Sugar BytesのモノシンセCYCLOPの使い方(基礎編⑨)
今回はフィルターのマニュアル翻訳+αです。
Filter
サイクロップでは、DSPオタクによる10種類の全く新しいフィルターを含む2つの同じフィルターユニットを提供しています。ほとんどのフィルターは、高いレゾナンス設定でも力強いサウンド(特に強い低音)を維持できるように飽和されています。4種類のローパス・フレーバーは、アグレッシブ(Ms-20スタイルのLp 2 Pole)からファット(MoogスタイルのLadder Lp 4 Pole)までのサウンド・パレットをカバーしています。
また、フィルターには母音モードがあります。これを有効にすると、どのフィルターモデルも母音モードで使用できます。
フィルターなのでパラメーターは共通です。
パラメータ
Cutoff: フィルターの種類に応じて動作周波数を決定します。
Resonance: フィルターのレゾナンス/シャープネスを決定します。
Mix: 入力信号とフィルターの出力信号をミックスします。
Vowel Mode
母音モードは下図の赤枠部分をクリックすると有効に出来ます。
左側から右側の母音にモーフィングします。
効目を強くするにはレゾナンスを上げると良いです。
フィルターを鳴らしてみました。
HP
深度12dbのハイパスフィルターです。ハイパスは、カットオフ周波数以上の周波数のみを通過させます。このハイパスは、MS-20スタイルの特別なアルゴリズムで、力強い低音と、非常に豊かでカラフルなアティチュードを実現しています
BP
深さ12dbのバンドパスフィルター。カットオフ周波数の周波数のみがこのフィルターを通過します。
BPLP
MoogスタイルのBand Pass/Low Passの組み合わせ。
LP 2
12dbの深さを持つ2ポール・ローパス・フィルター。このフィルターは、特別なMS-20スタイルを使用しており、母音モードとの相性が最も良く、ジューシーでオーバードライブなフィルターサウンドを実現しています。
LP 4
4ポールのローパスで、よりダークなサウンドを実現。
LP Ladder
ムーグ・ラダー・フィルター・フレーバーの4ポール・ローパス。ファットなサウンドとシャープなレゾナンスが特徴です。
MBST
ローパスフィルターとバンドパスフィルターをミックスしたミッドブーストフィルターです。一般的ではないフィルター音を大量に出すため、かなり太い音になります。
BANDSTOP
マニュアルに説明が無い為、不明ですが、ハイパスとローパスの組み合わせです。
RPL
リップルフィルター。周波数領域内でシフトした4つのバンドで構成されたスペクトルフィルター。
CMB
短いディレイタイムを利用したコームフィルターです。こちらは母音や共鳴音に向いています。
Sugar BytesのモノシンセCYCLOPの使い方(基礎編⑨)まとめ
Filterは10種とまずまずですが、Serumが凄過ぎるので、物足りなさを感じてしまいます。
ですから他の外部エフェクトを使うというのもありかなぁと思います。
(CYCLOPの良さはプログラムチェンジでプリセットを変更出来る所だと思うので)
あとは実践編でいくつかTipsを書いて終わります。
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