaさんの製品をお持ちの方(多分V Collection)はオフィシャルでクロスグレードオファーが来てる可能性がありますので、チェックしてみてください。(私の場合は古いV Collectionなので69ドルでした)
なお、今キャンペーンでV Collection 9を買うと「Acid V」も付いてきます。
概要
Acid Vは、アシッドとレイヴのパンチの効いた擦り切れたサウンドを定義した、カルト・クラシックなベース・シンセをモデルにしたソフトウェア・インストゥルメントです。進化したシーケンサー、マルチモード・ディストーション、速弾きモジュレーションなど、最新の機能を搭載しています。
アシッドを定義したサウンド
シンセのベース・サウンドを変えた象徴的なシルバー・ボックスを回路に忠実に再現。隠された “ハッチ “を使えば、ヴィンテージ・ユニットのアナログ的な不完全さを模倣することもできる。
より大きく、より悪い声
Acid Vは、2オクターブのサブ・オシレーター、ビブラートなどを搭載し、オリジナルよりも深くダークなサウンドを作り出します。
ミューテイテッド・シーケンス
303のスピリットを失うことなく、大幅に拡張されたシーケンサーで、シーケンスをワープ、変形、進化させることができます。パターンを生成し、変異させ、ランダム化し、音楽的でモダンなスケールにロックインします。
エッセンシャル・ディストーション
Acid Vは、バルブからビット・クラッシュまで、14のアルゴリズムであらゆるフレーバーのクランチを提供します。
アドバンスド・パネル
Acid Vのアドバンスド・パネルでは、シーケンス、モジュレーション、カラフルなエフェクトを深く掘り下げることができます。
プリセット
Acid Vには150以上のプリセットと350以上のプリプログラム・シーケンスが用意されています。
特徴
クラシックなTB-303ベース・シンセのソフトウェア・エミュレーションを強化
矩形と三角形のオシレーター波形、2オクターブのサブオシ、ビブラートの追加
特徴的なレゾナント・ローパス・フィルター
14のアルゴリズムを持つ内蔵ディストーション・モジュール
高度なポリメトリック64ステップ・シーケンサーとアルペジエーター(トランスモジュレーション、スケールなど搭載
MIDIブロックにパターンをドラッグ&ドロップ
350以上のシーケンス・プリセット
アナログ・コンポーネントの微調整とカスタマイズのための隠しハッチ
柔軟なモジュレーションのための3つのマルチモード・ファンクション・ジェネレーター
17種類のFXから選べる4つのFXスロット
150以上のファクトリー・プリセット必要システム
Windows
Windows 10以上(64ビット)
4 GB RAM
4コアCPU、3.4GHz(4.0GHzターボブースト)
2GBのハードディスク空き容量
OpenGL 2.0互換GPU
*ARMプロセッサはWindowsではサポートされていませんアップル
macOS 10.13+
4GB RAM
4コアCPU、3.4 GHz(4.0 GHz Turbo-boost)またはApple Silicon CPU
2GBのハードディスク空き容量
OpenGL 2.0互換GPU
コメント
Phoscyon2持ちな自分も気になっていたAcid V!
やはりARPモードがあるのは強いですね✨
最初はスルーの方向でしたが、記事を拝見してサンプルの音を聞いて、そのままリンクから購入していましたwお陰様で、昨日からひたすらCUT OFFとResonanceをぐりぐりしていますw
素敵な紹介記事をありがとうございましたー!
みなづきさん
お買い上げありがとうございます!
Acid V良いですよね。
Phoscyon2とは音色が異なるので、どちらが良いという話ではなく、その時の曲調や気分で選ぶが正解だと思います。
(その代わりARP機能を持たないその他の303系の音源の出番は無くなりますね)
こちらこそコメントありがとうございます。
めちゃくちゃ励みになります!