ImageLineのFL Studio 21がリリース(アップデート内容の解説)
3回目はChannel Rack、New Pluginsに関するアップデートの解説です。
1回目(User Interface)、2回目(Playlist、Automation Clips)に関するアップデート内容の解説は以下の記事です。


全部書き終わったら1回目の記事にまとめますので、ブックマーク等は上記1回目の記事にお願いします。
アップデート内容(Channel Rack、New Plugins)
- Channel Rack:
- Channel Button(右クリック) – 現在のインスタンスをPatcherizeフォーマットに変換する新しい「Patcherize」オプションが追加されました。
- Channel Rack – チャンネルを表示されている垂直方向の範囲外に移動すると、スクロールするようになりました。
- Channel – プラグインがチャンネル・サンプラーを置き換えた時にフローティング・ヒントを表示
- Channel Button(右クリック) – 現在のインスタンスをPatcherizeフォーマットに変換する新しい「Patcherize」オプションが追加されました。
- New Plugins & Tools:
- LuxeVerb (All Plugins Edition) – あらゆる規模のリアルな音響空間や実験的な音響空間をシミュレートできる、「贅沢」で可鍛性の高いサウンドを持つ高度なアルゴリズム・リバーブです。
- Vintage Phaser (Signature Bundle +) – 1970年代のElectro-Harmonics Small Stone Phase Shifter™にインスパイアされ、それをモデル化したものです。
- Multiband Delay (Producer Edition +) – 入力された音声を16の周波数帯に分割し、各帯域に個別にディレイをかけることができます。まさにサウンドデザインツール
- VFX Sequencer (Fruity Edition +) – パターンアルペジエーターとステップシーケンサーで、接続したインストゥルメントプラグインにノートシーケンスを送信するためにパッチャーで使用するように設計されています。
Channel Rack
Channel Button(右クリック)
現在のインスタンスをPatcherizeフォーマットに変換する新しい「Patcherize」オプションが追加されました。
Channel Buttonの右クリックに「Patcherize」が追加されました。
右クリックしたインスタンス(要は音源)をPatcherの中に入れる事が出来る機能です。
動画も用意しました。
Channel Rack
チャンネルを表示されている垂直方向の範囲外に移動すると、スクロールするようになりました。
このアップデートはどの部分を指しているのか判りませんでしたので端折ります。
Channel
プラグインがチャンネル・サンプラーを置き換えた時にフローティング・ヒントを表示
このアップデートはどの部分を指しているのか判りませんでしたので端折ります。
New Plugins & Tools
LuxeVerb (All Plugins Edition)
あらゆる規模のリアルな音響空間や実験的な音響空間をシミュレートできる、「贅沢」で可鍛性の高いサウンドを持つ高度なアルゴリズム・リバーブです。
LuxeVerb は、贅沢で柔軟なサウンドを持つ高度なアルゴリズム・リバーブで、あらゆるサイズのリアルな音響空間をシミュレートし、電気機械式リバーブ装置を模倣し、ピッチシフトとダイナミクスの自動制御を組み込んだ「別世界」のリバーブ効果を作り出すことが可能です。LuxeVerbの代わりとなるものに、Fruity Reeverb 2、Fruity Reeverb、Fruity Convolverがあります。
FL Studioの全てのエディションに追加されたプラグインです。
パラメータをグリグリ動かしても音がスムーズに変化して非常に良いです。
場所は「New」のカテゴリに入っています。
(以下で解説する他のエフェクトも同様です)
下半分は端をドラッグすると非表示に出来ます。
Vintage Phaser(Signature Bundle +)
1970年代のジャン・マイケル・ジャールがOxygeneで使用したElectro-Harmonix Small Stone Phase Shifter™にインスパイアされモデリングされたフェーザー音源です。
FL StudioのエディションがSignature Bundle以上のエディションに追加されたプラグインです。
(ProducerとFruityエディションのユーザは使えません)
エレハモのSmall Stoneにインスパイヤされたエフェクトです。
非常に良いです。
プリセットが少なく、バリエーションが少ないので自分でエディットした方が良いです。
Phoscyon 2を鳴らしてVintage PhaserとLuxeVerbを掛けてみました。
Multiband Delay (Producer Edition +)
入力された音声を16の周波数帯に分割し、各帯域に個別にディレイをかけることができます。まさにサウンドデザインツール
FL StudioのエディションがProducer Edition以上のエディション追加されたプラグインです。
(Fruityユーザのみ使えません)
16のマルチバンドでディレイ、ボリューム、パンをコントロール出来て、設定を8つまでバンクに保存してモーフィングまで出来ます。
多分他では無いエフェクトだと思います。
シンプルなGUIなのに非常に複雑なサウンドが得られます。
VFX Sequencer (Fruity Edition +)
パターンアルペジエーターとステップシーケンサーで、接続したインストゥルメントプラグインにノートシーケンスを送信するためにパッチャーで使用するように設計されています。
FL StudioのエディションがFruity Edition以上のエディション追加されたプラグインです。
(これって全てのエディションだと思うのですが、更に下位のエディションのリリースがあるのでしょうか)
アルペジエイターのように見えるのですが、PhraseboxやCthulhuタイプのプラグインです。
コードを送ればコードの構成音でパターンが鳴る仕組みです。
「VFX Sequencer」については別途記事を書こうと思います。
「VFX Sequencer」を使うにはPatcher内に「VFX Sequencer」と鳴らす音源を読み込む必要があります。
少し鳴らしてみました。
まとめ
追加エフェクトがかなり濃いですね。
普通に販売されているレベルのクオリティと使い易さです。
流石メジャーアップデートという感じです。
次回はBrowser です。
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