ImageLineのFL Studio 21がリリース(アップデート内容の解説)
5回目はPluginsに関するアップデートの解説です。
ZGE Visualizer、Visualizer (ZGE)に関しては別途書きます。
その他のアップデート内容の解説は以下の記事です。




全部書き終わったら1回目の記事にまとめますので、ブックマーク等は上記1回目の記事にお願いします。
アップデート内容(Updated Plugins)
- Vintage Chorus – コンテキストを意識したタイプイン値のサポートを追加しました。
- Maximus – Compression Envelopeのグリッド線とラベルがより見やすくなりました。
- FLEX – プリセットの変更は、(Ctrl+Z)で元に戻せます。Master Output Volume コントロールのデフォルト値は 100%になりました。
- Plugin Wrapper – FL Studioが(Ctrl+Z)キーによるアンドゥを処理するかどうかを制御するオプションが追加されました。
- FL Studio Mobile – v4.1.4へアップデートしました。(割愛します)
- 3x Osc, DX 10 & Fruit Kick – Patcherで使用できるようになりました。
- Edison – エンベロープにマルチセレクションを追加しました。
- Convolver – インパルスサンプルの長さ制限を廃止しました。
- Audio Editors (Scripting) – Convolver, Edison & Slicex; PaxCompilerに代わりPythonが採用されました。既存のスクリプトはPythonに変換されました。スクリプトはWindowsに加え、macOSでも動作するようになりました。
- Editors (synced playback) – 再生ヘッドをプレイリスト、ピアノロール、イベントエディターの任意の位置に移動させることができます。
- Formula Controller (などのフォーミュラ・ロケーション) – 数式に新しい演算子や関数を追加しました。
- 新しい演算子:fmod – 2つのオペランド(浮動小数点演算とモジュロ演算)、2つの演算子(shlとshr)、ビット演算子(左シフトと右シフト)。
新しい関数 Fold(x) – 波形の折りたたみ操作(x = 入力信号 しきい値とゲインは常に1.0)。Warp(x, y) (信号xをワープポイントyまでワープさせる)。Map(x, y, z) (値 x を範囲 [y,z] にマップする。x * (z – y) + y に等しい)。
- 新しい演算子:fmod – 2つのオペランド(浮動小数点演算とモジュロ演算)、2つの演算子(shlとshr)、ビット演算子(左シフトと右シフト)。
- Gross Beat – 新しいプリセット「Juggling Science」を追加しました。
- Soundfont Player – パッチがどのようにトリガーされるかを決定する「プログラムモード」オプションを追加しました。
Updated Plugins
Vintage Chorus
コンテキストを意識したタイプイン値のサポートを追加しました。
右クリックの「Type in value」やオートメーションの値をパラメータに即した単位で入力できるようになりました。
例えば「Vintage Chorus」の「START PHASE」は角度で指定することが出来ます。
「A」をクリックすると今まで通り値でも指定することが出来ます。
Maximus
Compression Envelopeのグリッド線とラベルがより見やすくなりました。
新旧比べてみました。確かに少しですが見やすくなっています。
FLEX
プリセットの変更は、(Ctrl+Z)で元に戻せます。Master Output Volume コントロールのデフォルト値は 100%になりました。
「FLEX」のプリセットの変更もUndo(Ctrl+Z)が出来るようになりました。
パラメータの変更は以前も出来ましたが、プリセット単位でも出来るようになったのは良いですね。
「Master Output Volume」については推測ですが、マスターボリュームにバラつきがあって、それを100%共通にしたという事なんだと思います。
Plugin Wrapper
FL Studioが(Ctrl+Z)キーによるアンドゥを処理するかどうかを制御するオプションが追加されました。
3rdパーティのプラグインで Ctrl+Z によるUndoをするかどうかを設定出来るようになりました。
以前から Ctrl+Z でUndo出来る仕様でしたが、それを選択できるようになりました。
3x Osc, DX 10 & Fruit Kick
Patcherで使用できるようになりました。
翻訳のままです。
「3x Osc」、「DX 10」、「Fruit Kick」がやっと「Patcher」で使えるようになりました。
ただちょっと今更感はあります。
以前は以下のメッセージが出て使えませんでした。
Edison
エンベロープにマルチセレクションを追加しました。
エンベロープのポイントを複数選択して動かせるようになりました。
動画の方が分かり易いので動画を用意しました。
「Edison」のエンベロープについては以下の動画が分かり易いです。
Convolver
インパルスサンプルの長さ制限を廃止しました。
Convolverに読み込めるIRの長さが以前は1分までですたが、制限がなくなりました。
Audio Editors (Scripting)
Convolver, Edison & Slicex; PaxCompilerに代わりPythonが採用されました。既存のスクリプトはPythonに変換されました。スクリプトはWindowsに加え、macOSでも動作するようになりました。
「Convolver」、「Edison」、「Slicex」でかなり昔からスクリプトが使えましたが、Pythonに置き換わったようです。
それに伴いmacOSでもスクリプトが使えるようになりました。
スクリプトは「RUN」のアイコンか、スパナアイコンの「Run script」から使えます。
Editors (synced playback)
再生ヘッドをプレイリスト、ピアノロール、イベントエディターの任意の位置に移動させることができます。
これもなんの事か判りませんでした。
Formula Controller (などのフォーミュラ・ロケーション)
数式に新しい演算子や関数を追加しました。
新しい演算子:fmod – 2つのオペランド(浮動小数点演算とモジュロ演算)、2つの演算子(shlとshr)、ビット演算子(左シフトと右シフト)。
新しい関数 Fold(x) – 波形の折りたたみ操作(x = 入力信号 しきい値とゲインは常に1.0)。Warp(x, y) (信号xをワープポイントyまでワープさせる)。Map(x, y, z) (値 x を範囲 [y,z] にマップする。x * (z – y) + y に等しい)。
Fruity Formula等で使える新しい演算子2つ(fmod ,shr,shl)と関数3つ(Fold,Warp,Map)が追加されました。
詳しくはFruity Formulaのマニュアルにもう少し詳しく記載されているのでそちらを参照してください。
あとNanospiralさん分かり易くて良いです。
Gross Beat
新しいプリセット「Juggling Science」を追加しました。
「Gross Beat」は長らくアップデートありませんが、プリセットが追加されました。
動画を用意しました。
ドラムンベースと相性良さそうです。
Soundfont Player
パッチがどのようにトリガーされるかを決定する「Program mode」オプションを追加しました。
オプションに「Program mode」が追加されました。
ちょっとすぐにSoundFontが用意できなかったので
マニュアルの翻訳を載せときます。
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Program mode – プログラムモード – これらのオプションは、サウンドが期待通りに再生されない例外的なケースに対応するためのものです。パッチ内のサンプルを “ワンショット”(ノートオフに関係なく最後まで演奏すること)として演奏するか、ノートエンド(または MIDI キーボードキーがリリースされる)でサンプルの演奏を停止する “インストゥルメント “として演奏するかを選択するために使用することができます。
- Automatic – パッチパラメーターで設定されたとおりです(デフォルト)。
- Instrument – サンプルはノートオフが送信されるまで(またはキーボードキーが離されるまで)演奏されます。
- Drums – サンプルはノートオフを無視した「ワンショット」で最後まで演奏されます。
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