Reaktorの使い方 Delayを一から作る1

2019 10 28 17h39 57 NtiveInstsuments
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Reaktorの使い方 Delayを一から作る1

Chillout with Beats の yosi です。

3回に亘ってBPM同期するシンプルなDelayをLibraryを使わずに作っていきます。

これはモジュラーでDelay(エフェクトとしてだけでなく遅延という考え方)を扱う上で大切な事かと思います。

3回の記事で学べる事
・Delayの仕組み自体を理解出来るようになります。
・Delayのシグナルフローを学べます。
・BPM同期に必要な知識を得られます。

 

3回の記事内容です。

1回目(本記事)シンプルな音量調節が出来るDelayの作成
2回目 フィードバックを実装
3回目 最後はBPM同期の実装

Reaktorの使い方 Delayを一から作る

事前準備

まずReaktorの起動ですが、簡単に音を出して確認出来るようにDAWのエフェクトにインサートすると後々楽です。(最初だけスタンドアローンで後からエフェクトにインサートでも可)

このサイトではFLStudioをベースにすすめます。
(DAWの機能を使う訳では無いため、他のDAWでもあまり違いはないはずです)

まず、ReaktorをDAWのミキサーにインサートします。

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以下のような画面が表示されますので、真ん中の「Build.」をクリックします。

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画面上部の「Edit」をクリックします。

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インプットとアウトプットを作る

実機のエフェクターに例えるなら箱(Instrument)を用意します。

その箱(Instrument)にインプットとアウトプットを付ける感じです。

画面下部で右クリックから「New Instrument」をクリック

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出来た「Instrument」をダブルクリックして中を開きます。

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まっさらな状態ですので、右クリックから「Built-In Module」->「Terminal」->「In Port」を追加します。

同様の手順で「Out Port」も追加します。

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インプットとアウトプットを追加すると以下のようになります。

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Delayモジュールを追加する

要のDelayモジュールを追加します。

その前にDelayモジュールは単純に音を遅らせるだけです。

その為、DryとWetを分ける必要がありますので、「Add」モジュールを使います。

「Add」モジュールはシグナルを足します。オーディオでもイベントでも使えます。
(音量調節の出来ないミキサーのようなイメージです)

右クリックから「Built-In Module」->「Math」->「Add」を追加します。

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次に「Delay」モジュールを追加します。

右クリックから「Built-In Module」->「Delay」->「Single Delay」を追加します。

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一度結線します。

「In」->「Single Delay」の「In」と「Add」につなぎます。

「Single Delay」の「Out」を「Add」につなぎます。

「Add」の「Out」を「Out」に接続します。

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コントローラーを付けてディレイタイムを調節出来るようにします。

「Single Delay」の「Dly」の上で右クリックから「Create Control」をクリックします。

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一度上の階層に戻ります。

何もない所でダブルクリックか、パンくずリストから上の階層に戻れます。

GIF動画を用意しました。

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上の階層で「In」の「1」と「Instrument」を接続します。

「Instrument」の「Out」を「Out」の「1」と「2」に接続します。
(モノラル仕様です)

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これで音が鳴りますので、何か鳴らしてみてください。

とてもシンプルなDelayが鳴ると思います。

つまみを動かすとDelayタイムが変わります。

ただ、つまみを動かしている時に音が鳴るとノイズが鳴ります。

これを回避しつつディレイの音量を変化出来るようにします。

Smootherを追加する

「Instrument」の中に入り、右クリックから「Built-In Module」->「Auxiliary」->「Audio Smoother」をクリックします。

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違いは以下の通りです。

Smootherを値が大きく変わったときに間を補完してくれます。
(上がSmootherあり、下がSmootherなし)

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以下の様にノブと「Signal Delay」モジュールの間に入れます。

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Delayの音量をコントロールする

音量をコントロールする為にAmpモジュールを追加します。

右クリックから「Built-In Module」->「Signal Path」->「Amp/Mixer」を追加します。

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「Single Delay」の「Out」を「Add」の間に入れます。

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「Mixer」の「Lvl」の上で右クリックから「Create Control」をクリックします。

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以上で今回は完了です。

Panelの配置を修正する

Controlを追加するとPanel上にコントローラー(ノブやフェーダー)が出来ます。

そのままだと重なっていますので、調整します。

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鍵アイコンをクリックするとコントローラーを動かせるようになりますので、調整します。

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動作確認

音を出して動作を確認してみます。

フィードバックがないので1回Delayが鳴るだけのシンプルなものです。

とは言え、工夫次第では面白い効果が得られます。

以下の動画ではLFOを使ってDelayTimeを変えています。
(効果音的なものは作れますが、曲で使えるかというと難しいかもしれません)

 

Reaktorの使い方 Delayを一から作る1まとめ

シンプルな事からの学びって大きいですね。

あの音ってこの仕組みが素になっているのかな?って思えたらその音を自分でも作れるようになると思います。

次回はフィードバックを実装します。

 

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