Reaktorの使い方 Delayを一から作る3
Chillout with Beats の yosi です。
1回目と2回目の記事はこちらです。
3回の記事内容です。
2回目 フィードバックを実装
3回目 (本記事)最後はBPM同期の実装
今回はディレイにフィードバックを実装していきます。
Reaktorの使い方 Delayを一から作る
BPM同期させる
BPM同期させる場合、セレクターを使い、1/4や1/8といった同期タイミングを選択できるようにします。
まずは同期をONとOFFを切り替えるSelectorを追加します。
右クリックから「Built-In Module」->「Signal Path」->「Selector/Scanner」をクリックします。
Scannerモジュールを選択した状態でサイドパネルの以下のアイコンをクリックして「Function」->「Min Num of Ports」を「2」に変更します。
「Signal Delay」と「Delay」ノブの間に入れ結線します。
切り替える為のボタンを作成します。
右クリックから「Built-In Module」->「panel」->「Button」をクリックします。
「Pos」の上で右クリックから追加しないのはコントローラーがフェーダーになる為です。
「Button」をScannerモジュールの「Pos」に接続します。
「Button」のラベルを判りやすいように「Sync」と変更します。
ラベルはダブルクリックで変更出来ます。
次にテンポ情報を取得する為、「Tempo Info」モジュールを追加します。
右クリックから「Built-In Module」->「Auxiliary」->「Tempo Info」をクリックします。
この「Tempo Info」モジュールはホストから取得したビート(四分音符)/秒のValueが得られます。
BPM120だった場合は2が得られます。
(BPM120は60秒の間に4分音符が120ですから120/60=2)
ディレイとしてテンポ同期するときに欲しいのはms(ミリセカンド)の情報です。
そこで「Reciprocal, 1/x」を使います。
右クリックから「Built-In Module」->「Math」->「Reciprocal, 1/x」をクリックします。
このモジュールはディバイダー(分割)です。Outputは1を入力値で割ったValueが出力されます。
BPM120の時は0.5が出力されます。
要は4分音符の間隔が0.5秒(scond)であることを出力できます。
この値に1000を掛けてmsに変換します。
右クリックから「Built-In Module」->「Math」->「Multiply」をクリックします。
全部接続します。
「Multiply」のインプットで右クリックから「Create Constant」をクリックします。
値を1000にします。
このままでは4/1のディレイタイム固定なので可変出来るようにします。
同期したディレイタイムを可変出来るようにする
可変にするのは簡単で単純にセレクターで掛ける値を変動するだけです。
右クリックから「Built-In Module」->「Signal Path」->「Selector/Scanner」をクリックします。
「Selector/Scanner」をクリックしてサイドメニューの「Function」から「Min Num of Ports」を「6」にします。
以下のようになります。
「0」から「6」全てで右クリックから「Create Constant」をクリックします。
値を上から順番に設定していきます。
4,2,1,0.5,0.25,0.125と入れていきます。
List表示にしたいので、右クリックから「Built-In Module」->「Panel」->「List」をクリックします。
「List」を「Selector/Scanner」の「Pos」に接続します。
「List」をクリックし、サイドメニュー「Function」->「Number」を「6」に設定します。
そして「Apply」をクリックします。(これでValueを自動で合わせてくれます)
あとはラベルを判りやすいように修正します。
右クリックから「Built-In Module」->「Math」->「Multiply」をクリックします。
あとは先ほど作った「Selector/Scanner」とBPM同期ON、OFFの「Selector/Scanner」を「Multiply」で接続します。
Panelの配置とラベルを修正する
画面上部の鍵アイコンをクリックし、エディットできるようにします。
「List」のサイズ変更は「List」をクリックしてサイドメニュー「View」の「Width」と「Height」から変更出来ます。
動作確認
ちゃんとSyncがOFFだとテンポ同期せず、押すとテンポ同期します。
LFOでモジュレートしてみました。
Reaktorの使い方 Delayを一から作る3まとめ
シンプルなDelayを3回に亘って作成しました。
如何でしょうか、Delayの仕組みが理解出来ました。
応用は幾らでも出来て、例えばサチュレーションを追加したりフィルターを追加することも簡単に出来ます。
少し先になりますが、次はシンセを作っていきます。
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