ベロシティでパラメーターをコントロールする方法
ベロシティでパラメータを動かすメリットですが、例えばベロシティが高い時にリバーブのMixの値を大きくするといった事が出来ます。
こんな感じです。
最初は設定無し、次はベロシティでリバーブ(Little Plate)のDecayを動かしています。
あとその他にベロシティでGainも動かしています。
前半はのっぺりした感じですが、後半はメリハリが出たと思います。
後半のMIDIノートはこんな感じになっています。(前半は完全均一です)
どちらが良い悪いと言うよりは適材適所かと思います。
サイドチェインするなら最初の方が効果が良く出ると思います。
大事なのは自分が作りたい音に必要なプロセスに必要な引き出しを持っているかどうかだと思います。
では早速解説していきます。
ベロシティでパラメーターをコントロールする
まず必要なプラグインですが、「Patcher」と「Fruity Envelope Controller」を使います。
音源として「Patcher」を読み込み中に「Fruity Envelope Controller」を読み込みます。
音源の追加
音源を読み込みます。
ここでは音源に個人的に好きなHiveを使っていますが、何でも良いです。
ただプリセットを選ぶ際にベロシティに反応しないプリセットを選びましょう。
ペロシティの設定が判らないという方は「Seurm」と「Vital」はベロシティの設定方法を記事に書いています。
こちらを参考にしてみて下さい。
エフェクトの追加
エフェクトはここでは「Little Plate」を使っています。
これには理由があってパラメータを動かした時にノイズが出ない事を条件に探して「Little Plate」になりました。
最初はリバーブの「Size」パラメータをベロシティで動かすと以下の様にノイズが出るので「Little Plate」の「Decay」にしました。
以下のReverbは無料のCymatics Space Liteです。
意外とReverbのサイズやDecayを変更した際にノイズの乗らないプラグインって少ないですね。
結線
全部読み込むと以下の様な感じになっているかと思います。
「Fruity Envelope Controller」の設定
まずは「Fruity Envelope Controller」から設定していきます。
コントロールの出力を用意する必要があるので右クリックから「Outputs」->「Controllers」->「1.Articulator 1」をクリックします。
「Envelope」が表示されているドロップダウンリストを開き「Velocity mapping」をクリックします。
線を斜めにします。
エフェクト(Little Plate)の設定
エフェクトの設定です。
エフェクトの上で右クリックから「Inputs」->「Parameters」->「3.Decay」をクリックします。
これで「Decay」パラメータを動かすインプットが出来ました。
あとは以下の様に接続します。
あとはMIDIノートのベロシティを変えて演奏してみて下さい。
強い時はリバーブが強くかかり、弱い時は弱くリバーブが掛かります。
一応動画も用意しました。
最初の動画と音が違うのは最初の動画では「Fruty Balance」を使って音のリリースを短くしてます。
特に難しい事は何もないのですが、一応画像貼っておきます。
(「Fruity Envelope Controller」を2つ使って別々のエンベロープでコントロール)
まとめ
ベロシティでパラメータ動かすの良いですね。
同じことをミックスの段階でやるとかなり苦労すると思います。
プロジェクト等と同じだと思うのですが、上流で対応する方がコストが低いんですよね。
曲作る人はマスタリング方面よりミックス前で出来る事の引き出しを増やした方が、結果的にコストが下がるんじゃないかと思います。
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