セール情報
EventideさんのH3000といえばサンレコ読者は1度は目にしている機材だと思います。
ヤフオクとか見ると今でもかなりの高値で取引されています。
国内だとB’zの松本さんやTMNの小室さんが使っていた機材としても有名です。
海外だとSteve VaiさんのPassion And Warfareでは結構使われています。
そんなH3000の一部アルゴリズムがプラグイン化です。
(H3000の完全再現では無いです)
調べたのですが、H3000と言っても幾つかエディション違いがあって、アルゴリズム数、プリセット数が異なるようです。
今後更に増えるかもしれません。
現時点ではH3000 Factory、H3000 Delayと2つのタイプが存在します。
H3000 Factoryのプラグイン版には100以上の新しいアーティストプリセットが付属します。
その中にはRichard Devineさんが手掛けるプリセットがもあります。
80s、90sの音を求める方、は是非チェックしてみて下さい。
音デモ
ギターのサンプルに「Guitar」カテゴリのプリセットを掛けてみました。
最初Dryから始まります。
ドラムに「Drum and Percussion」カテゴリのプリセットを鳴らしてみました。
最初Dryから始まります。
シンセの様なフレーズに「Synth」カテゴリのプリセットを掛けてみました。
最初Dryから始まります。
Richard Devineさんのプリセットを少し鳴らしてみました。
(全部で60以上のプリセットがあります)
流石ですね~
カオス系が多いですが、カオスの中にもテンポシンクされているので、扱いやすいと思います。
(適当にカオスにしたのでは無く意図をもって組み立てている感じがします)
不満ポイント
古い機材をプラグインとして復活させている為、幾つか不便に感じる所がありました。
・内部でクリップする
GUIが全体的に古い
設計思想がハードウェア前提なので、最近のプラグインなら1つの手順で出来る事が2つ、3つの手順を踏まないと出来ない場合があります。
例えばパラメータを割り当て可能なノブをSerum等ではMacroなどと呼びますが、H3000 Factoryにも同じような仕組みがあり「Soft Keys」と言います。
ただし4つある「Soft Keys」を選んで右の大きいノブでパラメータを操作するという無駄な動作が発生します。
そして「Soft Keys」は「FUNCTION」タブで設定する必要があるんです。
(右クリックで割り当てという事が出来ません)
内部でクリップする
内部のアルゴリズムはハードウェアと同じようなので、普通に過剰入力でクリップします。
クリップする場合は、Inを下げる事でクリップを回避出来ます。
(ただ元の音源の音量を下げた方が使い勝手が良いです)
おすすめポイント
不満はありつつもやはり最近のプラグインとは出音が異なります。
プラグイン独自機能として「SNAP SHOTS」の機能があります。
これは「GLOBAL」と「CURRENT」があり、「GLOBAL」は好きなプリセットを16個までボタンに保存出来ます。
いつも使うようなプリセットは「SNAP SHOTS」に入れて置けば、すぐ呼び出せます。
(設定方法はCtrl押しながら番号をクリックすると今のプリセットがその番号に割り当てられます)
そして個人的におすすめは「CURRENT」で、これは各プリセット毎に16個のバリエーションが保存されています。
1つのプリセットで16個の異なるバリエーションがあり、450のプリセット搭載なので、7200ものバリエーションがあるんです。
ワークフローとしてはプリセットを探して、良さそうなのがあったらバリエーションを試してという流れが良いのだと思います。
セール会場
現時点ではPBさんのみの限定セールです。
概要
伝説を再現する
H3000 Factoryは、スタジオの伝説となった初代ウルトラハーモナイザーH3000のピッチ、ディレイ、モジュレーション、フィルタリングを統合したものです。
特徴
- 100以上の新しいアーティスト・プリセットと100以上のH3000のオリジナル・プリセットを含む450以上のプリセットを搭載。
- ディレイ、アンプリチュード・モジュレーター、エンベロープ・フォロワー、ピッチ・シフター、フィルター、低周波オシレーターなどのエフェクト・ブロックを用意。
- ファンクション・ジェネレーターは19種類の波形、ホワイトノイズ・ジェネレーター、MIDIコントロール、サイドチェイン入力を搭載しています。
- すべてのディレイとLFOはシステムテンポにロックすることができます。各ディレイはループさせることができ、ローパスフィルターを備えています。
- フィルターはバンドパス、ハイパス、ローパスから選択でき、Qも可変で、スイープやモジュレーションもアーチファクトなく行えます。
H3000ファクトリー使用アーティスト
Andre Kelman
(Beastie Boys, Phoenix, Gogol Bordello, Cat Power)
Erin Tonkon
(David Bowie, Holy Holy, Esperanza Spalding)
Headsnack
システム要件
Windows
- Windows 8 以降(Windows 11 対応)(64 ビットのみ)
- AAX、VST2、VST3
Mac
- macOS 10.9以降(Intel / M1 Apple Silicon対応)(64ビットのみ)
- AAX、AU、VST2、VST3
重要な注意事項
- Eventideは、Ableton Live、Cubase、FL Studio、Logic Pro、Pro Tools、Studio Oneでデスクトップ・プラグインをテストしています(ただし、プラグインは互換性のあるホストであれば動作するはずです)。
- このソフトウェアを実行するためにiLokドングルは必要ありません – 認証のために無料のiLokアカウント/マネージャが必要です。
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