AccusonusのRhythmiqの基本構成と機能をしっかり解説
管理人の yosi です。
1回目ではRhythmiqの基本構成と機能をしっかり解説します。
Rhythmiqはリズムのバリエーションに困るような方にはかなりおすすめです。
2回目で使い方を解説します。
Rhythmiqを一言で説明すると、リズムに特化したAI技術を使った簡単リズムリクリエイターです。
リズム以外では
この記事を読むと以下の事が理解出来ます。
基本構成と機能
基本構成を順番に解説します。
Rhythmiqは大きく分けると7つのに分かれています。
それぞれ解説していきますが、重要ではない所は端折っていきます。
①Top Bar
MIDI LEARN
「MIDI LEARN」のボタンをクリックすると判るのですが、デフォルトでは以下の設定が割り当てられています。
追加で設定する場合は、対象となる機能をクリックして、MIDIメッセージを送るだけです。
MIDIメッセージはノートでも良いので、普通にPianoロールからMIDIノートをクリックしても出来ます。
例えば「Scenes」をMIDIノートに割り当てれば切り替えをMIDIノートで行う事が出来ます。
詳しくは次の
Quantization
「Scenes」の切り替えタイミングを設定出来ます。
「Next Beat」だと4分音符の単位で切り替わります。
「Next Bar」だと小節単位で切り替わります。
②Master Display
「Master Display」には3つのStemが再構築された波形が表示されます。
スライスする単位は「1/4」、「1/8」、「1/16」から選べますが、元のループの長さによって異なります。(要は最大分割数が16なので、4Barの場合は1/4しか選べません)
「BPM」はドラムンベース等の早いBPMのループを使う際、正しく認識されない場合に直接入力するか、「x2」をクリックします。(極端に遅いBPMの場合は「/2」)
③Keyboard Fills
各スライスはMIDIキーボードにアサインされています。
ただしSlicexの様な使い方ではなく、再生時にクオンタイズされた状態でリトリガーされます。
また、同時発音は1音なので、複数のスライスを同時に鳴らすことは出来ません。
この機能はFLStudioで確認する限り、現状不具合があります。
サポートに確認したところ仕様でした。
RhythmiqでKeyboard Fillsを使う場合は、最初にリセットするノートが必要だそうです。
その為、最初に短いMIDIノートを置いてリセットすると良いそうです。
あと狙った通りに鳴らす為には1拍早く指定する必要がありそうです。
実際にやってみました。
詳しくは2回目で使い方編で書きます。
④Beat Assistant
このプラグインの肝ともいえる部分です。
AIベースの技術により自然なリズムを生成します。
IQ Arrange
リアルタイムでアレンジが行われます。
ノブを右に回す程アレンジの頻度とバリエーション量が多くなります。
良くも悪くも再生の度に変わる為、同じリズムにはなりません。
IQ Evolve
「Stem Evolve」をIQ Evolve がトリガーする(頻度はIQ Arrangeによって決まる)
「Stem Evolve」はノブの下にある下図の赤枠部分です。
「Stem Evolve」はクリックすると上のノブ設定量に応じてアレンジが行われます。
IQ Reverse
「IQ Evolve」と同様で「Stem Evolve」を「IQ Evolve」がトリガーします。
頻度はIQ Arrangeによって決まります。
⑤Stems
Rhythmiqは3つのStemを搭載しています。
Stemとは要は全自動のスライサーです。
ただ普通のドラムループ3つをStemに読み込んでもRhythmiqの本領は出来ません。
実際に3つのドラムループをStemに読み込んでみました。
これでは全然Rhythmiqを使う意味が無いのです。
Rhythmiqが素晴らしいのは普通のループを読み込むと勝手に3つのStemに分けてくれます。
実際に動画を用意しました。
1つのループからガンガン新しいループを生成出来ます。
サポートしているオーディオファイル
・ AIF/AIFF
・ FLAC
・ MP3
各「Stem」には「FREEZE」ボタンがあり、一時的にスライスを繰り返して再生するLooperの様な動作をします。
こんな事が簡単に出来てしまいます。
⑥Scenes
Scenesは各パラメータの変更を登録しておけます。
判り辛いのですが、長押しで新規「Scene」の登録が出来ます。
AccusonusのRhythmiqの基本構成と機能をしっかり解説
Rhythmiqほんと良いですね。
幾つかバリエーションを作って更にSlicex等で再構築すれば試行錯誤しないと出来ないようなリズムが作れそうです。
次回は使い方をしっかり解説していきます。
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